砂糖
この前の騒動(2をご覧下さい)からユンギヒョンはテヒョンの事になると、どうも頭のネジが抜けるという事を知った。今までそんな関係だとは思ってもいなかったから、2人の行動とか気にしてなかったけど、普段はどんな風になるんだろうと興味が湧いていた。
そしたらなんと、今日のスケジュールはダンス練習のみだったため、早速2人の観察をする事にした。早く目が覚めてしまったため、特に意味もなくリビングに向かうと、ボソボソと話し声が聞こえてきた。
「ほら、」
「わーい、ありがとうヒョン。」
(…っ!)
噂をすればその2人がリビングにいた。いや、2人がリビングにいる率高すぎじゃない?そんな堂々といちゃついてたの?
まあ、それは置いておいて。
少しドアを開けて、中の会話を盗み聞きする。
「やっぱりヒョンが入れるココアが1番美味しい。」
「ふは、誰が入れても一緒だろ?」
「そんなことないよ〜。それともユンギヒョンと飲んでるからそう思うのかなぁ?」
「…お前のそういうとこずるいよなあ。」
「えっ、どこが?」
「内緒。ほら耳痒かったんだろ?」
「ん?」
「してやるから、寝っ転がって。」
「やったー!ヒョン大好き。」
「はいはい、俺も好きだよ。」
や、待って、1回休憩。
あまーーーーい!(スピード○ゴン)
ココアを作ってあげてるところまでは良しとする。(誰目線?)でも、耳かきって、めっちゃ王道すぎない?しかも膝枕つき。
ユンギヒョンの膝枕といえば、この前ジニヒョンがテヒョンの真似してやってみたらしくて、どうなったのかは教えてくれなかったけど、本当にやめとけ。と怯えた様子で言っていたぐらいメンバーの中では危険行為である。
それが許されているテヒョンは本当に愛されてるんだなあ、なんて1人でドアの前で立ち止まっていると、後ろから声が聞こえてきた。
「ジミナ、1人で何してんの?」
「…ジニヒョン、」
「……入らないの?」
「あ、や、入ります。」
「…?」
不思議な顔をしながらリビングのドアを開けたヒョン。これで2人の観察も終わりかと思いきや、俺たちが入ってきたにも関わらず、耳かきを続けているユンギヒョン。え、もしかして二人の関係はずっとオープンだった感じ?
「おー、ユンギもテヒョンアもおはよ。」
「おはよ〜ございま〜す。」
「っす、」
「相変わらずラブラブだねぇ、」
「いひひ」
嬉しそうに笑うテヒョンと満更でもなさそうな笑みを浮かべるユンギヒョン。ジョングガ、俺ら相当馬鹿だったみたいだ。こんな光景を見せられていたのに気づかなかったなんて。そんなふたりを気にせずに朝食の準備をするジンヒョン。もうベテラン(?)だ…。ヒョンを見習って俺も何ともないふりをしてリビングに入る。
「あ、ジミナおはよ〜。」
「お、おはよ。」
いや、どもってるよ俺!
そんなことなんて気にしてないのか、話を続けてくるテヒョン。それと共にユンギヒョンからの冷たい視線を感じる。最近テヒョンと話すと寒気がするのはそういう事だったのか。
「でね、「テヒョンア。」ん?何?ユンギヒョン。」
「次反対側。」
ちょっと嫉妬したのかな。なんだかユンギヒョンが可愛く見えてきて、ふっと微笑むとそれとは反対に冷たい視線が突き刺さった。
「…何?」
「や、なんでもないです。」
そう言って2人から少し離れたところに座った。料理をしているジニヒョンから話しかけられて、それに応答しながらも二人の会話に集中する。
「あれ、ジミナどっかいったの?」
「俺よりジミナがいいのか?」
「へへ、ヒョン焼きもち?」
「だったらわりぃかよ。」
「ふふふ、俺はヒョンが一番だよ?」
「知ってる。」
「ヒョンも俺が1番?」
「…当たり前だろ。」
そう言ってテヒョンに顔を近づけてキスをした。
……あまーーーーーい!(2回目)
こんなのを1日見てたらキリがないと、早々に諦めた。もちろん、みんなの予想通り夜の方はもっと甘かったってだけ伝えときます。それはまた今度のお話。