短編集
「…くそ。」
何度修正しても上手くいかなくて、マウスを投げ飛ばした。もう何時間も寝てなくて、イライラもピークに達していた。こんなになるのは久しぶりだ。いつもはテヒョンがそばに居てくれるからこうはならないんだけど。
その事に気づいた途端テヒョンに会いたくなった。あいつのいつもの笑顔がみたい。なんて、せっかくの休みで家族の所に帰ってるため、無理な話なんだけど。
無理だとわかっていて、あえてテヒョンにメッセージを残す。
[会いたい。]
そう送ったと同時に、作業室のドアが開かれる。驚いて振り向くと、そこには俺が送ったメッセージを確認して驚いている会いたくて堪らなかった奴が立っていた。
「…ヒョン。」
「…なに。」
「…これ、送り間違い?」
「…俺はそんな馬鹿な事しない。」
「…え。」
「お前こそ、帰ってくるの明日じゃねえの。」
「…俺も、ヒョンに会いたくて早めに帰ってきちゃった。」
照れながらそう言ったテヒョンに近づき、ぎゅうと抱きしめた。それだけで幸せな気持ちになれるなんて、俺はどんだけこいつに惚れてるんだろうか。
「へへ、幸せ。」
「…俺も。」
「ねぇ、ヒョン。」
「ん?」
「おかえりのチューしてくれないの…?」
「…………え?」
「やっぱり嘘嘘!忘れて!!」
真っ赤になって否定している顔を、両手で包み込みゆっくりと唇を重ねる。一日ぶりのテヒョンの唇を思い切り堪能してから、唇を離す。
「おかえり。」
「っ、ずるいよヒョン。」
「ふは、何が?」
「そんな風にされたら、もっとって思っちゃうじゃん。」
「俺もそのつもりだけど?」
そう言ってベッドへ押し倒す。さっきのじゃ全然物足りなくて、再び唇を重ねた。まるで誘っているかのように開かれた隙間に、舌を滑り込ませテヒョンの口内を十分に味わう。そのままシャツの中に手を入れて、胸の突起に触れるとビクッと反応した。
「んっ、ふぅ、んん、」
唇を離し、胸の突起に舌を這わせる。もう片方も爪で引っ掻いたりして弄る。
「あっ、やぁ、んん、ふ、」
「声、我慢すんな」
口を塞いでいた手を頭の上に持っていき、さっき脱がせたシャツで縛る。そしてズボンを脱がせると、先走りでパンツにシミが出来ていた。そこを下着の上からゆっくりと撫でると、それだけでビクッと腰が跳ねた。
「あっだめっ、ヒョン、」
「駄目、じゃないだろ?」
「あっ、ふ、んぁ、」
とろんとした目で俺を見つめるテヒョンは、物欲しそうな顔をしていて俺も限界だった。下着を脱がせ、ぐちゃぐちゃになっているそこを口に含む。
「あ、ヒョン、待って、」
「なに、」
「俺も、ヒョンの、舐めたい、」
「…え、」
「…だめ?」
そんな目で言われたら断れるわけが無い。テヒョンを上に乗せた。俺のものを必死に舐めているが、俺にケツの穴が丸見えってことをわかっててやってんのか。テヒョンの先走りを利用して、ヌルヌルになったそこに指を突っ込む。
「ああっ、ヒョン、」
「そっちに集中しろ。」
そう言うと、俺が教え込んだ通りに舐められ、気を抜いたらイきそうだった。何故かそれが悔しくて、一気に指を増やしテヒョンのいいところだけを攻めると、俺のものから口が離れた。それを見て、にやりとしながらも指の動きを止めずに、中を攻め立てる。
「あっ、ああっ、ヒョン、だめっ、」
「…もう舐めないのか?」
「やっ、もう、ヒョンの、欲しいっ、」
「っ、なら、自分で挿れてみな?」
俺のものを掴みながらゆっくり腰を落とすテヒョンは、すごいいやらしい。俺だけが見れる姿だ。1人優越感に浸っていると、「ヒョン、」と呼ばれた。
「…ん?」
「他のこと、考えないで、よ、」
「ふは、」
「…なんで笑うの、」
