暁短編
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独占欲
『かわいいですよねぇ…リリーさん』
そばに居るリリーを見ながらトビは頬杖をついてボーっとそうボヤいた。トビだけ異様に距離が近いというか、いつの間にかアジトにいる間の空き時間は近くにいて、デイダラと共に3人でいる流れになっていた。
『また始まったよ…トビ!そういうの聞いてると恥ずかしいからやめろって…うん』
『あっ…思わず口から出てました?…でもデイダラさんリリーさんが居ない時散々言ってるじゃないですか、かわいい〜かわいい〜って……』
『おまっ…ホントにいい加減にしろよな!』
『いや!助けて下さぁいリリーさん…』
足早にリリーの後ろにトビは隠れると嬉しそうに面の奥から笑い声が聞こえた。無邪気というかなんというかいつもの笑っている少年のような人だった
「トビ…くすぐったいよ…」
『早く離れろ!コラ!』
『分かりましたよーもう…』
(あー…リリーさん後で資料渡したいんで、後で僕の自室の方に来てくれません?)
トビは離れる前にコソっとそう言い残してリリーから離れるとデイダラが怒りそうな事を1つ、2つボヤきながら自室の方へ行ってしまった。
『ホントにムカつく奴…リリーが優しいからってベタベタくっ付いて…』
「そうかな…トビ優しいけど」
『それはリリーだからだ!うん!』
しばらくしてトビの部屋をノックするが返事はない。行くのが少し遅かったのか入れ違いになってしまったのかもしれない…中で待っていた方が良いのだろうか。
少しドアが空いていたので入ってみるとまるで生活感の無い部屋で、必要最低限の物が置いてあるだけだった。辺りを見回し、その資料とやらを探してみるが資料所か書類の1つも見当たらない。
「資料って…どれなの?」
『こっちですリリーさん』
「っわ…トビ…居るなら返事してよ…」
『ハハ、少しおどかしてみたくて』
いつの間にか気配もなくトビは背後に立っていた。トビは時々全く気配ない事があり、それが少し怖い時があった。ゆっくり手が伸びて後ろからぐっと抱きしめられる。と同時に尾骶骨くらいに固いものを押し付けられた。
「…あの、…」
『僕の舐めてくれません?』
「それは…」
「僕の事嫌いです、…?」
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魔が差した。暁の組織を担う身でありながら組織の身内に手を出すなんて…自分で呆れるがリリーを見ていると全てが狂う。この手で支配してしまいたい欲が抑えられなかった。他に汚されるくらいなら自分の手で汚してみたい。見てるだけの失ってばかりじゃ……なんてもはや半ば強迫観念の様にその思考でトビは頭がいっぱいだった。
滅茶苦茶な言い分でリリーに熱くなった自身の物をリリーの口元へ降ろすとリリーは大人しく柔らかい口内で包み込む。あまりの気持ち良さに身震いと高揚感を感じた。
『っ……は…はは、溜まってるんですぐ出ちゃうかもしれません』
「……んうっ…」
『そうそう…もっと咥えて下さい…』
楽しんでいるとドアの向こうに気配を感じる。デイダラがドアを叩いて要件を伝えたいようだった。
『オイ、トビ!…粘土採取に出るからお前も付いてこい!』
『……えぇー…!今日一応オフですよね?』
『…10分後には出るから準備しろよなー』
『はーーーーい。……っ』
「……んんっ…」
リリーの頭を掴む力が思わず力み、ドアをあけたらバレるかもしれない興奮からリリーの口内へ熱を大量に吐き出した。デイダラがドア越しに行った事を確認しリリーを見下ろすと口や鼻から抑えられず溢れていた精液が汚らしくリリーを汚していた。
『かわいいですリリーさん…』
「…うっ…」
『ね、…僕ともっと遊びましょリリーさん…』
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