貴方と私の生きる道 (調整中)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつもと変わらぬ禁城内
渡り廊下を歩いていると、聞き慣れた声に呼び止められた
声のする方を見上げると、笑顔のジュダルが何やらこっちへ来い、と言うように手招きをしていた
小さな溜息を溢(コボ)しつつ、ジュダルのいる屋根の上へ登った
『何か御用ですか? 神官殿』
ジュ「髪が解けちまってよ~
結ってくれねぇか?」
見ると
いつもしっぽのように、ジュダルの後ろをくっついている三つ編みが、無残な姿になっていた
これだけ長いのだ、どこかで引っかけでもしたのだろう
しょうがない・・と思いつつ、ジュダルの後ろへ回り座り込んだ
『これぐらい、御自分でやられてはいかがですか?
毎日やっているのでしょう?』
ジュ「俺がこんな面倒くせー事、毎日するかよ」
『では、誰にやってもらっているんです?』
ジュ「気になんのか?」
『そう言う訳では・・』
にんまりと笑うジュダルに、真顔で答えるフィア
ジュ「ヒ・ミ・ツ」
別にどうでもいい事だが
何だか腹が立つのは、私がコイツの事を好いていないからだろうか
ケラケラ笑うジュダルの髪を、乱暴に引っ張ってやった
ジュ「ってぇ~・・・ もっと優しくやれよなぁ。 ハゲたらどーしてくれるんだよ」
『よろしいではありませんか
面倒事が一つ、減りますよ』
ニッコリ笑顔フィアに、ジュダルは冗談交じりに睨む
ジュ「それよりも、何でまた敬語なんだよ」
『こんな、いつ誰が通るかわからない所で、神官殿にタメ口など聞けません』
ジュ「・・・そういうもんか?
俺は、全然気にならねぇけど」
『私が気にします』
と、漸くジュダルの髪を解く事が出来た
髪型が変わると印象が変わると言うが、ジュダルの場合もそれに当てはまるようだ
途端に静かになったフィアに、ジュダルは振り向いた
ジュ「何だよ」
『何がですか?』
ジュ「急に静かになるから」
『あぁ・・』
ジュダルの頭を持ち、前を向くように元に戻した
そして手櫛で髪を梳(ス)いていき、器用に三つ編みにしていく
『長い髪だと思いまして
億劫(オックウ)であるなら、切ってしまわれたら良いのに』
ジュ「・・・まぁな」
はい、おしまい と、三つ編みをジュダルの前に垂らしてやる
すると、くるりとジュダルはフィアの方を向いた
ジュ「でもよ」
ジュダルが手を伸ばした先は、フィアの頭の上で結ってある紙紐だった
・
シュルリと引っ張ると、長い黒髪が重力に従い肩に落ちる
『ちょっ!』
ジュ「お前も十分長いよな
しっかし、何で黒髪なんだよ
俺は前の」
『うるさいなぁ
アンタの好みなんて、どーでもいいんだよ』
髪をいじってくるジュダルの胸倉を掴んで、睨みつけてやる
ジュ「おいおい、いいのかよ
こんな所でそんな言葉使いして」
『・・・・・』
ニヤリと笑うジュダルに、片方の眉がピクリ動く
と、そこへ
ある人物のお声が掛ったため、ぱっとジュダルを離した
玉『あらぁ、何をしているの? 珍しい取り合わせで』
『紅玉様
神官殿の髪が解けていたので、結ってさしあげていたところです』
玉『そうなの
あ、そうだわ! フィア、これからお茶しないかしら?』
『それは、是非!』
ニッコリ笑顔で、紅玉のいる廊下へと移動した
フィアを借りて行くと、ジュダルに告げ、楽しそうにして2人は歩いて行く
玉『フィア、今日は髪型が違うのね』
『先程、神官殿に遊ばれただけです・・ι』
その後ろ姿を見送るジュダルは、妖艶に笑う
アイツも、色々面倒臭せぇ事してんなぁ~
一層、バラしちまおうか
何度、そう思った事か
バラしたら、どうなるか
それも楽しそうだが
フィアとの
この蜜月関係も、スリルがあって良い
主である白龍にはない
危ない関係
これがまた、ジュダルの心を躍らせる
裏の顔を知っているのは、自分だけという優越感が堪らないのだ
白龍に話したら、どんな反応するか
すっげー楽しみなんだよなぁ
まぁ
今は、黙っててやるよ
↓おまけ
ジュ「白龍、どうしたんだよ」
龍「神官殿・・
フィアを見ませんでしたか?」
ジュ「あいつなら、今頃ババアと茶でも飲んでんじゃね?」
龍「義姉上と?」
ジュ「さっきまでは、俺とここでイチャイチャしてたけどな」
自慢げに言うが、目の前には既に白龍の姿はなかった
ジュ「・・・・」
・END・
13/7/9
◇ジュダルと絡ませるのが、結構楽しかったり(>_<)