メジャー短編 (調整中)
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冬休み
監督から4日間の休みをもらった野球部一同
その休みを利用して、京都に観光へやってきました!
◇舞妓さん◇
*
『わぁv 京都だ! 生八つ橋だ~!!』
観光名所である清水寺に着いた野球部一同
はしゃぐ未架を先頭に吾朗・三宅・児玉の3人が早速お土産である生八つ橋の試食にありつく
寿「未架お土産は最後だよ! まずは見て回ろう?」
『・・・うん(..)』
薬「おら! そこの3バカトリオもだ!」
生八つ橋を頬張りながら、てててっと寿也の所まで走っていく未架
吾朗たちは3バカトリオと言われ、薬師寺に文句をぶー垂れながら渋々戻った
野球部一同ということもあり、かなりの人数である(一部はいない、興味がないらしい・・・ι)
しかも、イケメンがこれだけ揃っているとなると周りの視線も次第に集まってくる
ファン『あの~・・海堂高校の薬師寺さん・・・・ですよね?』
ファン『あ! 泉君だv かわい~Vv』
ファン『寿也君! 一緒に写真撮ってくださいVv』
などなど・・人気の高い奴らの周りは、あっという間に女の子たちで埋め尽くされた
児「けっ! ち~っとばかし顔がいいからって、きゃーきゃー言われやがって!!」
三「せやせや! イケメンならこっちにもぎょーさんおるっちゅうの!」
渡「やっかみだよ・・・こいつらι」
米「・・・傍から見ると見苦しいな・・ι」
ハーレム軍団を恨めしそうに睨む小粒軍団
唯一女の子の未架はというと、舞妓さんに見惚れはしゃいでいた
*昼食を取った野球部一同は寿也・薬師寺・泉の引率係で話し合った結果、昼から自由行動にすることとなった
この決定に吾朗をはじめ、おバカ軍団は大はしゃぎ
自由行動となると野郎共は我こそは! と未架に猛アタック
だが、抜け目のない寿也の緻密な計算に皆撃沈
『ごめんね・・・寿也と一緒に回るって約束してるの』
寿「悪いね(^_^)」
「「「「卑怯なっっっ!!!」」」」
寿「何か問題でも?(黒」
「「「「・・・いえ、何も・・・・・ιιι」」」」
笑顔の寿也からの黒オーラに一同黙りこむ
その恐怖は同じ野球部員であれば嫌というほど身に染みている
そう・・こいつには逆らってはいけない・・・・
野球部一同の結束の証(?)である
というわけで昼から寿也と2人で行動することになった
一通り見て回ると、土産店が並ぶ通りを歩きながらはしゃぐ未架
そんな未架を見ていると、ついつい顔が綻(ほころ)んでしまう
『・・・いいな~』
寿「どうしたの?」
『私も舞妓さんの衣装着てみたいなぁ~』
そんな台詞を呟く未架の肩を、誰かが後ろからトントンと叩いた
*振り向いた未架の目には、可愛らしい舞妓さんが
舞『よろしければ、舞妓はんにならはれますよ! お嬢はんかわいらしいから、どうですぅ?』
未架は有無を言わずに即答した
京都では、舞妓さんの体験ができるお店があるらしい
舞妓さんは誰でもなれるわけではなく、いくつかの条件をクリアしなければいけない
・未婚の女性
・身長150cm程度
・髪が長い
・心優しい
まぁ、体験は誰でも出来るみたいだけど・・・
未架は舞妓さんと一緒に店の奥に入って行った
僕は外で待つように言われちゃったけど・・・(残念)
待っている間、さっきの条件と未架の人格を当てはめてみた
・未婚の女性(僕がもらうけどv)
・身長152cm(・・かわいいなぁ)
・髪は腰ぐらいのロング
・誰にでも優しい(天然も入ってるけど・・)
ピッタリ合う
外で一人妄想に浸っていると、可愛らしい声が僕の名前を呼んだ
振り返ると僕の目には、色鮮やかな着物を身に纏(まと)い、髪には綺麗な簪(かんざし)、底の厚い履物を履いていて少し背が高くなった未架がいた
『ど・・・どうかな///』
寿「・・・・・・・」
少し顔を赤らめて照れながら舞妓姿を寿也に見せるが、肝心の返事がなかなか返ってこない
不思議に思い寿也に近づいてみると、目を見開いたまま固まっていた
*
『と~し~や~?』
ヒラヒラと顔の前で手を振ると、はっとしたのか顔を真っ赤にした
寿「ごっごめん(・・;)」
『・・・・』
寿「・・・す、すごくかわいいよ/////」
寿也は急いで返事をしたが、未架の顔に笑顔は無かった
ムッと寿也を見つめている
すると奥からさきほどの舞妓さんが出てきた
舞『あまりにも綺麗やもんやから、見惚れてはったんやねv』
寿「ぁ・・・//////」
さらに顔を赤くする寿也を見て、笑顔になる未架は寿也の手を取り歩き出した
少し照れた寿也は、未架の隣に並んだ
なんだか変な感じ
寿也がすごく近くに感じる・・・
底の厚い履物のため、いつもより背が高くなり寿也との身長差が縮まったせいもあるだろう
そんなことを考えていたら、なんだか急に恥ずかしくなってきた未架は、寿也から拳一つ分ほど離れた
それに寿也が気付かないわけもなく、どうしたの? と顔を覗き込んできた
『な・・・なんか・・・・顔が近い・・・/////』
そっぽ向く未架はとっても可愛いピンク色
寿也は思わず未架の腕を引っぱり、人目の付かない細い路地に入った
そして未架を壁に追い込んだ
*
寿「ダメだよ未架・・・そんな顔して、そんなこと言っちゃ」
『・・・だって///・・いつもより・・近いから・・・・//////』
寿也の吐息が未架の唇に触れるぐらい近い
顔を逸らしたくても逸らせない未架は、視線だけ逸らした
寿「未架・・キス・・・したいな」
『へっ!?』
寿「・・いい?」
未架は小さく頷いた
柔らかくて温かい温もりが
2人を優しく包んでいった
*END*
*