想い出のカケラ (調整中)
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『じゃあ、次の問題を…未架さん、黒板に出てやってみて』
『はい!』
<コツコツ>
『出来ました』
『はい、正解よ!』
「「「スッゲーなぁ」」」
『「『さすが夏村ちゃん!』」』
教室中が騒いでいる
そんな中、僕は何を考えていたんだろう……
第5話 [胸の高鳴り]
*夏村ちゃんは、運動が出来て頭もいい
人当たりも良く誰とでも仲良くなれる、クラスの人気者だ
…そして僕の大切な幼なじみ…
『ねぇねぇ夏村ちゃん! 外でドッチボールやってるって! 行コ☆』
『うん!!』
昼休み、夏村ちゃんはいつも皆に囲まれている
今日はドッチボール
運動が好きな夏村ちゃんは昼休みになると、ああやってみんなで校庭に遊びに行く
「あぁ…可愛いよな~、夏村ちゃんって」
「だよなぁ」
「寿はいいよなぁ、あんな子と幼なじみだもんな~」
「羨ましいぜ!
佐藤は特別仲がいいって感じだしよ」
寿「そんなことないよ」
夏村ちゃんはクラスの人気者
当然、騒ぐ男子は後を絶たない…
「オレ、思い切って告白しようかな…」
「お前ずりぃぞ!」
「でもさ、夏村ちゃんって好きな子とかいるのかな?」
「佐藤知らない?」
寿「さぁ、そういう話しした事ないから…」
知っててもきっと僕は知らない振りをするだろう…
「…いるみたいだよ」
寿「…え?「マジで!?」」
「何でお前知ってんだ?」
「ぼく…未架さんに好きって言ったんだ……断られちゃったけど…
その時聞いたんだ、好きな子いるの? って
そしたら…」
「「「………」」」
男子達が一斉に黙り、その後の言葉に耳を傾けた
僕は外で楽しそうに遊んでいる未架ちゃんを見ながら、男子達の話に聞き耳を立てていた
夏村ちゃんに好きな人がいるなんて聞いたことが無かったから
「野球…だって」
「「「なんだよそれ~」」」
ホッとした
……あれ?
なんでホッとしてるんだろ?
なんで…??
*学校が終わり、いつものように二人一緒に練習に向かう
『……でね』
寿「…」
『って…聞いてる?』
昼休みの会話が頭から離れなかった…
「可能性が一番高いのって寿也だよな!
いっつも一緒に帰ってるし、リトルも一緒なんだろ?」
そんなこと、考えたこともなかった
『…寿くん!!』
寿「え! 何?」
考え事をしているときには、周りの声なんて案外聞こえないもんだなぁ…なんて呑気な事を考えていると
『寿くん、今日変だよ!
な~んか上の空っていうか…』
そんなにもぼーっとしていたのかな
寿「そんなこと…ないよ!」
僕、何無理して笑ってるんだろ?
夏村ちゃんの言う通り、今日変だよね…?
『悩み?』
寿「え?」
『なんか悩んでるふうだったから』
心配そうな顔で、僕の顔を覗き込んでくる
そんな優しさに僕の心臓は高鳴っていた…
寿「大丈夫だよ☆」
『ならいいけど…悩みがあるなら相談してね!
力になるから☆』
寿「うん、ありがと夏村ちゃん!」
この胸の高鳴りが何なのか、今の僕には解らなかった
ただ、今までと何かが違ってきているのはわかった…
そしてこれは徐々に僕の知らない感情に変わっていく、そんな気がした
*
樫「来週、毎年行っている強化合宿がある!
全員参加だが、体調や家の都合で出られない者は遠慮せずに申し出ろ!」
来週から5泊6日の強化合宿が始まる
『寿くん合宿だって!』
寿「さすが横浜リトルだね!」
『でも合宿所って何処なんだろ?』
真「山梨の共同合宿所だ
毎年、関東近辺の強豪が顔を揃えるんだぜ」
寿「へぇ…楽しみだね☆」
『じゃあ、一日中寿くんと野球できるね(>_<)』
ドキン…
そう…僕はまだその感情に気付かなかった
真「なんだ? 佐藤だけなのか?」
『もちろん、みんなとも!』
どんどん君に惹かれていっていることに…
*END*
◇あとがき◆
お疲れ様でしたo(^-^)o
今回は寿くん語りになってしまいました☆楽しかったけど案外時間がかかってしまった…
寿くんのヒロインに対する見方が、徐々に変わっていきます!いゃ~!もうウハウハですよ(←また変態発言を…)
次回から合宿編です!真島に吾郎にライバル続出ですよ(>_<)
ではでは、この辺で☆
*07.11.4修正