「俺、お前の事で頭いっぱいだけど?」
「…え?」
「あー、我慢出来ねぇ、」
もう少しで全部埋まりそうだったものを、下から突き上げて一気に埋め込んだ。
「ひゃっ、あっ、やぁ、」
「きついな、」
「あっ、やぁ、ヒョン、そこっ」
「ここか?」
思いっきりしたから突き上げると、中がぎゅうと締め付けられた。肩で息をするテヒョンをよそに、腰の動きをさらに早める。
「あっ、ひゃ、ちょ、イった、から、」
そんな言葉を無視して、奥めがけて腰を動かす。
「やぁ、ヒョン、また、イくっ、」
「俺も、イきそう、」
「ん、一緒に、イこ?」
「…っくそ、」
「あっあっ、ああっ、」
テヒョンがイったと同時に俺もテヒョンの中に欲を吐き出した。
*****
疲れて眠ったテヒョンを綺麗にして、横に寝転ぶと作業で詰まっていたところのメロディが思い浮かんできて、急いでパソコンに向かってメロディを打ち込む。
完成したのを一通り流すと、満足のいくものが出来上がり思わず口角が上がる。
最後まで曲を流し終えたところで、後から拍手音が聞こえてきた。振り向くと眠っていたはずのテヒョンが起きていた。
「悪い、起こした?」
「ううん、平気。
ね、ヒョン、もう1回聞かせて?」
「…ん。」
もう一度曲を流す。曲が終わるとともに後からふわりと抱きしめられた。
「俺、ヒョンのラップもだけど、ヒョンが作る曲も世界で一番好き。」
「…ありがと。」
「…へへ、照れてる?」
「…別に。」
「もちろんヒョンの事も世界で一番好きだよ。ヒョンは?」
「…俺も、お前の事世界一愛してるよ。」
「ふふ、ありがと。」
照れ臭そうに笑うテヒョンに軽くキスを落とす。
「よし、作業終わったし、寝るか。」
「…うん!」
そう言って2人でベッドに潜り込み抱き合う。暫くして聞こえてきた寝息に、微笑みながら自分もやっと眠りについた。
fin.
何度修正しても上手くいかなくて、マウスを投げ飛ばした。もう何時間も寝てなくて、イライラもピークに達していた。こんなになるのは久しぶりだ。いつもはテヒョンがそばに居てくれるからこうはならないんだけど。
その事に気づいた途端テヒョンに会いたくなった。あいつのいつもの笑顔がみたい。なんて、せっかくの休みで家族の所に帰ってるため、無理な話なんだけど。
無理だとわかっていて、あえてテヒョンにメッセージを残す。
[会いたい。]
そう送ったと同時に、作業室のドアが開かれる。驚いて振り向くと、そこには俺が送ったメッセージを確認して驚いている会いたくて堪らなかった奴が立っていた。
「…ヒョン。」
「…なに。」
「…これ、送り間違い?」
「…俺はそんな馬鹿な事しない。」
「…え。」
「お前こそ、帰ってくるの明日じゃねえの。」
「…俺も、ヒョンに会いたくて早めに帰ってきちゃった。」
照れながらそう言ったテヒョンに近づき、ぎゅうと抱きしめた。それだけで幸せな気持ちになれるなんて、俺はどんだけこいつに惚れてるんだろうか。
「へへ、幸せ。」
「…俺も。」
「ねぇ、ヒョン。」
「ん?」
「おかえりのチューしてくれないの…?」
「…………え?」
「やっぱり嘘嘘!忘れて!!」
真っ赤になって否定している顔を、両手で包み込みゆっくりと唇を重ねる。一日ぶりのテヒョンの唇を思い切り堪能してから、唇を離す。
「おかえり。」
「っ、ずるいよヒョン。」
「ふは、何が?」
「そんな風にされたら、もっとって思っちゃうじゃん。」
「俺もそのつもりだけど?」
そう言ってベッドへ押し倒す。さっきのじゃ全然物足りなくて、再び唇を重ねた。まるで誘っているかのように開かれた隙間に、舌を滑り込ませテヒョンの口内を十分に味わう。そのままシャツの中に手を入れて、胸の突起に触れるとビクッと反応した。
