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寿「夏村ちゃ~ん! 早く早く!!」
『待ってよ! 寿君!!』
第3話 [リトル]
*吾郎君が引っ越してから4年
あたしと寿君は小学4年生
リトルチームに入れる年齢になった!!
寿「はぁ…はぁ、このグラウンドだよね?」
『うん! リトルチームで強豪のチーム……横浜リトル!』
4年生となった二人は早速、入団テストを受けるために横浜リトルが練習しているグラウンドへ向かった
横浜リトルは関東でも一、二を争う強豪チーム
入団するためにはテストを受け合格しなければならない
そんな厳しい状況下でも、入団者は後を絶たないという
グラウンドまで来た二人の瞳に映ったもの…
そこには、二人の想像していた以上の、そして期待していた野球があった
打って・守って・走って…それまで、テレビでしか見たことがなかった野球が目の前で繰り広げられていた…
なにより、今から自分たちもあそこヘ行き、本当の野球が出来ると思うと、二人ともいても立ってもいられず、目を輝かせてグラウンドに向かって走って行った
*
そして入団テスト
夏村と寿也はなんとか合格し、入団が認められた
樫「今年の入団者はこれだけか…いいだろう!
オレは、横浜リトル監督の樫本だ
ここでは努力したものが上へ上がれる!
つまり上手い者は4年だろうが試合に出られるということだ!
では右から順に簡単でいい、自己紹介をしてもらう
名前と学年、得意なポジションだけで結構だ!」
なんとも見た目厳しそうな横浜リトルの樫本監督
そんなことを寿也とヒソヒソ喋っていた
樫「よし、次!」
寿「はい! 佐藤寿也4年、得意なポジションはキャッチャーです!!」
樫「よし、ラスト!」
『未架夏村4年、得意なポジションはありませんが、バッティングには自信があります!
目指すは4番バッターです!!』
樫「ほう…女の子は一人だが一番元気だな
目標はいいが初めから高過ぎるのは、自信を無くすこともあるから気をつけろ」
『むっ…』
樫本監督の厳しい一言に、少しふて腐れている夏村を横目に、基礎練習の説明を始めた。
江「なんだあいつら?」
伊「あぁ、今日から入る新入りだろ?」
グラウンドで練習をしていた江角と伊達が、目を止めて話していた
伊「あまりパッとする奴いねーな」
江「…おい伊達」
江角が顔であそこ見ろよと合図をする
そこには男の子の中に一人だけ女の子がいた…夏村である
*リトルで女の子が入ることはあまりない、横浜リトルの場合はほとんどないと言ってもいいだろう
全国一と言われている横浜リトルに入ろうなんて女の子はいないからだ
伊「…あいつ女か?」
真「女だと?」
江・伊「「!」」
二人の後ろから、横浜リトルの4番である真島が話に入ってきた
真「女でこの横浜リトルに入るなんて、なかなかいい根性してんじゃねぇか」
面白いことになりそうだと、不敵の笑みを浮かべた
夕暮れ、辺りがオレンジ色に染まりだしたと同時に、監督の声が空に響く
樫「よし、今日はここまでだ!!
新入りはグラウンドを片付けてから帰るように! いいな!!」
「「「はい! ありがとうございました!!」」」
『あ~楽しかったぁ』
寿「なんかこれからワクワクするね!」
『うんv 早く試合に出たいなぁ~』
期待を胸いっぱいに膨らませて帰っていく二人
……これはまだ序章に過ぎないということは、この時は思いもしなかった
*END*
◇あとがき◆
初めての後書きです(>_<)
リトル編突入しました!視点が吾郎でなく寿也っていうのがムズカシくって…(:_;)
本を開きながら、どうやって進めよう…と悩みました……読み返すと微妙です…
早く合宿を書きたい~(@_@)可愛い恋から痛い恋まで…書きたいッス…
ではでは、またのお越しを☆
*07.11.4修正