熱を出した悪魔たち
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「おかしいなあ…」
館に帰ってきたとき、レヴィからチャットがあった。
『さっき頼んでたDVD届いたから一緒に見るぞ!』
『21時僕の部屋集合!!』
そう連絡が来たから部屋に向かったのに…
「出ないし…レヴィ?」
さっきからノックしても声をかけても返事がない。あんなに楽しみにしてたのに忘れるってことはないと思うし…。
仕方なく静かにドアを開ける。
「レヴィ、いないの……?」
部屋に入ると机が目に入る。
その上には見ようしていたであろう新しいDVDがあった。
(レヴィどこ行ったんだろ)
ふと部屋を見回すと、ソファに毛布が盛り上がって置いてある。
もしかして…と思い、覗いてみると、
「ゔぅ〜……」
レヴィが丸まっていた。
「レヴィ!大丈夫?もしかして寒いの…?」
「ん……あ… 夢主…」
顔を上げたレヴィは真っ赤で、熱があるのは明らかだった。
ちょっとごめんね、と言っておでこを触るとすごく熱い。いつからこんな状態だったのだろう。
「レヴィ、とりあえずベッドに行こう?私が支えるから、歩ける?」
「…うん…ありがと……」
もそもそと起き上がるレヴィの肩に手を回して立ち上がる。
フラッ…
「…あ、ごめん…!」
「いいよ、寄りかかってて」
「…ありがとう」
なんとかベッドに連れて行くと、レヴィはゆっくりと座った。頭を揺らすのが辛いんだろうなとわかる。
「レヴィ、薬持ってくるからちょっと横になっててね」
「…あ、まって…!寒いから、いっしょにいてほしい……だめ?」
目を潤ませながら訴えてくるその姿は、すっごく可愛い。可愛いけど、ここは我慢して薬を取りに行かないと。レヴィの様子からして、相当熱は高そうだし。
「…わかった。でも薬は取ってこないと。一緒にDVD見るんでしょ?私もレヴィと見るの楽しみにしてたんだから」
「…うん」
「薬持ってきたら、一緒にいてあげるから、ちょっとだけ我慢してくれる?」
そういうとレヴィはコクンと頷いた。
〜数分後〜
「レヴィお待たせ!」
部屋に入るとベッドにうつ伏せで寝ていた。
大きい毛布のかたまりは動物みたいで可愛い。
「… 夢主…おそいぃ……」
「ごめんごめん、ほら、起き上がれる?」
毛布から手が出てくる。おそらく引っ張ってってことなんだろう。そういうところはレヴィらしいな。
手を握ってゆっくり引っ張る。
それに合わせてのそりと起き上がったレヴィに、水と薬を渡す。
「はい、薬ね。お水飲める?」
「……」
「なに、どうしたの」
「……ギャルゲ看病シチュのとき、大体水飲ませるの口移しだよなあって、おもって……」
「急に早口で喋るじゃん」
「なんか想像したら興奮して熱上がったかも…」
なんて言いながら赤い顔をさらに真っ赤にしながら、チラチラこっちを見てくる。
「…しようか?」
「え」
「口移し、嫌?」
「え!!!や、あの、いや、とかではない、けど…」
水を含ませてからゆっくりレヴィに近付く。
「〜〜〜まって!!!やっぱり風邪うつしちゃうし、んぶ!」
目をつぶりながらテンパるレヴィに、マスクをつけてやった。
「しないよ、さすがに」
目を丸くしながら瞬きを繰り返すレヴィ。
徐々に顔が赤くなって
「ぎゃーーー僕の勘違い甚だ野郎〜〜!!恥ずかしすぎる、そりゃ僕に口移しなんて100万年早いよ、わかってるよ…!!」
顔を覆いながらジタバタしている。
「言ったでしょ?レヴィと一緒にDVD見るの楽しみにしてたって」
「え?」
「そのためには私まで風邪ひいたらダメでしょ?だから口移しは、また別の機会にね…?」
「!!!」
固まるレヴィに水を渡して、薬を飲んでもらう。おとなしく飲んだレヴィは、コテンと私の肩に頭を乗せた。
「レヴィ、大丈夫?起きてるの辛いよね…?」
「…そんなに辛くないからだいじょうぶ。でも、少しでいいからこうしててもいい…?」
頭を預けながら毛布を引き寄せる姿に、愛おしさを感じて。
「いいよ、寝ちゃってもいいから、好きなだけ甘えて?」
「…ふふ、ありがとう、夢主…」
背中に手を回して撫でてあげると、レヴィはひとつ息を吐いて力を抜いた。
しばらくして聞こえてきた寝息に、起こさないようにゆっくりベッドに横たえる。
布団を首までかけて、持ってきていた濡れタオルをおでこに乗せる。
可愛い寝顔を見つめながら、しばらくベッドの横で過ごした。
早く元気になってね、レヴィ。
end.
