貴方と私の生きる道 (調整中)
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小鳥の囀(サエズ)りに目を覚ます
新たな一日の始まり
清々しい朝・・・のはずだった
『・・・?』
起き上ったフィアは、下腹部に違和感を感じた
はて?
何か、悪い物でも食べただろうか・・
別段、気にする事も無く
身支度をし、白龍の部屋へ向かう準備をした
部屋を出る前にトイレへ入ったフィアは、そこで驚愕の事実を目の当たりにした
!!!??
驚きの余り
声も出ず、フリーズ状態
白龍side
朝
いつもの様に目を覚まし、服を着替え身支度をした
龍「・・よし」
鏡の前の椅子に座り、髪を結い上げ、髪留めを付ける
いつもと同じ朝
だが
違う所が一つ
龍「遅いな・・」
扉に視線を向けるも、その扉が開く気配は全くない
いつもなら
『おはようございます。 白龍様』
と、笑顔で迎えに来るはずなのだが
今日は、その姿がまだないのだ
時計を見るも、いるも来る時間はとうに過ぎている
何かあったのだろうか・・?
心配になった白龍は、フィアの部屋へ向かった
・
部屋の前に着き、扉をノックする
が、返事が無い
龍「フィア、入るぞ?」
不審に思い、中に入った
すると
余程焦っているのか、部屋に入って来た白龍にフィアは縋り付いた
『白龍様!!』
龍「わっ!
フィア・・何かあったのか?」
『わわ、私っ! どうしたら・・!?』
龍「落ち着け!
どうしたんだ?」
『・・・私・・・病気かも・・しれません』
龍「病気?」
目尻に涙を滲ませながら訴えるフィア
白龍は、とにかくフィアを落ち着かせて、何があったか訪ねた
『朝起きたら、下腹部に違和感がありまして・・
然(サ)して気にしていなかったのですが・・・トイレへ行ったら・・血がっ!』
龍「!?」
『血が付いていたんです! 下着に!』
龍「・・・・・」
『何か恐ろしい病の前兆では・・・
しかし、そうなっては従者としての勤めが・・
白龍様! 私は・・どうすれば・・・っ!』
真剣な眼差しで白龍を見据えるフィアだったが、白龍はと言うと
龍「っ////」
口元を隠し、頬を赤く染めていた
そ、それは・・初潮というものでは・・///?
もしかしてフィアは、その知識が無いのか?!
いや
こんなに真剣に聞いてくるからには、無いのだろうな
だからと言って
男である俺が、女のフィアに説明するのもどうかと・・///
それ以前に、羞恥心に耐えられそうもない
色々質問されたら、さすがに・・困る////
赤い顔で沈黙していると、不思議に思ったのかフィアは、不安そうな瞳で白龍の顔を覗き込んだ
『白龍様?』
龍「な、何でもない///
・・フィア」
『はい・・』
龍「お前のソレは、病などではない」
『・・本当ですか!?
しかし・・
では、この血はいったい・・・白龍様は、ご存知で?』
龍「・・・ぁ、姉上に聞くと良い
姉上の方が、良く知っておられる///」
『白瑛様・・ですか?』
少し疑問に思った
白龍が知っているのであれば、白龍が教えてくれてもいいものを
敢えて姉上である白瑛に、匙(サジ)を投げるとは
白龍らしからぬ行動だ
それに
先程から、何やら目を合わせてくれない
聞く事はせず
2人は早速、白瑛の元へ向かった
・
青「では、これはお渡ししておきます」
龍「失礼します」
瑛『あら、白龍にフィア』
龍「執務中でしたか・・・では、また後ほど伺います」
瑛『構いませんよ
丁度、終わりましたから
どうしたの?』
龍「あ・・俺ではなく、フィアが・・・」
ちらりとフィアに視線を送ると、フィアは白瑛の前まで行き、胸の前で手を組んだ
『白瑛様
一つ、お聞きしたい事があります』
深刻そうな面持ちに、白瑛の表情も引き締まる
事の次第を言いかけたフィアを、何故か遮る白龍
『実は・・』
龍「あ! お、俺は、用がありますので失礼します」
