短編&番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
G.I
ゴンとビスケの組み手を、岩に座りながら見学しているキルア
同じように座っているカシスが、ふと隣に視線を移した
カシスの視線の先には
フワフワとそよ風に揺れる銀色の髪
くせっ毛の髪が自由に風に揺られ、とても気持ち良さそうだ
そんな自由奔放な髪を見ていると、視線に気付いたのかキルアもこちらを向いた
キ「なんだよ」
『え? あぁ、キルアの髪・・いいなぁって思って』
キ「・・・そうか?
オレは面倒くさいけどな
すぐ乾かねーし、クシ通らねーし
いいことっつったら、寝癖があまり目立たないことだな」
男の子の感想だなぁ・・
『でもさ
銀色で太陽に当たるとキラキラ綺麗だし、触り心地もフワフワで気持ちいいし・・・
私の髪と正反対』
キ「・・・オレは・・カシスの髪の方が好きだけど?
カシスに似合ってるし」
『・・・・やっぱ、そうなの?』
カシスの反応の仕方に疑問を抱(イダ)く
聞いてみると・・
『前に、クラピカにも同じ事言われたんだ』
キ「・・・」
『クラピカの髪って、金色のストレートで、すっごくサラサラなんだよ!
羨ましいじゃん!・・って話しになって』
・・・クラピカも全く同じこと言ったのかよ
あの、ナルシストが!
髪の触り心地まで知ってるってことは、アイツの髪に触ったって事だよな
カシスが、クラピカとどういう会話をしたのか
その経緯(イキサツ)を説明する中、そんな事を考えていたキルア君
だんだんと苛々してくる中
お構い無しに、カシスの口から出てくるのはクラピカの事ばかり
イライライライラ・・
『私も、クラピカみたいなキレイな・・っ!!』
苛々が頂点に達したのか
楽しそうに話すカシスの口は、キルアの手によって封じられた
『??』
キ「アイツの事ばっか話すなよ」
ムッとした顔のキルアが突然目の前に来たので、必然的にじっと見つめる形になった
すると、だんだん恥ずかしくなってきたのかキルアの顔が赤くなってくる
耐え兼ねた銀色の猫は、ばっと照れを隠すように背中を向けた
・・なにガキみたいな事言ってんだ・・オレは///
これじゃ
まるでアイツに、ヤキモチ妬いてるみたいじゃねーか
『キルア・・もしかして』
キ「Σ(ギクッ(゚o゚;)」
『・・大丈夫だって!
キルアも、クラピカに負けないくらいキレイだから♪』
キ「・・・・・・(はい?)
何が?」
『髪の事でしょ?
クラピカの髪ばっかり褒めるから、嫌だったんじゃないの?』
キ「あ・・あぁ・・・まぁ;」
気付かれて・・ない・・・のか?
まぁ
気付かれても、困るけど・・
カシスって、基本的に鋭いはずなんだけどな・・・
こういう事には、疎いのか?
男に対して
結構、無防備なトコあるしな
『私は、キルアの髪好きだよ!
クラピカと違って、触り心地がフワフワだしv
触ってて飽きない♪』
キ「・・・///」
ふんわりとキルアの髪を、両手で触るカシス
意外と接近している距離に、照れ臭さを感じる
キ「・・オレも触っていい? カシスの髪」
『いいけど・・
触るだけの価値、無いと思うよ?』
どうぞ、と目をつむるカシスの髪にそっと触れた
サラサラとした、指通りの良い髪質
太陽に照らされると、綺麗に碧みががる所は、何とも神秘的だ
何よりも
ほのかに香るいい匂いに、心臓の鼓動が速くなる
・・・なんか
抱きしめてーな・・
ゆっくりとした時間が流れてゆく
ビ『ちょっとぉ、そこの二人!
いつまでもイチャイチャしてないで! 交代よ!』
『はーい』
キ「・・・」
ほんわかした気分を、一刀両断したのは他でもない、ビスケちゃまだ
何事も無かったかのようにビスケ達と交代しに行ってしまうカシス
ちぇ・・
もうちょっと
触っていたかったのに
口を尖らせ、名残惜しそうに、キルアも重い腰を上げた
・END・
13/2/17
◇りぃ様お待たせしました!
と言っても、書き終えたらキルアVSクラピカに全然なっていない事に気付きました(-.-;)
これでは、ただキルアがヤキモチを妬いただけの話しじゃないか!って感じです・・・
しかも、オチがない・・・;
申し訳ないです(ノ_・。)