メジャー短編 (調整中)
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暑い暑い夏休み
今週はリトルの練習は休み
というわけで、僕は未架ちゃんと夏休みの宿題をするため、未架ちゃんの家に来ていた
*約束*
*部屋には野球関連の物ばかり
本当に野球が好きなんだと思う
でも、その中に一際大きなぬいぐるみがベットに置いてある所を見ると、女の子だなぁ・・って思ってしまう
『ねぇ寿君、ここなんだけどさ』
寿「どれ?」
お互い解らない所は教え合いながら、宿題はあっという間に後半へと入っていった
とその時、部屋をノックする音と共にひょっこり顔を出したのは佑兄だった
野球の練習が終わったのか2人の様子を見がてら、おやつを持って来てくれたのだ
未架ちゃんは嬉しそうに顔を出した佑兄にすっ飛んで行った
未架ちゃんが佑兄の事大好きなのは知ってるけど・・・やっぱ複雑だなぁ・・・
そう思っているとテーブルにおやつを置き、佑兄は僕の隣に座った
未架ちゃんはトイレに行ったみたいだ
佑「なぁ、寿也って未架のこと好きだろ?」
寿「なっ、何ですか! いきなり///」
突然の質問に飲んでいたジュースを危うく吹き出しそうになった
わかりやすいなぁ・・ と佑兄は笑っていた
そうですよ! 悪いですか?! と言わんばかりに佑兄を睨んでやった
でも、そんなことしても佑兄には無意味なこと知っている
*
佑「心配するなよ! 別に未架にチクったりしないからさ」
寿「・・・・」
僕はふて腐れて、ジュースのストローに息を吹きつけた
ぶくぶくと泡がたつ
何か悔しかったから
きっといつまで経っても、この人には勝てないんだなぁ・・・ってその頃の僕は小さな心で思っていたんだ
佑「大丈夫だよ、未架は寿也のこと好きだからさ」
僕はゲンキンな奴だ
その言葉に嬉しさが込み上げ照れてしまったんだから
佑「ま、未架の一番は俺だけどな!」
それが言いたかっただけなのだろうか・・・?
佑「でも、そのうち取られちまうんだろうな・・未架の一番
まぁ、そうじゃなきゃ困るけどな・・・ι」
あの時の佑兄はどこかしら寂しそうだった
まるで、大事な娘を嫁にやる父親のようで正直笑えてきた
佑「まっ! 寿也になら譲ってやるよ!」
*
今思うと、それももう叶わないんだよね
未架の一番を譲ってくれるって・・・
でも約束は守るよ
だから
寿「盗っちゃいますからね」
悪戯っぽく僕は、墓石に笑いかけた
『寿~置いてくよ~!』
寿「今行くよ!」
どこかで あなたが苦笑いしている気がした
未架は 僕が幸せにするって・・・
*END*