貴方と私の生きる道 (調整中)
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執務を終えたフィアは、白龍の部屋を訪れていた
『白龍様』
しーん・・
中からの返事は無い
もう一度ノックをしたが、やはり返事は無さそうだ
いらっしゃらないのかな?
『白龍様、失礼しますよ?』
スッと扉を開ける
きちんと整理整頓された、清潔感のある部屋
白龍の人柄が出ている
少し、殺風景でもあるが・・
部屋を見渡しても、やはり白龍の姿は無かった
だがフィアは、ある一点に目をやり、白龍が今どこにいるのか検討がついた
――
―――
お盆に、煎れたてのお茶と茶菓子を乗せ、縁側を進む
その先には、黙々と槍を振るう白龍の姿があった
縁側にお盆を置き、白龍に声を掛ける
『少し、休憩をなさってはいかがですか?』
龍「! フィア」
集中していたのか、フィアの存在に驚いていた
縁側に置いてあったタオルで汗を拭いながら、お盆を挟んでフィアの隣に腰を落とした
汗の量からして、フィアが執務をしている間、ずっと鍛練していたのだろう
龍「もう終わったのか?」
『はい
それで、白龍様のお部屋へ行ったのですが、おられなくて
でも槍が無くなっていましたので、鍛練なさっているのだと、すぐにわかりました』
湯呑みを持ち、一口口に含んだ
龍「フィアの煎れる茶は、本当にうまい」
『恐れ入ります』
龍「姉上も絶賛していたしな
また時間のある時に、フィアと茶を飲みたいと言っていた」
『私も是非、白瑛様とお茶したいです』
嬉しく思いながら、フィアもお茶に口を付ける
フィアの用意した茶菓子に手を伸ばす白龍だったが、その手はピタリと止まった
龍「・・・フィア、この茶菓子は?」
見向きもせず、お茶を啜(スス)りながら、ツンと答えた
『ご心配せずとも
私が作った物ではありませんので、ご安心してください
先日、頂いた菓子です』
ずず・・
龍「あ、いや・・ι 疑ったわけじゃ」
『では、その止まった手は何ですか?』
龍「・・・・ι」
言い訳も立たず、どうしたものかと考えていると、クスリとフィアから笑いが漏れた
『構いませんよ
実際、私の料理は、食べられるような代物ではありませんから』
龍「いや・・そこまでは・・・」
『どうぞ』
止まっていた白龍の手に菓子を乗せ、食べるよう促(ウナガ)した
2人して空を見上げながら、菓子を頬張る
ぽかぽかとした日差しが、とても気持ち良い
龍「フィア
今日の昼食だが、お前も一緒にどうだ?」
『今日は白龍様、厨房に立たれるのですね』
龍「あぁ」
『では、ご一緒させて頂きます♪』
白龍は、週に何度か自分で厨房に立つ事がある
その時は、必ずフィアを誘って食事をする事になっている
一人分作るより、二人分作った方が作りがいがあるからだ
『私もお手伝い致しましょうか?』
龍「見学なら、構わないが」
『むぅ・・
白龍様、酷いです』
お盆を持ち、白龍と共に腰を上げた
ぷぅっと片方の頬を膨らまして怒るフィア
それが面白いのか、笑みを浮かべながら前を歩く白龍
龍「怪我をされたくないだけだ」
『”邪魔”の間違いでは?』
クツクツと笑う白龍
そんな主に、フィアも笑みを浮かべた
・END・
13/4/6
◇ほのぼのですねぇ・・
こんな2人もいいかもです
でも、白龍が照れたり、赤面したり・・・
そんな話も書きたい(>_<)//