物語開幕
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サボのペンダントの気配を頼りに誰にも気づかれることなく屋敷の中を歩く。
サボを見つけると、サボより幾つか年下の少年と話しているようだった。
近くにあの父親はいない。
『サボ』
恋歌はサボに火事のら事について聞いてみることにした。
名を呼べば驚いたように勢いよく振り向いたサボ。
そんなサボに恋歌は微笑みで返す。
サ「な、何でここに!?」
『近くを通りかかったらそのペンダントの気配がしたからよってみたの』
「おい!お前誰だ!」
サ「よってみたのってそんな簡単に入れる所じゃないぞ?」
「おいってば!」
『そう?
案外簡単に入れたけど…』
「無視すんな!」
サ「まぁ俺でも逃げ出せるぐらいなんだから母さんが忍び込めない筈がないか…」
「この…無礼者!!」
恋歌とサボで無視をし続けていた少年がしびれを切らしてサボの視線にあわせてしゃがんでいる恋歌の腕を思いっきり引っ張った。
転ばそうと思ってしたことだったが予想外にも恋歌はびくともしなかった。
そのことに少年は少なからず驚いているようだ。
『サボ、この子誰?』
サ「一応俺の弟ってことになるらしい
知らない間に養子を取ってたみたいなんだ
名前はステリーだって」
『ふーん…』
サ「それだけ!?」
恋歌はステリーと呼ばれた少年を見つめる。
ステリーはいきなり現れた知らない女に見つめられ一瞬身動ぎをしたが、見たこともないような美少女であるとわかると急に偉そうな態度になった。
ス「何だお前
貴族である俺に見惚れたか?
まぁお前がどうしても俺の召し使いになりたいって言うんなら俺からお父様に不法侵入のことは黙っておいてやっても…『そういえばサボ、火事のこと知ってる?』って最後まで聞けよ!!」
恋歌はステリーが話始めた最初から何も聞いていない。
今もステリーが話していることは何も頭に入っていない。
華麗なスルーに冷や汗をかいているのはサボだけだった。
だが、サボもステリーのことは別にどうでもいいため内心では冷や汗をかきながらも無視をする。
この際突っ込みも無視だ。
サ「あ、ああ
そうだ!エースとルフィが危ないんだ!
グレイ・ターミナルを燃やすって…
だから、だから…」
『サボ
私があの二人を死なせると思う?』
二人の兄弟を想ってグレイ・ターミナルが火事になることに焦っているサボを優しく宥める。
サ「…ううん」
『私を信じて
あの二人は必ず守るから』
サ「うん」
『ありがとう
それからサボに言っておくことと聞きたいことがあるんだけど』
サ「俺に?」
『あなたが望むならグレイ・ターミナルを燃やされる前にこの国を私が燃やしてあげる
王宮も高町も端町も全部グレイ・ターミナルと見分けがつかないぐらいにね
私は自分の為だけの意思では力を使わない
でもエース、ルフィそしてサボ
あなたたちがそれを望むならなんだってする
むしろ私を動かせるのはこの三人だけ
この家だけを壊したいのならそうする
国をなくしたいと言うのなら
躊躇なくこの国を潰すわ』
サボは言われたことの大きさに頭がついていかなかった。
今自分の言葉ひとつでこの家どころかこの国が消える。
それは自分が望んでいることのようで、全然違うもの。
ス「ちょっと待て!!
一体なんの話をしてるんだ!
お前なんかにこの国が潰せるわけないだろ!?」
『あなたが私の何を知っていると?
そうね、しいて言うならばあなたを殺すことぐらいこの国を潰すことは容易いわね
まぁそれはサボの意思で決まるけれど』
ス「普通の人間にはそんなこと不可能だ」
『普通の人間ならね
生憎と私は普通ではないの』
ス「…お前もあのゴミ山に住んでるのか?」
『ええ』
ス「はっ、じゃあお前もこの国の汚点じゃないか
つまりはお前も要らない存在だ!
そこの"お兄様"のようにな!!」
わざとらしくサボのことをお兄様とよぶステリーに恋歌はため息をついた。
『あなたが子どもでよかった』
ス「?」
『子どもでなければあなたを殴ってしまいそうだから』
恋歌は笑顔でそう言ったがステリーの背中には悪寒がした。
『サボ、今すぐに決めろとは言わないわ
でも時間がないから待てるのは明日まで
あなたがどんな決断を下しても別に構わないわ
それがあなたの意思なら』
サ「わかった…
じゃあ取り敢えずこの町の住人の反応を明日見てみてから決断する」
サボはいつもの服を着て窓を開けた。
サ「こんなところにいても何にもわかりゃしないからな」
『そうね
サボがいなくなるというのなら私もここには様はないわ』
そして二人で窓から屋敷の外に飛び出していった。
唖然とするステリーを残して。
サボを見つけると、サボより幾つか年下の少年と話しているようだった。
近くにあの父親はいない。
『サボ』
恋歌はサボに火事のら事について聞いてみることにした。
名を呼べば驚いたように勢いよく振り向いたサボ。
そんなサボに恋歌は微笑みで返す。
サ「な、何でここに!?」
『近くを通りかかったらそのペンダントの気配がしたからよってみたの』
「おい!お前誰だ!」
サ「よってみたのってそんな簡単に入れる所じゃないぞ?」
「おいってば!」
『そう?
