ハンター試験編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第二試合。
ハンゾーVSゴン
試合開始と同時に、自慢の脚力で相手を撹乱しようと飛び出したゴン。
だが、ハンゾーとの力・知識・戦闘経験は、思った以上に差がありすぎていた。
一方的に痛め付けられるゴン。
隣にいるレオリオなんか、今にも飛び出して行きそうだ。
続くこと数時間。
血へどを吐こうが、腕を折られようが、ゴンは決して”まいった”とは言わなかった。
…ゴン
このままじゃ、取り返しのつかないことになる
拳を握りしめ、カシスもまた怒りを抑えていた。
何をしても折れないゴンに、ハンゾーは最後の選択を与えた。
腕の包帯から刃物を出し、ゴンの脚を切り落とす、というのだ。 だが、そんな脅しにも屈しないゴン。
それ所か、周りが呆気に取られるような返答をしてみせた。
「それは、困る!!
脚を切られちゃうのは、いやだ!
でも、降参するのもいやだ!!
だから、もっと別のやり方で戦おう!」
ゴンの素直な我が儘に、さっきまでの殺伐とした空気が一気に緩んだ。
はは…
ゴンらしい
こう言うところは、似てるな
傍若無人というか、無鉄砲というか…
空気が緩む中、隣のキルアだけが釈然としない面持ちをしていた。
その原因が何なのか、手に取るようにわかる。
『こう言う事、なんじゃない?
キルアよりゴンの方が、評価が高かった理由』
「…」
こちらを見遣るキルアに、カシスは続けた。
『会長の言っていた印象値よ
確かに、試験の結果だけを見ると、キルアの方が成績はいいと私も思う
でも、見て』
カシスは、試験官達の方を指差した。
そこには、ゴンを応援するメンチ達の姿。
『公平中立の立場にある試験官達が、いつの間にかゴンの応援をしてる』
「…」
『ゴンには、周りを引き付け巻き込み、味方にしてしまう何かを持っている
それは、誰もが持っているものじゃない
先天的なモノ
それが、印象値として高く評価されたんじゃないかな?』
眉間に皺を寄せ、口を尖らせるキルア。
『キルア自身、一番感じてるんじゃない?』
「……」
わかってるけど、だからと言って納得したくない
そんな感じかな
本ト
意地っ張りなんだから
しかし、試合は継続中。
ハンゾーは、刃物をゴンに向けるが、それでもゴンの意志は固かった。
真っ直ぐ過ぎるゴンの瞳に、ハンゾーは負けを宣言した。 頑固なゴンに、”まいった”を言わせる術がハンゾーには思い付かなかったからだ。
その後、納得のいかない我が儘ボーイに天誅が下る。
その光景を笑い飛ばす私だったが
まさか、この最終試験であんなことになるなんて、予想していなかった
ただ一人を除いて…
・END・
12/1/4
16/3/4(修正)