「んっ、ふぅ、んん、」
唇を離し、胸の突起に舌を這わせる。もう片方も爪で引っ掻いたりして弄る。
「あっ、やぁ、んん、ふ、」
「声、我慢すんな」
口を塞いでいた手を頭の上に持っていき、さっき脱がせたシャツで縛る。そしてズボンを脱がせると、先走りでパンツにシミが出来ていた。そこを下着の上からゆっくりと撫でると、それだけでビクッと腰が跳ねた。
「あっだめっ、ヒョン、」
「駄目、じゃないだろ?」
「あっ、ふ、んぁ、」
とろんとした目で俺を見つめるテヒョンは、物欲しそうな顔をしていて俺も限界だった。下着を脱がせ、ぐちゃぐちゃになっているそこを口に含む。
「あ、ヒョン、待って、」
「なに、」
「俺も、ヒョンの、舐めたい、」
「…え、」
「…だめ?」
そんな目で言われたら断れるわけが無い。テヒョンを上に乗せた。俺のものを必死に舐めているが、俺にケツの穴が丸見えってことをわかっててやってんのか。テヒョンの先走りを利用して、ヌルヌルになったそこに指を突っ込む。
「ああっ、ヒョン、」
「そっちに集中しろ。」
そう言うと、俺が教え込んだ通りに舐められ、気を抜いたらイきそうだった。何故かそれが悔しくて、一気に指を増やしテヒョンのいいところだけを攻めると、俺のものから口が離れた。それを見て、にやりとしながらも指の動きを止めずに、中を攻め立てる。
「あっ、ああっ、ヒョン、だめっ、」
「…もう舐めないのか?」
「やっ、もう、ヒョンの、欲しいっ、」
「っ、なら、自分で挿れてみな?」
俺のものを掴みながらゆっくり腰を落とすテヒョンは、すごいいやらしい。俺だけが見れる姿だ。1人優越感に浸っていると、「ヒョン、」と呼ばれた。
「…ん?」
「他のこと、考えないで、よ、」
「ふは、」
「…なんで笑うの、」
「俺、お前の事で頭いっぱいだけど?」
「…え?」
「あー、我慢出来ねぇ、」
もう少しで全部埋まりそうだったものを、下から突き上げて一気に埋め込んだ。
「ひゃっ、あっ、やぁ、」
「きついな、」
「あっ、やぁ、ヒョン、そこっ」
「ここか?」
思いっきりしたから突き上げると、中がぎゅうと締め付けられた。肩で息をするテヒョンをよそに、腰の動きをさらに早める。
「あっ、ひゃ、ちょ、イった、から、」
そんな言葉を無視して、奥めがけて腰を動かす。
「やぁ、ヒョン、また、イくっ、」
「俺も、イきそう、」
「ん、一緒に、イこ?」
「…っくそ、」
「あっあっ、ああっ、」
テヒョンがイったと同時に俺もテヒョンの中に欲を吐き出した。
*****
疲れて眠ったテヒョンを綺麗にして、横に寝転ぶと作業で詰まっていたところのメロディが思い浮かんできて、急いでパソコンに向かってメロディを打ち込む。
完成したのを一通り流すと、満足のいくものが出来上がり思わず口角が上がる。
最後まで曲を流し終えたところで、後から拍手音が聞こえてきた。振り向くと眠っていたはずのテヒョンが起きていた。
「悪い、起こした?」
「ううん、平気。
ね、ヒョン、もう1回聞かせて?」
「…ん。」
もう一度曲を流す。曲が終わるとともに後からふわりと抱きしめられた。
「俺、ヒョンのラップもだけど、ヒョンが作る曲も世界で一番好き。」
「…ありがと。」
「…へへ、照れてる?」
「…別に。」
「もちろんヒョンの事も世界で一番好きだよ。ヒョンは?」
「…俺も、お前の事世界一愛してるよ。」
「ふふ、ありがと。」
照れ臭そうに笑うテヒョンに軽くキスを落とす。
「よし、作業終わったし、寝るか。」
「…うん!」
そう言って2人でベッドに潜り込み抱き合う。暫くして聞こえてきた寝息に、微笑みながら自分もやっと眠りについた。
fin.