好きと嫌いの間
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
AM 5:20
時計の音で目を覚ます。
着替えをし、部屋を出る。
外は寒く、体が震える。
この時間帯、起きている部員は極わずか。
洗面所で顔を洗い、冷たい水で目を覚まし、いつものランニングに出かける。 体をほぐす様に、少しスローペースで走る。
戻ると、ほとんどの部員が朝練の為起床していた。
すれ違う部員とあいさつを交わしつつ、室内練習場へと向かう。
『おはようございます』
「おはよう。 日向ちゃん」
「おう」
「うがっ」
一軍レギュラー陣が、自主トレーニングをしていた。
「おはよ。 日向」
「遅せーじゃねーか」
『外走ってきたんだよ』
お馴染みのこいつ等も起きている。
「日向、キャッチボールやるか?」
『お! 付き合ってくれるの?』
「もう少しで朝練だからな」
練習が始まってしまうと、自主練習をすることは出来ない。 部員が優先だからだ。
しかし、部活外の時間は逆に、部員に練習を手伝ってもらうことも多々ある。
「よし! ラスト5球! 投げてみろよ」
ボールを投げ返し、その場に座り、ミットを構えた。
頷く私は、御幸のミットめがけてボールを投げ込んだ。 注文通り、御幸が構えた所に投げていく。
男子に比べたら球威は劣るが、コントロールとキレには自信がある。
AM 6:20朝練開始。
ランニングで始まり、ランニングで終わる。
AM 7:20朝食。
『いただきます』
今日の朝食は、サバの味噌煮+α。
サバを噛みしめていると、隣に御幸、前に倉持が座った。
「相変わらず、少なぇメシだなぁ」
『育ち盛りの君達と一緒にしないでくれたまえ』
「体重が気になるお年頃だもんな! うぉっ!」
失礼な御幸に左の手刀を飛ばしてやる。 それを紙一重でかわす御幸。
御幸の代わりに後頭部に手刀を食らったのは、真後ろでご飯を食べていた2年の滝川・クリス・優。
『す、すみません! クリス先輩!
こいつが悪いです』
「俺のせいかよ」
『あんたが避けるからでしょ!』
「いや、避けるだろう。 フツー」
口喧嘩を始める私達を見て、笑みを浮かべるクリス先輩。
「まったく…。 仲がいいな、お前達は…」
ぼそりと呟いた言葉は、困った後輩達に届くことはなかった。
AM 8:20学校
1年E組。 窓際から3列目の一番後ろの席。
こんなとこ…かな
一生懸命ノートを取っている…と、思いきや。 ノートには、授業と全く関係のない野球用語ばかりを綴っていく。
外は厚い雲で覆われていた。
雪でも降るのかな?
そんなことを思いながら、午前中は過ぎていった。
PM 12:00
「おーい、日向。 メシ食いに行くぞ」
ガヤガヤする昼休み。
教室の出入り口には、黒縁眼鏡をかけたモテ男が、迷惑にも自分の名前を呼んでいた。
へーい。 と、気のない返事に御幸の元へ行く。 後ろには倉持の姿も。
『倉持もいるじゃん
できれば、倉持に呼んでもらいたかったんだけど』
「なんで? いいじゃん俺でも」
『周りの視線が痛い』
「ヒャハハハ! もっともだな
すっげぇ睨んでた奴いたし」
「そうか…
モテモテの俺より、倉持が声かけた方が穏便にすむってことか
はっはっはっ、さすが俺!」
『…』
「…」
笑う御幸の背後から、倉持が御幸を拘束。
さすがの御幸も、それには驚いた。
『よし! 倉持、そのまま拘束しててよ』
「おうよ! バチコイ!
御幸の眼鏡を割ったれ」
「おいおい…」
わちゃわちゃやっている姿を、遠くから2年生レギュラー数名に目撃される。
PM 3:30午後練習
部員のバッティングのアドバイスや、バッティングピッチャー。 ノックなどなど…。
そして午前中、ノートに書いたことを各々に伝える。
PM 7:30夕食
PM 9:00風呂
は~… いいお湯だった
ホクホクとしながら、自販機に向かう。
いつものボタンを押す寸前、横の新商品が目に入り、すかさずそちらへ浮気。
自販機の前でさっそく飲んでいると、声をかけられた。
「お前、いっつも豆乳だな
胸でも大きくしたいわけ?」
『ジュー…』
「…なんか言ってくんねぇと、俺ただの変態じゃん」
現れた御幸は、飲み物を買いながら変態発言。
『好きで飲んでるだけだし』
「巨乳がいいなら、大好きな長●ちゃんのDVDでも見てなよ」
「亮介さん」
にゅっと背後から抱き着きながら話に入ってきた亮介先輩。
いつもの事なので、さほど動揺することはない。 慣れとは怖いものだ。
「あ。 それ、今日入った新しい豆乳だね
おいしい?」
『おいしいですよ。飲んでみます?』
亮介先輩にストローを向ける。
ありがと。 と、向けられたストローを口に含んだ。
「ココア味もいいね
あれ? どうしたの御幸」
「何がっスか?」
「飲む手が止まってるから」
「いや、別に」
『御幸も飲みたい?』
ストローを向けるも、断る御幸。
そんな御幸に無理矢理飲ませようと、ストローをぐいぐい頬にめり込ませる。
じゃれ合う2人を見ながら、いつもの豆乳を口に含んだ。
自分もやってるくせに
他のヤツだと、あんなにも反応するんだ
本ト 面白いなぁ
と、遊ばれた事にも気づかずに。
PM 10:30就寝
お気に入りのイルカの抱き枕を抱いて、夢の中へ旅立った。
だいたい
毎日がこんな感じで過ぎていく。
おやすみ。
・END・
17/9/18
◇日常という事で書いてみました。
時間はあまり気にしないで頂くと助かります。
学生の時間なんて、うん十年前に終わってしまったので…;
ただ、お昼の絡みと、最後の夢主と御幸と亮介さんの絡みが書きたかっただけです!
亮介さんに、2人をもっといじらせたい(>_<)v