Seesaw
活動期間に入ると、俺はつい作業が優先になってしまってテヒョンに構ってる暇なんてないぐらい忙しくしていた。作業が上手くいかないとついテヒョンに冷たく当たってしまい、それ以来テヒョンが作業室に訪れることは無かった。後ろにあいつが居ないだけなのに、作業室はこんなにも寂しかっただろうか。
「ヒョン〜。」
「んー。」
「構ってよ〜。」
「んー。」
「ねえ聞いてる?」
「るせえなあ。」
「っ、!」
「はぁ、静かにしてくれよ…」
「…。」
あの日音も立てずに出ていったテヒョン。
気づいたら後ろにテヒョンはいなくて、ああ、やってしまった。そう思ったのに、疲れていた体は動かずそのまま眠りについた。
それから謝るタイミングを逃して今に至る訳だけど、今日はどうしようもなくテヒョンが恋しい。テヒョンの顔が見たくなって、作業室を出てテヒョンの部屋の前に足を運んだ。
ドアをノックしてそのまま開けると、信じられない光景が繰り広げられていた。
ベットの上でテヒョンはジョングクに押し倒されていた。途端に自分の頭が冷えていくのがわかった。
ああ、なんだ。俺に気を使って作業室に来ないんじゃなくて、ジョングクと浮気してたのか。
「ヒョン、違うの!これは、」
引き止めるテヒョンを無視して、そのまま部屋を出た。ズキズキと痛む胸さえも無視して作業室へと戻った。椅子に座ると自分の頬が濡れていることに気付いて、ふと前を見ると画面が消えているパソコンに情けない顔をしている自分が映っていて、ははっと自嘲気味に笑った。
俺、こんなにお前の事好きだったんだな。
何だか作業を続ける気にもなれず、久しぶりに自分の部屋のベットで眠ろう、そう思い涙が乾いたのを確認してから、作業室を出ると、人とぶつかった。
「……テヒョンア。」
「…ヒョン。」
何。
何でお前が泣きそうなんだよ。
泣きたいのはこっちの方なのに。
頭ではそう思っているのに、俺の手は勝手にテヒョンの顔へと伸びていた。溢れてきそうな涙を指で拭ってやると、久しぶりのテヒョンの香りに包まれた。
ジョングクの方がいいんだろ?
俺なんてもうどうでもいいんだろ?
顔を合わせたらそう言ってやるつもりだったのに、抱きしめられて、こいつに触れただけで、もうどうでも良くなってしまった。俺どんだけこいつに惚れてんだろ。そんなことを思っていると、今度は弱々しくユンギヒョン。と名前を呼ばれる。
「…ん?」
「さっきの違うから。」
「…うん。」
「俺が好きなのヒョンだけだから。」
「…うん。」
「チューしたいのもエッチしたいのも、触って欲しいのも挿れて欲しいのもヒョンだけだから。」
「わ、わかったから、」
「分かってない!!」
「テヒョンア?」
「俺がどれだけヒョンを本当に好きか分かってない。」
「それならお前だって分かってねーよ。」
「…え?」
「あんな光景見ても俺一切お前の事嫌いになれねーもん。むしろこんなに胸が痛むぐらいお前のことを好きなのを改めて自覚させられたぐらいだし。」
「え?」
「あ、」
しまった。つい。
チラリとテヒョンの顔を見ると嬉しそうに微笑んでいた。その顔が見れたからまあいっか。なんて思ってしまっている自分がいる。
「ふふ、ヒョン大好き。」
「くそ、」
口ではそう言いながらも抱きしめてい腕を解くことは無かった。
久しぶりに97でお酒を飲んで楽しくなって帰ってきたジョングクが、浮かれてテヒョンの部屋で踊りまくって1人で転けてああなってしまったのがバレて怒られるのはまた今度。
「ヒョン〜。」
「んー。」
「構ってよ〜。」
「んー。」
「ねえ聞いてる?」
「るせえなあ。」
「っ、!」
「はぁ、静かにしてくれよ…」
「…。」
あの日音も立てずに出ていったテヒョン。
気づいたら後ろにテヒョンはいなくて、ああ、やってしまった。そう思ったのに、疲れていた体は動かずそのまま眠りについた。
それから謝るタイミングを逃して今に至る訳だけど、今日はどうしようもなくテヒョンが恋しい。テヒョンの顔が見たくなって、作業室を出てテヒョンの部屋の前に足を運んだ。
ドアをノックしてそのまま開けると、信じられない光景が繰り広げられていた。
ベットの上でテヒョンはジョングクに押し倒されていた。途端に自分の頭が冷えていくのがわかった。
ああ、なんだ。俺に気を使って作業室に来ないんじゃなくて、ジョングクと浮気してたのか。
「ヒョン、違うの!これは、」
引き止めるテヒョンを無視して、そのまま部屋を出た。ズキズキと痛む胸さえも無視して作業室へと戻った。椅子に座ると自分の頬が濡れていることに気付いて、ふと前を見ると画面が消えているパソコンに情けない顔をしている自分が映っていて、ははっと自嘲気味に笑った。
俺、こんなにお前の事好きだったんだな。
何だか作業を続ける気にもなれず、久しぶりに自分の部屋のベットで眠ろう、そう思い涙が乾いたのを確認してから、作業室を出ると、人とぶつかった。
「……テヒョンア。」
「…ヒョン。」
何。
何でお前が泣きそうなんだよ。
泣きたいのはこっちの方なのに。
頭ではそう思っているのに、俺の手は勝手にテヒョンの顔へと伸びていた。溢れてきそうな涙を指で拭ってやると、久しぶりのテヒョンの香りに包まれた。
ジョングクの方がいいんだろ?
俺なんてもうどうでもいいんだろ?
顔を合わせたらそう言ってやるつもりだったのに、抱きしめられて、こいつに触れただけで、もうどうでも良くなってしまった。俺どんだけこいつに惚れてんだろ。そんなことを思っていると、今度は弱々しくユンギヒョン。と名前を呼ばれる。
「…ん?」
「さっきの違うから。」
「…うん。」
「俺が好きなのヒョンだけだから。」
「…うん。」
「チューしたいのもエッチしたいのも、触って欲しいのも挿れて欲しいのもヒョンだけだから。」
「わ、わかったから、」
「分かってない!!」
「テヒョンア?」
「俺がどれだけヒョンを本当に好きか分かってない。」
「それならお前だって分かってねーよ。」
「…え?」
「あんな光景見ても俺一切お前の事嫌いになれねーもん。むしろこんなに胸が痛むぐらいお前のことを好きなのを改めて自覚させられたぐらいだし。」
「え?」
「あ、」
しまった。つい。
チラリとテヒョンの顔を見ると嬉しそうに微笑んでいた。その顔が見れたからまあいっか。なんて思ってしまっている自分がいる。
「ふふ、ヒョン大好き。」
「くそ、」
口ではそう言いながらも抱きしめてい腕を解くことは無かった。
久しぶりに97でお酒を飲んで楽しくなって帰ってきたジョングクが、浮かれてテヒョンの部屋で踊りまくって1人で転けてああなってしまったのがバレて怒られるのはまた今度。