ハンター試験編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
最終試験の前に、1人ずつ会長が面談をするようだ。
1人1人、番号を呼ばれていく。
『……ん』
目を覚ましたカシスに、クラピカが体の具合を聞いた。
『薬とクラピカのおかげで、大分良くなったよ』
「そうか、それは良かった」
カシスは、先程のアナウンスの事を聞いた。
最終試験前に面談とは、一体何をやらされるのか。
するとカシスは立ち上がり、どこかへ行こうとする。
「もう少し、横になっていた方がいい」
『……イレ』
「やはり、まだ具合が悪いのか?」
『ううん、それは大丈夫だけど………トイレ!』
そう言って、クラピカを残し部屋を出て行った。
カシスが出て行った扉とは違う、もう一つの扉に人影があることに気づいた。
ポケットに手を入れ、扉に凭(モタ)れかかっているキルア。 どうやら、カシスは気付かなかったようだ。
クラピカの視線は、そちらに移動した。
「意外に、手早いんだ」
「…見ていたのか」
「バッチリね」
クラピカが何を考えているのか、大体分かる。
キルアは、複雑そうなクラピカに意外な言葉を掛けた。
「なに? 怒ると思った?」
「…ああ」
「怒らないよ
カシスがオレのモノっつーんなら別だけど
アイツは、まだオレのでもクラピカのでもないから」
「…なるほど
では、私がもらってもいいのだな」
「出来るならね」
館内放送では、丁度キルアの番号が呼ばれていた。
クラピカに背を向けると、顔だけこちらに向ける。
「言っとくけど、オレ譲る気ないから」
そう言って部屋を出て行くキルア。 同時に、カシスがトイレから帰ってきた。
『あれ? キルア来てたんだ』
「…望むところだ」
『??』
男同士の秘めたる戦い。
その原因が自分であるという事に、全く気付かないカシス。
『何の話?』
2階・第一応接室。
8畳ほどの和風の部屋の真ん中には、テーブルと座布団が2つ置かれていた。
向こう側には、会長であるネテロが座っている。
部屋に入ったカシスは、ネテロに座るよう言われた。
『あの、これが最終試験ってわけじゃ…』
「全く関係がない、とまでは言わん
ま、参考までに幾つか質問をするだけじゃよ」
『…はぁ』
「まず、何故ハンターになりたいのかな?」
『師匠からの最終課題をクリアするためです』
「内容を聞いてもいいかな?」
『師匠を探し出すこと』
「フム……おぬしの師匠は?」
『ハンターをしています』
「…名前を聞いても?」
『名前は…』
コチコチと、時計の秒針の音がやけに大きく聞こえた。
「なるほど
では、次の質問じゃ
この9人の中で、一番注目しているのは?」
テーブルの上に並べられたのは、最終試験に残った受験生の写真。
注目…か
嫌でも目に付くのは、コイツだけど…
『一番注目してるって言うんだったら、この2人』
カシスは、キルアとゴンの写真を右手の指で2枚前にずらした。
これから先の成長が楽しみ!
私なんかより、ずっと強くなるから
そして、ネテロからの最後の質問。
9人の中で、一番戦いたくないのは?
『44番
まぁ、戦わなきゃいけないっていうんなら、誰とでも戦うけど…
出来ればコイツはイヤ
戦闘うんぬん以前の話!』
と、こんな感じで面談は終了。
――
―――
―――――
ゆるり空の旅も、どうやら終点。
最終試験は、委員会が運営しているホテルを貸し切って行われるようだ。
受験生は、大広間に集められた。
「最終試験は、1対1のトーナメント形式で行う
その組み合わせは、こうじゃ」
布を掛けられたボードが露(アラ)わになった。
そこには、受験生の番号と歪(イビツ)な形のトーナメント表が書かれていた
これって…もしかして、今年の合格者は
1人!?
・END・
11/12/25
16/2/23(修正)