青赤コントロール

自宅キャラの名前もそうですが、本小説のタイトル、およびかくページのサブタイトルは某カードゲームの実在するカード名からそれぞれ拝借しております。
詳細は下記の通りです。

○タイトル「青赤コントロール」
 トレーディングカードゲームで自分がどういったカードで、または戦法で、勝利を目指すかは人によって千差万別ですが、傾向ごとにそれらはある程度ジャンルづけされます。
今作タイトルの青赤コントロールとは、元ネタのカードゲームの属性のうち青色と赤色のものを選んで作られた、コントロールデッキのことを指します。コントロールデッキとは、相手に真っ向勝負を挑むのでなく、相手が不利になるような戦況を作り出し、相手の得意技を封じることで勝利を目指すような戦法のデッキを指します。
 レモラのゲソカラーが青系(薄い青紫)、ブラムは赤系(暗い赤紫)であるため青赤とし、ブラムの由来にしたカード「血染めの月」、ビビの由来の「基本に帰れ」がコントロールデッキで人気のカードであることから、このタイトルとしました。
また、今作での彼らの、自分からは殴りかかりに行こうとせず、外堀ばっかり埋めて腹の探り合いをしている様子も、コントロール的かなと思った次第です。

・むかしむかし
ワンス、アポン、ア、タイム。おとぎ話の始まりの決まり文句です。
某カードゲームのある新カードたちのコンセプトが、おとぎ話のオマージュであったことがあります。エル.ドレ.イン.の王権というシリーズです。このシリーズは作者の乙女趣味に刺さりまくるカードデザインもさることながら、単純に壊れ性能の凶悪なカードがあまりにも多かったこともあり、人気のシリーズでした。「むかしむかし」も猛威を振るった1枚です。
今回元ネタにしたのは単に、お話の始まりにふさわしい名前だったからというだけです。

・厚かましい借り手
・些細な盗み
これも前述したおとぎ話シリーズ、凶悪カードの1枚です。このカードは1枚のカードに2枚分の効果が書かれたシステムが採用されており、手軽さの割にやることがえげつないカードです。この2つのカード名が、1枚のカードに書かれています。
この2ページでは、同じシーンをブラム視点とレモラ視点それぞれで書くということをし、また間借りしたアパート、人の家のものを証拠品として盗みに入っている状況から、これにしました。

・君は悪党の住処を見つけた
前述のおとぎ話シリーズの要領で、TRPGをオマージュしたシリーズがあります。その中にこの「君は悪党の住処を見つけた」のような、では、どうする?というゲームイベント的な名前のカードがいくつかありました。カードの能力も次のうちから一つ選べ、とした上で能力が複数あり、状況に応じて選択肢を選ぶデザインになっています。
このページは悪党の住所に侵入後、レモラの処遇をどうするかブラムとアレイナが選択肢を見繕っているところでしたので、これにしました。

・信仰無き物あさり
超低コストで手札の悪いカードを新しく入れ替えることができるカードです。また使い終わった後も割り増し料金を払うならもう一度好きなタイミングで使えます。使いやすくて効果も強力なため、とても人気のカードです。
このページはレモラがクラゲの死体を食べていたことを認めるシーンのため、冒涜的な、お天道様に背くようなことをして欲しいものを手に入れようとした彼女になぞらえて、これにしました。

・対称な対応
超低コストで、デッキから好きなカードを探して手札に入れることができるカードです。その代わり、相手も同様に好きなカードを自分のデッキから手に入れることができます。強力ですが、使い所、使う相手によっては敗北に直結します。
ブラムの記憶喪失を知り、ぷんすかしちゃったレモラがやらかしたために彼らは同居させられます。博打のような、馬鹿げたシーンです。
ちなみに「対称な対応」の英語名は「Scheming Symmetry」で、他の外国語版も語感が似ているカード名になっています。オシャン。
このカードのイラストレーターさんが推しです。

・無害な申し出
某カードゲームの中では珍しい、可愛らしいイラストのカード。猫ちゃんが新しい飼い主に迎えられている様子なのですが、よく見ると尻尾のかわりに蛇が生えています。カード能力は、相手の手駒と自分の手駒を一体ずつ入れ替えるというもの。強力な代わりに条件を守らなければ敗北する、というカードをこれで送り付けると相手は即死します。
このページは不本意ながら同棲を開始することになったレモラとブラムの、停戦状態でありながら何かやっかいな感じが合うかと思って、これにしました。

後半へ続く
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