キメラアント編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あそこだ。 行こう」
コムギの治療を終えたネフェルピトーは、ゴンと共にカイトを治すためペイジンへと来ていた。
カイトのいる地下の一室へ、ネフェルピトーを案内した。
「さぁ、約束通り、カイトを治せ
そうすれば、こっちもあの娘を開放する」
そう告げるゴンにネフェルピトーは、名前を聞いた。
何の脈絡のない質問に疑問を抱きつつ、もう一度名前を聞いてくるネフェルピトーに答えた。
「ゴン
ゴン=フリークスだ」
「ゴン…
キミはボクのお願いを聞いてくれた
だから、せめてボクもキミに、正直でいようと思う」
彼は
もう 死んでいる
そう言い放つネフェルピトーの言葉が、部屋に響き渡る。
「ボクと闘った時、すでに死んだんだ」
ゴンは、時間が止まったかのように微動だにしない。
眼の光は失われ、放心状態だ。
ネフェルピトーは、嘘を言っている。
そう自分自身に言い聞かせるも、それが事実だと心のほんの片隅でわかっているから。
どうすればいいのか、解らない。
「死人を生き返らせる事は……出来なかった」
あの時のカシスと同じ事をネフェルピトーは告げた。
カイトは 死んだ
生き返らせることは…
元には 戻せない
「ゴメンね」
膝をつき、へたり込むゴンに謝罪の言葉を口にした。
―――
―――――
王宮の外へ出たキルアは、パームと合流していた。
「どうしたんだ?
何があった パーム!!」
「わからないッ
私は”視”るだけで声は…」
ゴンの様子がおかしい。
ネフェルピトーが治しているのは、カイトではなく自分自身。
その側で、ゴンがへたり込んでいるという。
状況がわからないキルア達の前に、分身で現れたシャウアプフ。
自分が仕掛けた嘘を、したり顔で暴露し始めた。
「消えろ
クズ野郎が」
瞬間。
シャウアプフの分身は、電撃を纏(マト)ったキルアの拳に握り潰された。
そして一度、腕の中にいるカシスに視線を落した。
「パーム
カシスを、頼む」
「わかったわ。 任せて」
カシスをパームに渡し、キルアは電光石火でゴンの元へ急いだ。
カイトを残して逃げたあの時から
ずっと 心に沈んでいた暗くて重いモノ
不安と恐怖
あの時の カシスの言葉を思い出す
”念は、便利な魔法じゃないの
自然の摂理に反する事は、何者にも出来ない
死した命を蘇らせることなんて出来ないのよ!”
それは
ピトーにも、きっと当てはまる
いや…王ですら
死んだ命を元に戻すことは、出来ない
恐らく
ゴンは ピトーに告げられたんだ
カイトは 元に戻せない……って…
歯を食いしばるキルアは一層、走る速度を上げた。
オレが行くまで
待ってろよ!!!
・END・
23/2/4
短いですが、今回でキメラアント編終了です。
ゴンさんを端折るという暴挙! 自己満が前面に出てしまっています…。
次回からは、選挙・アルカ編に突入致します!
いよいよ、ゴールが見えてきました(>_<)
キルアとヒロインが、お互いに気持ちを伝えてくれることを祈って…v