案外簡単に入れたけど…』
「無視すんな!」
サ「まぁ俺でも逃げ出せるぐらいなんだから母さんが忍び込めない筈がないか…」
「この…無礼者!!」
恋歌とサボで無視をし続けていた少年がしびれを切らしてサボの視線にあわせてしゃがんでいる恋歌の腕を思いっきり引っ張った。
転ばそうと思ってしたことだったが予想外にも恋歌はびくともしなかった。
そのことに少年は少なからず驚いているようだ。
『サボ、この子誰?』
サ「一応俺の弟ってことになるらしい
知らない間に養子を取ってたみたいなんだ
名前はステリーだって」
『ふーん…』
サ「それだけ!?」
恋歌はステリーと呼ばれた少年を見つめる。
ステリーはいきなり現れた知らない女に見つめられ一瞬身動ぎをしたが、見たこともないような美少女であるとわかると急に偉そうな態度になった。
ス「何だお前
貴族である俺に見惚れたか?
まぁお前がどうしても俺の召し使いになりたいって言うんなら俺からお父様に不法侵入のことは黙っておいてやっても…『そういえばサボ、火事のこと知ってる?』って最後まで聞けよ!!」
恋歌はステリーが話始めた最初から何も聞いていない。
今もステリーが話していることは何も頭に入っていない。
華麗なスルーに冷や汗をかいているのはサボだけだった。
だが、サボもステリーのことは別にどうでもいいため内心では冷や汗をかきながらも無視をする。
この際突っ込みも無視だ。
サ「あ、ああ
そうだ!エースとルフィが危ないんだ!
グレイ・ターミナルを燃やすって…
だから、だから…」
『サボ
私があの二人を死なせると思う?』
二人の兄弟を想ってグレイ・ターミナルが火事になることに焦っているサボを優しく宥める。
サ「…ううん」
『私を信じて
あの二人は必ず守るから』
サ「うん」
『ありがとう
それからサボに言っておくことと聞きたいことがあるんだけど』
サ「俺に?」
『あなたが望むならグレイ・ターミナルを燃やされる前にこの国を私が燃やしてあげる
王宮も高町も端町も全部グレイ・ターミナルと見分けがつかないぐらいにね
私は自分の為だけの意思では力を使わない
でもエース、ルフィそしてサボ
あなたたちがそれを望むならなんだってする
むしろ私を動かせるのはこの三人だけ
この家だけを壊したいのならそうする
国をなくしたいと言うのなら
躊躇なくこの国を潰すわ』
サボは言われたことの大きさに頭がついていかなかった。
今自分の言葉ひとつでこの家どころかこの国が消える。
それは自分が望んでいることのようで、全然違うもの。
ス「ちょっと待て!!
一体なんの話をしてるんだ!
お前なんかにこの国が潰せるわけないだろ!?」
『あなたが私の何を知っていると?
そうね、しいて言うならばあなたを殺すことぐらいこの国を潰すことは容易いわね
まぁそれはサボの意思で決まるけれど』
ス「普通の人間にはそんなこと不可能だ」
『普通の人間ならね
生憎と私は普通ではないの』
ス「…お前もあのゴミ山に住んでるのか?」
『ええ』
ス「はっ、じゃあお前もこの国の汚点じゃないか
つまりはお前も要らない存在だ!
そこの"お兄様"のようにな!!」
わざとらしくサボのことをお兄様とよぶステリーに恋歌はため息をついた。
『あなたが子どもでよかった』
ス「?」
『子どもでなければあなたを殴ってしまいそうだから』
恋歌は笑顔でそう言ったがステリーの背中には悪寒がした。
『サボ、今すぐに決めろとは言わないわ
でも時間がないから待てるのは明日まで
あなたがどんな決断を下しても別に構わないわ
それがあなたの意思なら』
サ「わかった…
じゃあ取り敢えずこの町の住人の反応を明日見てみてから決断する」
サボはいつもの服を着て窓を開けた。
サ「こんなところにいても何にもわかりゃしないからな」
『そうね
サボがいなくなるというのなら私もここには様はないわ』
そして二人で窓から屋敷の外に飛び出していった。
唖然とするステリーを残して。