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砂糖

アラームの音が鳴り止まず、煩くて目が覚めた。いつもならテヒョンが止めてから俺を起こしてくれるのに、と不思議に思いながら横を見ると、まだテヒョンは眠っていた。けど、いつもと様子が違う。もしかしてと思って、おでこに手を当てる。




「…熱い、」



ビンゴだ。風邪を引いているみたいだ。
とりあえず熱を計らせようと、ベッドから降りようとすると羽織っていたシャツが控えめに握られていた。


「…ん?」


「…ヒョン、どこいくの?」


「お前ね熱があるみたいなんだよ。
だから体温計とか色々取りに行くだけ。
ちょっと待ってて?な?」


「…やだ、離れたくない、」


「…え?」


「やだもん、行っちゃやだ。」



弱々しく腰をぎゅうと抱きしめられ、熱を含んだ目で見つめられると置いていくなんてできなかった。



「…ん、じゃあ行かない、」


「えへへ、ヒョン大好きい。」


「ん、」


「ヒョンは?」


「俺も好きだよ。」


そう言うと安心したのか、再び眠りに入ったテヒョン。取り敢えずジニヒョンにテヒョンが熱あるってメッセージを送って、膝ですやすやと眠っている頭を撫でていると、ドタドタと3人ぐらいの足音が聞こえてきた。

はぁ、あいつめ(ヒョンです)あいつらに教えやがったな。はぁ、とため息をついたと同時にバターンと部屋のドアが開かれた。



「テヒョンア!大丈夫!?」


「テヒョニヒョン死なないで!!」


「テヒョンア氷枕持ってきたよ!!」



あまりの騒がしさに、眠っていたテヒョンが目を覚ました。


「…んぇ?みんな、どうしたの?」


「「「熱って聞いたから!!」」」


「ふふ、ありがと。」



(((キュン)))



「何かして欲しいことない!?」


「ヒョンのためなら何でもしますよ。」


「お腹すいたりしたらヒョンにいいな!!」



「…んー、じゃあ1個だけ聞いてくれる?」



「「「なあに???」」」


「今日はユンギヒョンと、二人きりで居たいんだけど、ダメかなあ?」



「「「「…っ、」」」」


「わわわ分かった!僕達はもう出ていくね!取り敢えず必要なの全部持ってきたから!!何かあったら呼んでね!!
じゃあごゆっくり!!!(?)」



「え、ジニヒョン!?」


「離してくださいよ!」


「いいの!行くよ!!!」



テヒョンア〜、テヒョニヒョン〜、なんて言いながらジニヒョンに連れ去られる2人。そんなふたりに軽く手振ったかと思えば、ベッドに引きずり込まれ、そのままぎゅうと抱きつかれる。



「今日は甘えん坊なのか?」


「ふふ、うん。」


「…しょうがねぇな。」


持ってきてもらった氷枕を頭の下に置いて、冷えピタをおでこに貼ってあげる。冷たくて気持ちがいいのかふにゃふにゃした笑顔のまま抱きつかれると、流石に俺も色々とやばいけど、相手は病人だし、と我慢をしてテヒョンを抱きしめた。



「…ねぇ、ヒョン。」


「…どうした?」


「…チューしよ?」


「え?」


「んー、」



突き出された唇に、チュッとリップ音を立てて触れるだけのキスをした。それだけでは不満だったのか、頬を膨らませながら俺を睨んでくるけど、それすらも可愛くて、次は深いキスをおくった。熱のせいなのか口内も熱くなっていて、舌が溶けてしまいそうだった。何度も角度を変えて味わっていると、段々と息が上がってきたテヒョンに、流石にやりすぎたなと思い唇を離した。


「っはぁ、はぁ、はっ、」


「…悪い、大丈夫か?」


「ん、へーき、ヒョン、もっと、」


「…だーめ、お前体調悪いんだから。
今日はもう寝よう?良くなってからでもできるだろ?」


「やだ、今したいの。」


「…テヒョンア。」


「お願い、ヒョン。抱いて?」


潤んだ瞳で言われてしまったら、断れるわけがない。


「きつかったらすぐ言うんだぞ。」


「っうん!」


結局誘惑に勝てなかった俺は、再びテヒョンにキスをしながら、来ていた服を脱がせていく。唇を離しテヒョンの体を見ると、昨日付けた跡が綺麗に咲いていて、そこにまた舌を這わせて、さらに濃ゆく後を残す。綺麗についたのを確認してから、胸の突起を片方は手で弄りながら、もう片方はしたで転がすようにして愛撫をしていく。



