貴方と私の生きる道 (調整中)
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『今日(コンニチ)より、練白龍様の従者としてお仕えすることになりました、フィアと申します』
白龍皇子に、そう申し上げてから7、8年経っただろうか
緑を基調(キチョウ)とした衣服に腕を通し
黒く長い髪を、頭の上で結い上げる
そして
ある部屋へと向かう
コンコン
控えめにノックをし、扉を開ける
窓から差し込む朝陽が、部屋中を照らし、清々しさが広がっている
『おはようございます。 白龍様』
龍「おはよう。 フィア」
既に身支度を済ませ、笑顔を向けてくれる私の主
煌帝国・第四皇子
練白龍 皇子殿下
そして、これが
私の、”朝の仕事”という名の日課でもある
『朝食の準備が整っていますよ』
龍「あぁ」
部屋を出ようとした白龍を、フィアは止めた
『白龍様』
龍「ん?」
『少しお待ちを』
##IMGR44##
両腕を上げ、背伸びをする
接近するフィアに、何事かと目を見開く白龍だが、フィアの視線は自分よりも更に上を向いていた
すると、頭の上で何か動く感じがした
『髪留めが、少し歪んでいましたので』
龍「・・・すまない」
ニッコリ笑うフィアに、白龍もふわりと微笑む
無駄に長い廊下を、白龍の一歩後ろを付いて歩く
龍「姉上は?」
『白瑛様でしたら、先に朝食を召し上がっておりましたよ』
こんな会話をしている今は、”幸せ”と呼ぶべきだろうか
白龍様の従者となった当初は、信頼とは無縁のものだった
事務的な会話以外、交わしたことがない
いや
交わして下さらなかった
それほどまでに
白龍様の心は、他人を拒絶し、絶対に誰にも触れさせない
でも、月日は経ち
少しずつ
白龍様は、お心を開いてくださった
『白瑛様、怒っておりましたよ?』
龍「?」
『今日は、一緒に朝食を取りましょう
と、お約束なさっていましたから』
龍「!? そ、そんな約束なんて、した覚えはないが・・」
『えぇ、冗談ですから』
今では、冗談まで交わせる仲に
むっとした顔でこちらを睨む白龍に、フィアはクスクスと笑う
表面では怒っているが、こんなにも砕けて話せる相手は、正直言って白瑛以外ではフィアだけだった
それをフィア自身もわかっているからこそ、できた信頼関係だ
冗談を言い、笑い合う
白龍の心が、安らぐ時でもあった
だから長年、彼女を従者として傍(ソバ)に置くことができたのだろう
感謝している
口には出さないが、白龍にとってフィアは、なくてはならない存在となっていた
そして
逆もまた然(シカ)り
そんな柔らかな空気で、白瑛のいる食卓へと足を進めた
・END・
13/3/29
◇煌帝国編としまして、時間軸を原作に合わせつつ、オリジナルの話にしていきます。
シンドリアに行く前の話ですね!
序章に出てきた娘と、ヒロイン違うじゃん!
と思われた方、いらっしゃると思いますf^_^;
大丈夫です! 後々、繋がりますので、一先ずは白龍との、ほのぼのな日常生活をお楽しみ下さい☆
思わず、ニヤけてしまうような話も書いていく予定ですv