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山梨の強化合宿所
今日から6日間
ここで強豪チームと練習ができるんだ!!
第6話 [合宿]
*
樫「今年もお世話になります」
監督が宿の人に挨拶をしている間、寿也達は部屋へ向かった
『確か…4階だったよね』
部屋にたどり着き襖を開けると、かなり広い大部屋だった
寿「うわぁ…広いね」
『寿くん! 夜トイレに行くときは任せて!
あたしが付いてってあげるから☆』
唐突もなく、いきなりそんなことを言うものだから、皆荷物を置きながら笑いが立ち込めた
寿「僕は一人で行けるよ;」
と、少し苦笑いの寿也
え~…とつまらなさそうに頬っぺを少し膨らませた夏村に真島が覗き込む
真「とか言って、本当は夏村が付いて来てほしいんじゃねえか?」
フフーンと言った感じで自信満々に
『あたしには…涼子ちゃんという奥の手があるから大丈夫☆』
と、Vサインをした
真「涼子が来るのは合宿の後半だろ」
真島が突っ込みを入れた
いつの間にか笑いの中心になっていた夏村
横浜リトルでも夏村は人気者だ
荷物を置いたら早速グラウンドに集合して練習開始!
合宿には、吾郎のいる三船リトルも参加していた
ランニング途中だったのであまり話は出来なかったけど…
樫「よーし今日はここまで!
この後は自由時間だが、明日からは他のリトルチームとの練習試合を組み込んである!
疲れを溜め込まないように自己管理を怠たるな!」
「「「はい!」」」
*
『あ~・・お腹空いた!!』
寿「夕食までには少し時間があるね」
腹ぺこで今にも倒れそうな夏村の手を引っ張って、宿に戻って来た寿也達
『じゃあ、あたし先にお風呂入ってこようかなぁ』
寿「そうしなよ!
夏村ちゃん結構砂まみれだし」
伊「俺達も先入るか?」
真「そうだな」
と、結局横浜リトル全員風呂行き決定となった
お風呂で砂まみれだった体を洗い流し、お風呂を後にした
真「どうしたんだ? 佐藤」
寿「夏村ちゃん待ってないと…」
江「とか言って、一人だけ覗き見する気か?」
寿「そっそんなことしませんよ///!」
からかわれているとわかっていても、顔を赤らめる寿也
先行ってるぞ、と真島達は一足先に食堂へ向かった
寿「…遅いなぁ…夏村ちゃん」
10分ぐらい待ちぼうけの寿くん
寿「女の子って…なんでこうも長いのかな…?
何やってるんだろ………何…や…って……//////」
一瞬考えてしまった寿也は、それを忘れるかのように頭を横にフルフル振った
*一瞬、想像してしまった夏村の入浴シーン
寿「(なっ何考えてるんだ、僕は!/////)」
『寿くん?』
寿「うわぁあ!!」
突然の声に、かなりビックリした寿也
声の主を確認すると、そこにいたのは、まさしく今頭の中でイヤラシイ想像をしていた夏村本人だった
真っ赤な顔をしている寿也を見て、どうしたの? と夏村は聞くが、必死で何でもないと冷静を装ってみたものの、顔は赤いままである
寿「そ、それより夏村ちゃん…」
『え?』
お風呂上がりのせいか、夏村ちゃんがすごく大人美て見えた…
普段は二つに結んでいる髪も、今はおろしている
思ったよりも長い髪で、胸辺りまであった
上はキャミソール、下は短パンと、かなり露出度の高いラフな格好だ
『お~い寿くん、大丈夫?』
寿「え…うん、なんかいつもと雰囲気違うから///」
『そう? 髪おろしてるからかな…へん?』
寿「そんなことないよ! かわいいよ……ぁ//」
思わず言ってしまった言葉に口を塞いだ
『…ぷっ、どうしたの? 変な寿くん(^-^)』
早く行こ! と、寿也の手を引いて食堂へ走って行った
一体どうしたんだろう…
あんな簡単に”可愛い”なんて…
今まで一度も……
夏村ちゃん、変に思ってないかな…?
真「どうしたんだ? 佐藤」
寿「真島さん」
合宿へ来て三日
夜も更け、皆夢の中にいる頃、一人眠れないのかベランダに出て外を眺めていた寿也に真島が声を掛けた
真「眠れないのか?」
寿「ぁ…はい…ちょっと」
真「何考えてるか当ててやろうか?」
一瞬驚いた寿也を見て、ニヤリと笑った
*
真「夏村の事だろ」
寿「(ドキンッ)…ぁ、いや…別に……」
真「プッ! お前わかりやすすぎ」
寿「…///」
ちょっと怒ったような顔をする寿也を、なだめる真島
真「お前、ここ二、三日夏村の事避けてただろ?」
寿「そんなっ…避けてなんて」
真「…夏村言ってたぜ?
最近お前が変だってな」
そんな事ない! と言いかけたが、心当たりが無い訳ではなかった
最近、夏村とあまり話しをしていなかった
というよりも、まともに夏村の顔を見れなかったからだ。
夏村の顔を見ると、頭に血が上ったみたいに顔が火照って、心臓の鼓動が速くなり、無償に恥ずかしくなってしまい、逃げ出してしまうからだ
黙ったままの寿也に、溜息をついた真島
真「佐藤はどうしたいんだ?」
寿「…夏村ちゃんと前みたいに、話したり笑ったり…野球をしたりしたい…
でも…
夏村ちゃんの側にいると…変なんです!
話したいのに、上手く話せなくて…
前はこんな事なかったのに…」
真「…恋…だな」
寿「え…?」
真「お前、夏村の事好きなんだよ」
寿「(…好き?……僕が…夏村ちゃんを………?)」
*目を丸くして、驚きを隠せないでいる寿也に、真島はガラにもなく優しく微笑んだ
真「あいつも相当鈍そうだからな
ま、がんばれよ」
寿「…真島さん」
真「相談なら、いつでも乗ってやるよ」
ポンと寿也の頭を叩いて布団に入って行った
気付かなかった
いつも隣にいるのが当たり前で、そんなこと意識した事もなかったのに…
いつの間にかこんなにも
キミの事好きになっていたなんて…
今までモヤモヤしてたものが、何なのかようやくわかった
なんだかスッキリした感じで、今ならキミと目と目で向き合える気がするよ!
まだ日が昇りかけている頃
雀が朝を知らせるかのように鳴いている
夏村を探しがてら散歩をしていた寿也の耳に、女の子の悲鳴が聞こえた
『きゃっ!』
声がした方に目をやると、そこには夏村の姿があった
寿「夏村ちゃ……っ!!」
寿也の目に飛び込んできたは、夏村を抱きしめる吾郎の姿だった
………なん…で……
*END*
◆あとがき◇
はい、お疲れ様ですo(^-^)o
寿くんが恋心を知ってしまったvV
読み返すと、展開を焦って書いてしまった気がする…f^_^;)
真島とも、もう少し仲良くさせたかったです(:_;)
こうなったら、吾郎ちゃんと……★ムフフv
ではでは、この辺で☆
*07.11.4修正