暁短編
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金木犀と百合
『おい!お前薬は!サソリから貰ってないのか?!』
飛段はリリーの甘い香りを察知して立ち上がった。
「やばい…飲み忘れた…今からサソリの所に行くよ」
『勘弁してくれ、…頭がおかしくなりそうだ!飛段!今すぐ離れろ!』
『もう、勘弁してくれよォ!』
リリーの近くに居た角都は急いで立ち上がり早くサソリの所へ行けと促す。
リリーは不思議な特性があり、ある一定の周期が来ると危険なサインだった。金木犀や百合の様な甘い花の香りが漂うその匂いを嗅いだ者は錯乱し呼吸困難や動けない者も居るが、多くがその匂いを嗅ぐと錯乱し理性が外れてしまう事だった。リリーが居た村ではそのたった香りで村人が殺し合い、壊滅させてしまう危険な奴だった。
暁ではそれがかなり厄介でこの香りの危険性を知ってからサソリに薬を飲ませ調整しなければならずこの特性は厄介だった。調整すれば上手く利用できるとペインは言っていたが本当なのだろうか怪しい。以前知らずに深く吸い込んでしまった飛段が錯乱し角都に攻撃し、襲い掛かってしまった一件からリリーに出来るだけ飛段を近づけたく無かった。
『オレ、この匂い好きなんスよねー…』
『グルグル!なら早くリリー連れて行け』
『分かってますって。行きましょうリリーさん薬は俺がサソリさんから預かってるんで』
「ありがとう…」
どこからともなくトビが現れてリリーに部屋に行くように催促した。リリーは立ち上がって角都と飛段に謝るとトビと一緒に広間を出た。とぼとぼと肩を落として隣を歩くリリーにトビは話し掛けた。
『知ってます?金木犀と黒百合花言葉、ー…誘惑と呪いですって。…リリーさん金木犀と百合の匂いがしますよね…』
「何が言いたいの」
『そのままです』
トビはそう言うとリリーの部屋では無く近くにあった部屋の扉を開けリリーを薄暗い部屋に通し近くのベット押し倒した。鍵をかけリリーにのしかかり外套の襟元から顔を近づけ抱きしめるように深く深呼吸をした。トビはこの香りが苦しく無いのだろうか
『この匂い…独り占めしてみたかったんですよねー…』
「早く…薬を…」
『無いです。薬なんてはじめから』
トビは手を開いて無いよと手を開いて見せた。面を外し手袋を取ると、優しくリリーの唇にキスを落とした。楽しむように、熱を与えるように舌でリリーの唇をこじ開けると舌と舌を絡ませた。そうしながら器用にリリーの服を脱がせ腹から胸へと手を滑りこませる。マッサージするようにゆっくりしつこく愛撫した。
「…自分が後悔するのよ」
『箍が外れたSEXって1番気持ちいいと思うんですよね、ハハハ…』
リリーの脚を開かせると下着越しにトビは自分の唾液を含ませた指で付根から膣へ中指を入れ込むと恥骨周辺に向かって第一関節を曲げ膣壁を刺激した。くちゅくちゅと卑劣な音がリリーの耳をまさぐる。引き抜いて愛液が絡んで指をリリーに見える様に舌を出して舐めとった。
『ホラ、…俺のも舐めてくれません?』
トビは寝そべるように体勢を変えてリリーの頭を自分太腿の上に乗せるとチャックを下ろした。勃起した腫れ上がった蛇の頭の様なモノをリリーの口元に差し込み咥えさせた。腰を使ってゆっくりと動かすかと思えば喉元まで押し込んだ。
「…っんぐ…」
『んあ…いい、ー…俺も舐めますね…』
トビは反対にリリーの下着を脱がせ太腿に頭を乗せると秘部に口を吸わせた。ぬるぬるとしたトビの舌が熱く疼く場所に当たるだけでリリーは仰け反りそうになった。ナメクジが蠢いているようで気持ち悪い筈なのに快楽で頭が痺れてくる。全身が繋がれて常に快楽が流れ込む不思議な感覚だった。ただ快楽を共有し金木犀と百合の香りが充満した部屋でリリーとトビは本能のままに貪り合った。
『……っ…イきそうなんで、こっち…きて』
起き上がったトビはリリーの足を肩にかけ覆い被さるようにしてリリーの中に宛てがうと入り口でグリグリと擦り付けた。臓器を異物が押し退けメリメリと音を立てるかのように侵入してリリーは息をするのが精一杯でトビを見上げる事しか出来ない。トビは直ぐに動かそうとはせずに挿入時の快感に浸りながら苦しそうなリリーに笑いかけた。
『この瞬間が1番好きです。とろけて臓器が1つに…なった…感じがして…ハハハ。俺も余裕ないです』
ぐちゃぐちゃと音を立てながら激しく腰を打ち付けた衝撃で腰が逃げないようにリリーの両手首をベットボードの方へ持って縛り付けると空いた腋を犬のようにぴちゃぴちゃと舐め始めた。
「いやら…っいやあ!」
『えっちな汗の匂いだ…甘酸っぱい』
トビは止めるどころかさらに興奮してリリーが上になるように体勢を変えると今度は乳房をしゃぶりながら腰を突き上げた。リリーの体重がかかりより深く奥に突き刺さる。無意識に膣圧で締め上げると膣壁にカリがゴリゴリと刺激した。
『そんな締め付けないで下さ…い』
「ああ…んッ…イクっ…」
肩を掴まれると突き上げられた時に深く突き刺さる。ビクビクと身体が痙攣し、だらりとリリーは脱力したがトビはスピードを緩めること無く欲をそのまま膣内へ吐き出された。ビュクッビュクッと波打ちトビも果てた筈なのに、動きを止めようとしない。愛液と精液がぐちゃぐちゃに混ざり合う中でトビは勃起したまま突き上げていた。
「抜いてぇっ!…っもうやっ」
『もう1回…ッ…ああ、出るっ…』
朝日で先に目覚めたトビはいつの間にか香りが消えていた事に気付いた。腕の中で安らかに眠るリリーに寝ている間は天使なのになと思いながら触れるとゆっくり目を開けた。
『…落ち着きましたね匂い』
「…ん…なんでだろう」
『荒療治てきな…?ハハハ!』
「嫌よ、こんな荒療治なんて」
トビはそんなことお構い無しにお尻を触りながらリリーを引き寄せ、再び勃ち上がったモノを秘部に擦りつけて主張した。
『今度は僕を治して下さい…リリーさんを見てるとおっ勃てちゃうんです…』
「っ本当に……バカトビ!」
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