暁短編
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秘密主義
『リリーさーん起きました?ハハ…昨日は大変だったみたいですね。』
「…任務に行かないと」
『んー、なんかリリーさんが体調優れないって言ったらペインさん今日の任務はイタチさんと鬼鮫さんに任せるって言ってましたよ?丁度その任務はイタチさん達の任務の近くですし。』
「そんな……」
『たまには休みましょーよー…ホラ、昨日大変だったようですし。』
「…誰のせいだと思って…」
飛段は無理矢理抱こうとした上に興奮し結局リリーの腕と脚に傷を負わせた。飛段は相当お叱りを受けたそうだが、飛段に理解が出来るかも不明だった。心配したトビがリリーを探した時には既に気絶して横たわっていたとトビは話す。
『ハハハー…まさかあんな使い方されるとは、ね。飛段さん体調心配されて聞かれたのかと…まぁ今日は里に降りることもありますし、皆さんに頼まれたもの買いに行きましょ、…次は守りますから。』
「……」
トビに言われるがままアジトを出て半日移動した先にある里に降りて買い物を済ませた。サソリに頼まれた薬草や必要最低限な日用品を購入した後早々里を出る。アジトに戻る頃には次の日の昼過ぎ予定の為、近くの洞窟で仮眠を取る事になった。
焚き火に当たりながら洞窟から外へ目を向けると途中で雨風が強くなってきたため、それを凌げる洞窟は丁度良かった。辺りの音は雨風の音で全て掻き消されしばらく止みそうに無い。
『丁度良かったっスね』
「…ええ、」
『体調はどうです?包帯替えましょうか』
「ありがとう」
トビはリリーの手をとりスルスルと腕の包帯を取り始めた。まだ痛々しい傷が炎症を起こして疼いていたが消毒さえしてればこれ以上悪くはないようだった。脚の傷は太腿だった為、下を脱ぎトビはリリーの太腿に手を伸ばす。
『リリーさんはなんも思わないンスか?』
「何が?」
『いや、身体を触られても何も感じないのかなって』
トビは左手の黒い手袋を取り素手で直接太腿に触れた。腕の時よりゆっくり傷から包帯がズレないように巻いてゆく。トビの手は想像してたより男らしくがっしりしていて触れた所が熱い。トビにそう言われるとただ包帯を替えてもらってるだけなのに意識してしまってやけに恥ずかしくなってくる。
「やだ、やめて」
『…俺、昨日のこと覚えてますよ、リリーさんのあの顔見て正直言うと勃起してましたし』
「はぁ…?」
『本気ですよ?』
鼻先の所までトビが近くと、お面の奥に隠れていた目が合った。特徴のあるこの瞳は見たことがある。その名を出そうとした口元へ面をズラしたトビが舌を入れ込んだ。リリーの空いた手を掴み自分のモノにあてがう。服越しでもわかる勃起にリリーは手を引こうとしたがトビは強く掴んで離そうとしなかった。
「んぅ…!」
『…昨日の続きしません?』
トビはリリーの衣のボタンを外しはじめると上着の下に手を入れた。ひんやりとしたトビの手が腹部から胸下までゆっくり移動していく。
『これは俺たちだけの秘密ってことで…』
リリーの耳元でトビは低く囁くと後ろへ振り向いた。
『ちょっと…ゼツさん〜そこに居るんでしょ?覗き見は良くないっスよー!』
地中から大きなアロエの様な外皮がでてくると、そこからゼツが顔を覗かせた。白と黒の顔がこちらをじっと見ている。
『バレタカ……ペインに監視シロト言ワレタカラナ』『それにメンバー間での恋愛は禁止じゃなかった?』
『はぁ…全く暁にはプライベートなんて微塵もないんスね!!』
「トビ!早く離れて、」
『も〜!いい所だったのに!ゼツさん!』
『俺ハ見テタダケダカラ…好キニスレバイイダロ』『ペインが早めに帰って来いって言ってるよ、通信遮断してるでしょ?』
『あらら…バレました?』
『上ノ指示ヲ最優先シロ』『じゃあ僕たちは帰るけど…ダメだからね』
ゼツはそう言い残すと地中深くに潜っていった。
『……さっ、邪魔者は居なくなりましたし続けます?』
「するわけないでしょ、ほら離れて」
『……そうっスね、早く帰った方が良さそうですし…でもこのままお預けって…』
「いいから早く!」
『次は止めないんでね』
トビはリリーの頬にキスをするとそっと離れた
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