天空闘技場編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2人は尋常でないくらいのスピードで、念を習得していった。
そして、先日行われたヒソカ対カストロ戦を分析するため、”練”を目に集中させる”凝”の修行に入った。
見事に2人とも、たった一晩で凝を習得してしまった。
「よし!
じゃ、凝も試してみっか」
キルアは、右手首を出した。
「キルア?」
「習得したヤツを、片っ端から試してんだ
そうすれば、どれかにヒットするだろ?」
「なるほど」
皆の見守る中、キルアは凝で手首を見た。
すると、手首の文字のような物が組変わっていく。 どうやらビンゴのようだ。
「これ…アドレスだ」
「アドレス?」
「あぁ
携帯のアドレス」
一度、凝を解いたキルアはゴンに説明した。
説明していると、ある事を思い出した。
「そうか…そういう事だったのか」
「?」
「カシスの言ってた”また会えるおまじない”の意味だよ」
いたずらに言ったわけではない。 あの言葉にはちゃんと意味があったのだ。
ハンターなら、遅かれ早かれ、念の存在に行き着く。 キルアなら、ゴンと行動を共にするだろうと予想した上でのメッセージ。
念を習得できれば、連絡がとれる。
と言うことだったのだ。
キルアは早速、そのアドレスにメールを送信した。
「これでよしっと」
送信した携帯をズボンのポケットへ仕舞ったと同時に、キルアの携帯から音が鳴り出した。
一瞬驚くキルアが、再び携帯を開いた。
「カシスからだ
はえーな」
「カシスなんだって?」
「なになに
”キルア君は、良い子?悪い子?”
なんだ、こりゃ
意味わかんねェ」
「キルアは、良い子だよ!」
素直に言うゴンを見つつ、キルアは返事をした。
すると、またもや数秒で返信が来た。
携帯を見つめるキルアの隣から、ゴンも覗き見る。
・
____
____
二択にも関わらず、それを逸脱したひねくれた答え
まさしくキルアだね
____
____
「…キルア。 何て答えたの?」
「ん?
”どっちでもない”」
少し自慢そうなキルアは、続きを読んだ。
____
____
久しぶりってほどでもないか
思ったより早かったね。念の習得
察しの通り
私は既に念能力を会得済み
隠してたのは…言わなくてもわかるか
さて、今後だけど
私は9月1日、仕事でヨークシンシティって所に行きます
暇があれば、キルアとゴンも来てみなよ
世界最大のオークションがあるからさ!
それから
このアドレスは架空の物だから、登録しないように!
私のアドレスと番号は、こっち↓
□□□□□□□
●●●-●●●●-●●●●
じゃ! またね~♪
____
____
「ゴン!」
「カシスもヨークシンに来るんだ!!」
喜ぶ2人は、自分達もヨークシンへ行くことを知らせるため、カシスに電話をしよとした。
「ん? 待てよ
まだ、続きがある」
____
____
PS.
ちなみに
仕事の関係上、しばらくは電話もメールも出来ないので、悪しからず
____
____
「…」
「…」
目が点になり、互いに顔を見合わせた。
「なんだよそれ!
アドレス教える意味ねーじゃん!」
「キルア、落ち着いて」
「そもそも、こんな回りくどいやり方しなくても、オレん家に来たときに教えとけっつーの!!」
携帯に怒るキルアを諭(サト)すように、ウイングが口を開いた。
「情報をキミ以外に漏らさないため、だと思いますよ」
「それはわかるけど
架空のアドレスまで使う必要なくねぇ?」
「いえ、それくらいは普通です
ハンターと言う職業は、ちょっとした情報が命取りになる事なんて、ざらにありますからね
キミ達も、覚えておくと良いでしょう」
と雑談は、ここまで。
手首の謎も解けたことで、鍛練を開始した。
あのあと、ウイングさんが言ってた
ハンター試験を受ける前から、ハンターとしての心得や仕事を既にやっていたんじゃないかって
オレは
まだまだ お前の事
何にも知らねぇんだな
でも
いつか
お前の隣に並べるくらい 強くなってやるからな
・END・
12/3/20
22/12/12(修正)