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短編集

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
あ、紹介が遅れました。
ワールドワイドハンサムこと、キムソクジン。
只今面倒臭い状況に巻き込まれています。


「だーかーらー!
テヒョンアは俺と買い物に行くの!!」

「はぁ???ちょっとよく分かりません。
テヒョニヒョンは俺と海に行くんですけど?」

「お前バカか!?
こんな寒い中テヒョンアを海に連れていくだって?死にたいのか??」

「海に行っただけで風邪とか引きませんけど?ヒョンこと頭大丈夫ですか?テヒョニヒョンと買い物行く前に1人で病院にでも行ってきたらどうですか??ねえ、ジニヒョン!」

「え!?!?ここで僕!?」

「ジニヒョンこの筋肉変態クソマンネにガツンと言ってやってくださいよ!」

「いやいや、言われるのは貴方ですよ。
多重人格低身長野郎。」

「あ"??」

「あーヤダヤダガラ悪いなあ。
すーぐ喧嘩ふっかけようとして来るんだから。」

「…お前1回痛い目見ないと分からないようだな?(構える)」

「はん、俺の筋肉に勝てると思ってんですか?(構える)」


「ストーーーーップ!!!!」


「「なんですかジニヒョン。」」


「暴力じゃ解決しないから!!」


「「じゃあジニヒョンが決めてください。」」


「へ!?」


「俺と買い物に行くのがいいか、」


「俺と海を見に行くのがいいか、」


「「どっちですか???」」


「え、えっとぉ…」


正直この季節に海は本当に風邪ひきそうだからやめた方がいいと思うけど、でもそうなるとジミンのプランを推すことになっちゃうし、どうすればいいんだ!!

2人にジトーっと見つめられて、冬なのに背中に変な冷や汗をかいていると、ガチャとリビングのドアが開く音がした。

救世主!?と思ってドアの方を見ると…


「…何やってんすか。」


ああああああああ!
終わった。もっとややこしくなるだけじゃん。
自分の恋人のテヒョンアが取り合いされてるなんて知ったら…


「「俺らのデートプランを決めてもらってます。」」

「あ!ちょ!!」

「ふーん?どんなの?」

「俺は買い物で、」

「俺は海。」

「両方行けば良くね?」


「「「え?」」」

「?」


不思議そうな顔をしているユンギ。
もしかして、勘違いしてない?
そう言えばこいつらさっきなんて言った?
『俺らのデートプラン』とか言ってなかった?

ジミンとジョングクからしたら「俺ら(自分とテヒョンア)のデートプラン」なんだろうけど、ユンギからしたら「俺ら(ジミンとジョングク)のデートプラン」だと思ってるんだろうな。

何この状況。
なんか笑えてくるんだけどww

「「両方…?」」

「?うん。なんで?ダメなの?」

「いや別で行きたいというか…」

「一緒には行きたくないというか…」

「はあ?デートなんだろ?」

「デートだからですよ!」

「そうですよ!ふたりきりがいいんですよ!」

「ん????」

「お前ら2人のデートプランだろ?」



「「はあああああ!?」」

「(ビクッ)」

「何でこいつなんかと!!!」

「俺だって嫌ですよ!!!」

「????」


この状態で再びリビングのドアが開いた。


「ユンギヒョン〜?」

「あ、ごめん。」

「「っ!!!」」


急いでテヒョンに駆け寄る2人。
いや、怖いよ。お前ら。


「テヒョンアは買い物に行きたいよね?」

「いやいや、ヒョンは海ですよね??」

「………へ?」


どういうこと?とでも訴えるようにユンギを見るテヒョンに、俺もよくわからん。という目線を送るユンギ。

え、何そのカップル感。(カップルです。)
不覚にもこっちがときめいちゃったじゃん。


「「どっち!?」」

「え、あ、どっちもいいと思うけど…」

「「けど!!!?」」

「!?」

「おい、ビックリしてんじゃねぇか。」


自然とテヒョンの肩に腕を回すユンギ。
だからそういうさり気ないのやめてってば!!
僕がときめいちゃうじゃん!!(?)


「あっ!ヒョン!ずるい!」

「はあ?恋人なんだからいいだろ別に。」

「っ!」

「なに?照れてんの?」

「っ、やめてよぅ、」

「はは、可愛いな。」

「もぅ!ヒョン!」

「ごめんごめん。
ほら早く行かないとカフェ閉まるぞ。」

「あ!そうだった!早く行こ!ヒョン!」

「ん。あ、待って。
俺ちょっと忘れ物したから先に玄関行って待っててくれない?」

「はーい!急いでね〜!」


そう言って玄関へと消えていったテヒョン。


「お前らにあいつとデートなんかさせねえから。寝言は寝て言え。」

振り返ったユンギはこれまでにない笑顔でそう言って、テヒョンの後を追いかけた。


「ユンギヒョンは1番敵に回したくないなぁ。」

「同感です。」

「でもテヒョンアとはデートしたいなあ。」

「それも同感です。」



いや諦めなよ…。
もう僕はどうなって知らないからね…。




その一週間後にまた同じようなことが繰り返されるのは別のお話。



「諦めなよぉぉぉぉ!!」



fin.
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