貴方と私の生きる道 (調整中)
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今日も一日
禁城内では、沢山の人々がせっせと働いている
その中で、私ももまれながらせっせと働いていた
今回は
侍女である私、鈴々が主人公です!
・
友『あ、ねぇ見て見なよ! あそこ』
鈴『え? 何?』
友『朝から見れるなんて、今日は良い日だね~』
吹き抜けの中庭の廊下から下を見下ろすと
そこには、一心に槍を振るうあの方のお姿が
私は、第四皇子である練 白龍皇子の侍女として仕えている
そして私は
そんな白龍皇子に、恋心を抱いていた
友『ほら、いつまでも見惚れてないで。 行くよ!』
鈴『あ、うん///』
侍女と言っても、一日中ずっと傍にいられるわけじゃない
皇子は特に
身の回りの事は、ご自分でやってしまうから
他の王族に比べたら、やる事は少ない
はぁ~・・
私は、もっと皇子の傍にいたいのになぁ・・・
だけど それは 叶わぬ夢
だって
皇子の傍には いつも・・・
龍「フィア、今日は鍛錬に付き合ってくれないか?」
『はい』
この人がいる
鈴『はぁ~~~・・』
お昼休憩時間
テラスの柵にしな垂れながら、盛大な溜息を吐く
するとバシリッと、私の優越感満載の背中を思い切り叩く親友
友『何、辛気臭い顔して溜息ついてんのよ!』
鈴『だってぇ・・・』
親友は、今だしな垂れる私の視線の先を見た
なるほどね
と、今の私の状態を納得してくれて模様
そこには、少し遠くて見にくいが
皇子とフィアさんが、仲睦まじく昼食を取っている光景
2人が一緒に食卓に座る時は、決まって皇子の手料理が並んでいる時
それが、更に私の羨ましさを倍増させている
鈴『いいなぁ~
私も、皇子の手料理食べたい・・』
友『頼んでみたら?』
鈴『無理に決まってんでしょー』
友『最初っから諦めてたら終わりよ?
まぁ、手料理は無理でもさ、身の回りのお世話してるんだから、話とかするんでしょ?』
鈴『そうだけど・・
白龍皇子は、ほとんどご自分で身の回りの事しちゃうから
話すって言ってもねぇ・・』
友『あぁ・・そういえば、そうだったわね』
鈴『どうやったって、フィアさんには勝てないよぉ』
友『ん~・・そうねぇ
フィアさんって、文武両道だし、人柄も良くて、王族からの信頼もある
それに、可愛い分類に入るのに、着飾らない所が憎めないわよね』
グサグサと、私に言葉の刃を突き刺していくこの人は、本当に私の親友なのだろうか・・・
ノックアウト寸前の私に、親友はある事を言った
友『でも鈴々
この世の中、完璧な人間なんて一人もいやしないのよ』
鈴『へ~~・・』
友『フィアさん、料理は全然ダメみたいよ』
その単語に、ピコンッと私のウサ耳が反応した
鈴『え! うそ!?』
友『ホントよ
噂によると、あの白瑛皇女にも引けを取らないほどだとか』
鈴『・・・・それって、相当なんじゃ・・・;』
何とも失礼な返答をする
姫様が聞いていたなら、今頃私の首は飛んでいるだろう
友『だから、そこをつくのよ!』
鈴『え?』
友『白龍皇子は料理が好きでしょ?
趣味が合えば、意気投合して、あわよくば恋愛に発展! ってなるかもよv』
鈴『そ、そんな都合良く・・・』
友『バカねぇ
相手は確かに一国の皇子かもしれないけど、その前に一人の男よ!
しかも、皇子ももう16歳! 思春期真っ只中じゃない
お近づきになれるチャンスよ!
幸い、もうすぐバレンタインデーだしねv』
という親友の後押しに、今年のバレンタイン、俄然やる気が出ました
・
それから数日
バレンタイン間近ということで、禁城内も次第に色付き始めていた
そんな時
厨房であるものを見かけた
『はぁ~・・やっぱり失敗か・・・;』
あれは・・・フィアさん?
厨房に立っていたのは、料理の苦手なフィアだった
そのミスマッチに疑問を抱きつつ、難しい顔をしたフィアに声をかけた
鈴『どうかしたんですか? 難しい顔をしていますよ?』
『鈴々
う~ん・・ちょっと、ね』
苦笑いをするフィアの手元に目が行った
そこには、クッキングシートに乗った黒い塊
この謎の黒い塊は・・・?
と凝視していると、フィアさんも気づいたのか、苦笑いのまま説明をしてくれた
『クッキー・・・の、つもりだったんだけど・・・』
鈴『見事に炭ですね
はっ! す、すみません(・・;)』
『いいのいいの
その通りだから
ま、今年も見事に失敗』
鈴『今年も?』
『毎年、挑戦はしてるんだけどね・・・;
さすがに、こんなモノを白龍様の口に入れさせるわけにはいかないから』
鈴『皇子・・に?』
も・・もしかして
フィアさん、皇子のコト
『鈴々は、今年も白龍様にあげるんでしょ?』
鈴『え!? ななな、なんでそれを///!!?』
いつも、バレないように
皇子の部屋に置いているのに!?
(↑他のチョコに、紛れ込ませているだけ)
『だって鈴々のだけ、いつも凝った手作り菓子だから
白龍様も褒めていたわ
誰かはわからないけど、とてもおいしいって』
皇子が・・そんなことを・・・
やばい
嬉しすぎて、死んでしまいそう///v
『少し、羨ましいな』
鈴『え?』
『料理上手な鈴々が羨ましい
日頃の感謝の気持ちを伝えたくても、私は言葉でしか伝えられないから』
鈴『・・・それで、菓子を』
『うん
毎回失敗して、終わるだけなんだけどね』
そう言って、炭となったクッキーを持って、フィアさんは厨房から出て行ってしまった
あのフィアさんが、私の事が羨ましいなんて・・・
フィアさんには、何をしても勝てないと思っていた自分が、なんだか恥ずかしい
私が勝手に嫉妬していただけ
そもそもフィアさんは
白龍皇子を恋愛云々(ウンヌン)で見ているわけじゃなかった
なんだか
申し訳ない気持ちです・・・;
それがわかった私は、気持ちを入れ替えて
今年のチョコは、感謝を込めて作った
・END・
おまけ→
鈴『わ~~~~ん!!
やっぱり、フィアさんには勝てないよぉ~~~!!』
友『今度はどうしたの?』
鈴『フィアさん、皇子の夜伽までしてるんだもん!』
友『まさか、何かの間違いでしょ?』
鈴『だって! 今朝、着替えを部屋に持って行ったら、寝所に皇子とフィアさんが2人でいたんだから!!』
友『・・・はぁ
夜伽相手ってことは、本命じゃないって事でしょ?』
鈴『それは・・そうかもしれないけど
でも・・・
やっぱり
うらやましい~~よぉ!!!』
14/3/2
◇今回は、第三者から見た2人を書いてみました☆