Seesaw
「テヒョンア。」
「なあに?」
くるりとこちらを向いたテヒョン。
その顔が可愛くて思わずちゅっと唇にキスをすると、目の前の綺麗な顔がだんだん赤くなっていく。その様子を見てクスクスと笑うと、もう、ヒョン嫌い!なんて子供の様な怒り方をするテヒョンにさらに頬が緩んだ。
「ごめんごめん。俺が悪かった。」
「…。」
「テヒョンア?許してくれないのか?」
後ろからぎゅうと抱きつくと、
ボソボソと小さい声で何か話し始めた。
「一緒に出掛けてくれるなら…
許さないことも無いことも無いけど、」
「ふは、どっちだよそれ。」
「もう!また笑っ、、///」
怒って振り向いたテヒョンは予想以上に俺の顔が近かったのだろう、また真っ赤にして視線を逸らした。
「あー、ほんと可愛いなお前。」
「なっ///」
パクパクと動く口にもう一度触れるだけのキスをする。
「で?一緒に出掛けたら許してくれんの?」
「だめ、」
「ん?」
「ちゃんといつもみたいなチューしてくれないと
ヒョンとは出掛けないもん。」
「ふ、はいはい。」
再び顔を近づけて唇に触れようとすると…
「さすがにここではさせないよ!?!?」
「「…ジニヒョン、、」」
「うん!いいとこだったのは分かる!
すごい分かるよ!!でもね後ろ見て!!」
そう言われ視線を後ろにやると
俺ら以外のメンバーがこちらを見ていた。
なんで?あ、ここリビングだっけ?
ちらりとテヒョンを見るとこいつも今気付いたのか、
恥ずかしそうに俺を見てきた。
あ、その顔も可愛いな。
「ユンギ!!
僕の存在忘れないで!!」
「あぁ、すいません。
なんの話しでしたっけ。」
「イチャつくなら他所でやって!」
そう言われリビングから追い出された俺達は、
とりあえず作業室に向かった。
仮眠用に置いていたベットから、テヒョンも一緒に眠るようになった時にちゃんとしたベットに変わったそれに2人とも腰を下ろすと、ヒョン、とテヒョンが呟いた。
「…ん?」
「さっきの続き、しよ?」
ニヤけそうになるのを堪えながら、出掛けなくていいのか?と言うと、ぎゅうと抱きつかれてさっき俺がしたような触れるだけのキスをしてきた。
プツンと理性が切れた俺はそのままテヒョンをベットに押し倒し、さっきとは比べ物にならないぐらいの深い口付けをした。
「ひょ、も、欲しい、」
蕩けた顔でそう言われて、性急に自分の下着を脱ぎ捨てた。既にトロトロになっているそこに自身を当てゆっくりと体を重ねた。
「あっ、ひょ、あっ、あっ、」
「テヒョンア、好きだ。」
そう言うとキュっと中が締まる。
こいつは、ほんとに、もう。
堪らなくなって、テヒョンのいい所に当たるように腰の動きを速くする。
「あ、だめっ、また、いくっ、」
「俺も、いきそ、」
「一緒に、いこ、?」
「っ、くそっ、」
何度目かのテヒョンの射精とともに、自分もテヒョンの中に欲を吐き出した。
ベトベトになった身体を拭きあげ、着替えてテヒョンの横に寝転ぶと、ぎゅうと抱きつかれる。
「どうした?」
そう問いながらふわりと抱きしめ返す。
「好き、ヒョン。」
「俺も好きだよ。」
「俺の方が好きだもん。」
「それはわかんねぇだろ?」
「え?」
「俺、お前のこと愛してるもん。」
「っ//俺だって、愛してるもん!」
「うん、知ってる。」
「〜っ///ばかっ!」
再びクスクス笑いながらテヒョンを抱きしめながら眠りについた。