そそくさと部屋を出て行く白龍に、小首を傾げる
『どうなさったんでしょうか、白龍様・・』
瑛『ところでフィア』
『あ! すみません
お聞きしたい事とは』
瑛『その前に
お茶にしないかしら?』
『え?』
瑛『お茶しながら、ゆっくり聞くわ』
と、言う事で
ぽかぽか陽気のテラスで、お茶をする事に
白瑛と、戻ってきた青舜も同席することになった
青「ふー・・
やはり、フィアの煎れるお茶は美味しいですね」
瑛『本当に』
『恐れ入ります』
瑛『それでフィア、聞きたい事とは?』
まったりし過ぎて、危うく忘れてしまう所だった
湯呑みを置き、表情を引き締める
『はい、実は・・今朝、トイレに行ったら
下着に血が付いていたんです!』
瑛『あら』
青「ぶーーっ!」
余りにも予想だにしなかった事に、思わずお茶を吹き出してしまった青舜
『青舜殿・・汚いですよ』
青「だ・・誰のせいだと・・・ι」
瑛『それで、その話を白龍にも?』
『はい』
青「え! したの!?」
『そうしたら、白瑛様の方がお詳しいとのことでしたので』
瑛『そういうことでしたか』
青「そりゃあ、姫様の方が・・・
というか・・僕、白龍皇子に同情しちゃうかも」
白龍のあの行動の意味がわかった白瑛は、クスクス笑い始めた
白瑛にとっては可愛い弟でも、白龍も立派な男の子なのだ
瑛『わかりました。 教えてあげるわ
でも、その前に
青舜
あなたも、聞きたいですか?』
笑顔の白瑛に、ぎょっとする青舜は、失礼します! とそそくさと席を立った
不思議に思ったフィアは、白瑛に聞いてみた
瑛『今から話す事は、女性特有のものですから』
『・・そう・・なんですか・・・』
邪魔者もいなくなった所で、白瑛の女性講座が始まった
――
―――
瑛『・・というわけで、毎月一回くるんですよ。 ソレは
わかりましたか?』
『・・・・はい』
白瑛の話を聞き終わったフィアは、どん底に突き落とされたように気落ちしていた
『白龍様に、とんだ恥をかかせてしまった事は、わかりました・・・』
瑛『そんなに落ち込むことはありませんよ
知らなかった事ですもの
白龍も、わかっていますよ』
『しかし! ・・・私、白龍様に謝ってきます』
そう言って白瑛に一礼し、バタバタと席を立って行った
その様子を、微笑ましく見守る白瑛
まるで、何もかも見透かしているような・・・
・
部屋で書物を読んでいた白龍は、ノックする音に返事をした
入って来たのは、白瑛と話をしているはずのフィアだった
龍「どうしたんだ?」
そう聞くと
フィアは床に片膝を付き、顔の前で両手を組んだ
『白龍皇子
知らなかった事とはいえ、皇子にとんだ恥をかかせてしまい・・申し訳ありませんでした
どのような処罰も受ける所存であります』
龍「・・・はぁ」
ぱたりと読んでいた本を閉じ、フィアの前にしゃがみ込んだ
龍「お前は、俺がそんな事で罰を与えるような、軽薄な主だと思っていたのか?」
『ぁ・・・いえ・・』
龍「誰にでも過ちはある
今回の事で、フィアも学んだであろう?」
『はい・・』
龍「なら、謝る必要も無い」
ぽんっと、優しく頭を撫でてやる
白龍は、気にする事は無いと言っているのだが
やはりどこか納得していない様子のフィア
控えめに向けてくる瞳に、やれやれのご様子
龍「なら
今後、何かあったら
まずは俺に聞く事
いいな?」
『・・・はい!』
嬉しそうに笑う彼女に、白龍も一安心
本当に
こういう所は、生真面目なんだよな
フィアは
思う白龍
似た者同士、とも言うべきかな?
おまけ↓
龍「(・・というか
あんな話、俺以外にされてたまるか)」
というのが本音だったり?
青舜には話しました! という事実は
永劫
白龍の耳に入る事は無かった
・END・
13/4/13
◇白龍の照れる姿を想像するのが、また楽しくて・・・v
もっと困らせてやりたくなってしまう(>_<)
ヒロインに振り回される白龍皇子になりそう☆