館に帰ってきたとき、レヴィからチャットがあった。
『さっき頼んでたDVD届いたから一緒に見るぞ!』
『21時僕の部屋集合!!』
そう連絡が来たから部屋に向かったのに…
「出ないし…レヴィ?」
さっきからノックしても声をかけても返事がない。あんなに楽しみにしてたのに忘れるってことはないと思うし…。
仕方なく静かにドアを開ける。
「レヴィ、いないの……?」
部屋に入ると机が目に入る。
その上には見ようしていたであろう新しいDVDがあった。
(レヴィどこ行ったんだろ)
ふと部屋を見回すと、ソファに毛布が盛り上がって置いてある。
もしかして…と思い、覗いてみると、
「ゔぅ〜……」
レヴィが丸まっていた。
「レヴィ!大丈夫?もしかして寒いの…?」
「ん……あ… 夢主…」
顔を上げたレヴィは真っ赤で、熱があるのは明らかだった。
ちょっとごめんね、と言っておでこを触るとすごく熱い。いつからこんな状態だったのだろう。
「レヴィ、とりあえずベッドに行こう?私が支えるから、歩ける?」
「…うん…ありがと……」
もそもそと起き上がるレヴィの肩に手を回して立ち上がる。
フラッ…
「…あ、ごめん…!」
「いいよ、寄りかかってて」
「…ありがとう」
なんとかベッドに連れて行くと、レヴィはゆっくりと座った。頭を揺らすのが辛いんだろうなとわかる。
「レヴィ、薬持ってくるからちょっと横になっててね」
「…あ、まって…!寒いから、いっしょにいてほしい……だめ?」
目を潤ませながら訴えてくるその姿は、すっごく可愛い。可愛いけど、ここは我慢して薬を取りに行かないと。レヴィの様子からして、相当熱は高そうだし。
「…わかった。でも薬は取ってこないと。一緒にDVD見るんでしょ?私もレヴィと見るの楽しみにしてたんだから」
「…うん」
「薬持ってきたら、一緒にいてあげるから、ちょっとだけ我慢してくれる?」
そういうとレヴィはコクンと頷いた。
〜数分後〜
「レヴィお待たせ!」
部屋に入るとベッドにうつ伏せで寝ていた。
大きい毛布のかたまりは動物みたいで可愛い。
「… 夢主…おそいぃ……」
「ごめんごめん、ほら、起き上がれる?」
毛布から手が出てくる。おそらく引っ張ってってことなんだろう。そういうところはレヴィらしいな。
手を握ってゆっくり引っ張る。
それに合わせてのそりと起き上がったレヴィに、水と薬を渡す。
「はい、薬ね。お水飲める?」
「……」
「なに、どうしたの」
「……ギャルゲ看病シチュのとき、大体水飲ませるの口移しだよなあって、おもって……」
「急に早口で喋るじゃん」
「なんか想像したら興奮して熱上がったかも…」
なんて言いながら赤い顔をさらに真っ赤にしながら、チラチラこっちを見てくる。
「…しようか?」
「え」
「口移し、嫌?」
「え!!!や、あの、いや、とかではない、けど…」
水を含ませてからゆっくりレヴィに近付く。
「〜〜〜まって!!!やっぱり風邪うつしちゃうし、んぶ!」
目をつぶりながらテンパるレヴィに、マスクをつけてやった。
「しないよ、さすがに」
目を丸くしながら瞬きを繰り返すレヴィ。
徐々に顔が赤くなって
「ぎゃーーー僕の勘違い甚だ野郎〜〜!!恥ずかしすぎる、そりゃ僕に口移しなんて100万年早いよ、わかってるよ…!!」
顔を覆いながらジタバタしている。
「言ったでしょ?レヴィと一緒にDVD見るの楽しみにしてたって」
「え?」
「そのためには私まで風邪ひいたらダメでしょ?だから口移しは、また別の機会にね…?」
「!!!」
固まるレヴィに水を渡して、薬を飲んでもらう。おとなしく飲んだレヴィは、コテンと私の肩に頭を乗せた。
「レヴィ、大丈夫?起きてるの辛いよね…?」
「…そんなに辛くないからだいじょうぶ。でも、少しでいいからこうしててもいい…?」
頭を預けながら毛布を引き寄せる姿に、愛おしさを感じて。
「いいよ、寝ちゃってもいいから、好きなだけ甘えて?」
「…ふふ、ありがとう、夢主…」
背中に手を回して撫でてあげると、レヴィはひとつ息を吐いて力を抜いた。
しばらくして聞こえてきた寝息に、起こさないようにゆっくりベッドに横たえる。
布団を首までかけて、持ってきていた濡れタオルをおでこに乗せる。
可愛い寝顔を見つめながら、しばらくベッドの横で過ごした。
早く元気になってね、レヴィ。
end.
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