メジャー短編 (調整中)
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それは、ある日の帰り
賑やかな海堂付属中学だが、この日は一段と賑やかだった
特に女子が・・・
*クレープ注意報*
『ねぇねぇ、今校門のところに、他校生がいるんだって!
しかも、カッコイイってさV』
『なになに?男の子??』
『ウッソ~!見にイコvV』
そんな中、いかにも興味なさげな私がいる
そして、そんな話に食いつく親友がいた
『だってさ、ね!帰りに見に行かない?』
『いいよ、私は~
それに、夏村はかわいい子がいいんじゃないの?
その子、カッコイイんでしょ?』
『・・・////
心配しないで未架!私は、未架一筋だからVv』
と、自分勝手に解釈をして、私に抱きついてくる
いつものことで、はいはいと夏村を引き剥がし教室を後にした
校門に近づくにつれて、女子の騒がしい声が聞こえる
夏村が、目を輝かせながら興味津々に校門に立っている男の子をチェックした
『・・ねぇ未架、あの人って・・・未架の幼なじみの人じゃない?』
『え?』
私が、その男の子の姿を見たと同時に目が合った
そして彼は、私の名前を呼んで手を振った
『寿!』
校門に立っていた男の子は、興味津々な女子ではなく
全く気にも留めなかった私を待っていた
全くと言ってしまうと、寿に失礼かな・・・ι
寿に近づくにつれて、周りの視線が私めがけて飛んでくるが、別に気にもしなかった
夏村は気になっていたみたいだけど・・・
こういう時のあんたの鈍感ってうらやましい・・と前に言われたことがあったなぁ
『どうしたの?こんなところで』
「未架を待ってたんだ!
おいしいクレープ屋を見つけたから、一緒に行こうかと思って」
『・・・・』
「・・・未架」
猫みたいに真ん丸な目をして、ほっぺをほんのり赤くした私は、寿の横を通り過ぎた
『・・黙って女の子を待ち伏せするなんて、マナー違反だよ』
「え?・・・プッ」
突然の私のセリフと、寿の吹き出した顔を見ていた夏村は、わけがわからず私と寿を交互に見ていた
「昔にも、言われた気がする・・(^_^)」
懐かしかったのか、寿はとっても優しい笑顔をした
『と、言うことで!今日は違反をした寿くんの奢りってことで!!』
「え?・・了~解!」
『ほいじゃ、お邪魔虫は退散しますか!
つーわけで、また明日ね未架!』
『え・・夏村?・・・いっちゃった』
「・・いこっか!」
『うん』
本トはね、マナー違反って言う時は、私のちょっとした照れ隠しなんだ
すっごくすっごく嬉しくて、抱きついちゃいそうだったんだよ
でも何でかな?
吾朗には、平気で抱きついちゃうのに、寿にはできないよ
なんでかな・・?
『はむっ・・・ん!!おいしい~)^o^(』
目をキラキラさせながらクレープを頬張った
柔らかい生地に、甘すぎない生クリーム
みかんやパイナップルなどの柑橘系のフルーツがたっぷり!
私にとっては、これ以上ないくらいの食べ物だ!!
「この間、後輩のマネージャーの子に聞いたんだ!
未架こういうの好きだと思って☆」
『うん!』
夢中でクレープを食べる私を見ていた寿は、すっごく優しくほほ笑んでくれた
寿が笑ってくれると、私もなんだか嬉しんだ!
『ねぇ寿は、”ベリーベリー”頼んだんだよね?』
”ベリーベリー”とは、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリーのベリー4種類のトッピングクレープをいう
私がいいなぁ、とじーっと見ていると寿は、おかしかったのか、笑い交じりに私にクレープを差し出した
「食べてみる?」
『!べ・・別に、食べたいなぁ~って見てたわけじゃないよ・・
ただ、寿のもおいしそうだなぁ~っておもっただけだよ』
プイっとそっぽを向いて言ったが、寿の笑いはヒートアップするだけだった
食べたいオーラが、かなり出ていたらしい・・
仕方がないよ・・フルーツは私の大好物なんだから
「じゃあ、交換する?
半分ずつにすれば、2種類食べれるよ!」
『うんV』
寿とクレープを交換して、また私は、はぐはぐと食べた
ベリーベリーもおいしいよ~~Vv
ふと、横を見ると、寿はまた私を見て微笑んでいる
私、そんなに面白い顔で食べてるかなぁ・・・
『・・・食べないの?』
「え?食べるよ
でも、これって考えてみれば間接キスだね」
私は、目が点になった
今、一生懸命頭の中で”間接キス”を探している
間接キス→間接→口と口の間に物→・・・・!
『何言ってるの寿
間接キスって、間に紙とか挟んでちゅうすることだよ~』
と、わかっているようで全く分かっていない返答をする未架
さすが天然っ子だ
「プッ・・まぁ、そういうのも間接キスだけどね(かわいいなぁ///)
それと未架、口の周りにクリーム付いてるよ」
どこ?と、口の周りを舐めたり指で触ったり
寿が何回も教えてくれているのに、なかなか取れない
「ここだよ」
あきらめたのか、指で取ってくれた
寿はそれを、ペロっと舐めた
「取れたよ!」
『ありがと☆』
こんなことは、私たちの間では普通だったが周りから見ると、どう見ても彼氏彼女だ
だって、小さい頃からこんな風だったんだから仕方ないよ
今更、変えようなんて思わないし、変えたいとも思わない
吾朗とは、また違う
私と寿だけの特権だからね!
[END]
-おまけ-
「寿・・お前らって、いっつもあんなことしてんのか?」
「え?普通でしょ?フ・ツ・ウ」
「・・・お前わかってやってんだろ・・・」
「そんなことないよ!
それに、未架かわいいしねV
思わず、ぎゅってしたくなるVv」
「・・・それが本音か・・・・・このスケベ・・」
「何?吾朗君?(黒寿)」
終わり・・