「あっ、んんっ、ヒョンっ、」


「乳首好きだもんなあ、」


「あっ、やっ、ああっ、」


片手をしたの方に持っていくと、既に反応しているテヒョンのものを握り軽く上下に動かす。


「やっ、ヒョン、ちゃんと、触って?」


熱で頭がおかしくなっているのか、普段なら言わないセリフを言われ、もう俺も限界だった。テヒョンのものを咥え込み、亀頭の部分を舌でグリグリと刺激をすると、腰がビクッと跳ね上がる。ここ、好きだもんな。ジュボジュボと音を立てながらそこを攻めるように刺激していくと、テヒョンは呆気なくイってしまった。口に吐き出されてものを飲み込むと、その横ではぁ、はぁと肩で息をするテヒョン。そう言えば熱があるんだったと思い出した。



「…ごめん、平気か?」


「大丈夫、ヒョン、早く、頂戴?」


「っ、でも、」


「…ヒョン、、お願い。」


「…はぁ、分かったよ。
なるべく優しくするけど、お前が可愛すぎて無理かも、」


「え?あっ、やんっ、ヒョ、」


熱のせいかトロトロになっていたそこに指を突っ込み、テヒョンのいいところを刺激する。


「あっ、そこっ、だめっ、」


「やめるか?」


「やだ、も、ヒョンの、いれて?」


「まだ、だめ。
ちゃんと解さないとお前がきつくなるだろ。」



そう言って、指が3本入るようになった頃にはテヒョンは何回か限界を迎えトロトロになっていた。


「…いれるぞ?」


「ん、ああぅ、んぁ、」


すんなりと俺のものを受け入れた中は気を抜いたら持っていかれそうなぐらい、熱くてきもち良かった。


「痛くない?」


「んっ、きもち、」


「…動くぞ?」


結合部分からぐちゃぐちゃと、いらやしい音がする度にテヒョンの後ろがキュンと締まって、危うく限界を迎えそうになった。更に奥をつくようにして腰を動かすと、テヒョンも限界が近づいてきたのか、ぎゅうと中を締め付けてきた。



「あっ、やぁ、ひょ、俺、いくっ、」


「ん、俺も、」


「あ、一緒に、んんっ、あああっ、」


「っは、ん、くっ、」



テヒョンがイったのと同時に俺も欲を吐き出した。ずるりと引き抜くと、テヒョンがぐったりしていて、慌てて顔を覗き込むと薄らと笑みを浮かべて寝息を立てていた。その寝顔にほっとしたのもつかの間、パタパタと小さい足音が聞こえてきて、咄嗟に布団を被せて寝たフリをした。


「ユンギー?入るよー?」


ガチャ



「あれ?寝たかあ。
せっかくお粥持ってきたのに。」


その心遣いは有難いけど、ごめん、ヒョン。今は早く出て言ってくれ。
なんて願っていると、あれ、と声が聞こえた。



「なんでこんな所にパンツが?
ま、いっか。お粥僕がたーべよっ。」


バタン


ヒョンが出ていったのを確認してから、慌てて自分のパンツをはいて、テヒョンの身体を綺麗にする。着替えのパジャマを着せてから再びベッドに寝っ転がり、寝顔を見つめる。相変わらず綺麗な顔してんな。そう思いながら頬を撫でると、気持ちよかったのか擦り寄って来るテヒョンに、口角が上がるのが分かった。


「好きだよ、テヒョン。」


そう呟いた俺の言葉が聞こえたかのように、テヒョンが微笑んだ。そして薄く口が開かれ、


「俺も、好き、」


「はぁ、、ほんと狡いよなあ。」


なんて口では文句を言いながらも、愛しい恋人にまた触れるだけのキスをして、抱きしめながら自分も再び夢の世界に入り込んだ。



fin.
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