熱を出した悪魔たち
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「ルシファー?いる?」
夜、ルシファーの部屋を訪れると中から少し咳払いが聞こえた。ドアを開けて中に入ると真っ赤な顔をしたルシファーが書類を捌いているのが見えた。
「ああ、夢主か」
「まだ仕事してるの?ていうかなんか顔赤いけど…もしかして、熱?」
「まあ少し体が重いが、大したことはない」
そう言った書類に目を移すルシファーを、さすがにそのままには出来ず、怒られてもいいからベッドに連れて行こうと思った。
「ルシファーがそんなに弱ってたら、マモンとかサタンが調子乗るよ?」
「別に弱ってないだろう」
「弱ってる!そんなに真っ赤な顔したルシファー初めて見たし。もしかして私に会えて嬉しくて照れてる、とかだったりするの?」
「…そんなわけないだろう」
「じゃあ、ベッドで寝て!」
「……」
「ルシファー!?……もう、じゃあ添い寝してあげる!」
「は?」
「ね、一緒に寝よ?」
なるべく可愛く言ってみた。恥ずかしいけど、背に腹は変えられない。たのむルシファー寝てくれ…!
「まあ、たまには、お前の言うことも聞いてやるか」
(引っかかった…!)
内心驚くも、きっと熱で弱ってるからこんなに素直なんだと納得する。
布団をめくってルシファーを呼ぶ。
「はい、早くこっち来て」
「……ん」
ちょっとフラフラしながらも私の方に向かって歩いてくる。なんか犬みたいで可愛い。
「じゃあルシファーは奥ね!勝手に起きて仕事されたらたまんないし」
「……わかった」
ベッドに横になったルシファーは、ゴロンと私の方を向いて丸くなった。
「いや可愛い!」
「…は?」
「な、なんでもない!…って、もしかして寒い…?」
「…すこし、な」
そう言いながら布団を首まで引っ張るルシファーに私は思わず
「ルシファー、おいで…?」
「え……」
「寒いなら私が温めるから!今なら無制限で抱きしめ「ああ、ありがとう…」っっ!」
言い終わる前にルシファーが抱きついてきて、思考が止まった。
もぞもぞと気持ちいい抱き場所を探す手に、くすぐったさと恥ずかしさを感じながら、珍しい甘えたに目を細める。
「んんぅ……」
ギュッと強く抱きしめられて私の胸に顔を埋めるルシファー。頭を撫でてあげると、深く息を吸ってそのまま寝息へと変わっていった。
「おやすみ、ルシファー。ゆっくり休んで」
「……すぅ………すぅ…」
〜翌朝〜
「んん……ん…?」
もぞもぞと何かが動くのを感じて目を覚ます。
(昨日は……ああ、ルシファーを看病してて…)
ふと思いまだ寝ているであろうルシファーを見る。
「……ルシファー…?」
ピクッ
なんかルシファー固まってる…?
「ルシファー起きてる…?」
「…………ああ、今、起きた」
「……ルシファー?」
なんか怪しい。
そういえば、なにか動いてたから起きたんだっけ。ん…?もしかして…。
「ルシファー、なんか、してた?」
「!!!」
ルシファーが気まずそうに目を泳がせる。
「……い……でた…」
「え?」
「…においを……嗅いでた…。っお前のにおいがいい匂いで甘くて、……よく眠れたから…」
胸元に顔を埋めたまま言うルシファーに、もしかして照れてるのかな?と思いながら、ゆっくり寝られたならよかったと思う。
「ルシファー、顔あげて?」
「……いやだ」
「もしかして照れてるの?」
「……照れてない」
「じゃあ顔あげられるでしょ?」
ぐ……と唸って、ルシファーはおずおずと私から離れて顔をあげた。
目はそらされたままだ。
そっと頰に手を添えて、目線を合わせる。
「ルシファー、熱は下がった?」
「……ああ、下がった。お前のおかげでな」
(顔真っ赤…かわいい、ほんとに熱下がったの?)
ちゅっ……
「んっ!!!」
ゆっくりと唇を離すと、ルシファーが固まっているのが見えた。
「なんで、おま、熱があったんだ、うつるだろう…!」
「だって熱下がったんでしょ?じゃあ問題ない!」
「〜〜〜っ!」
珍しいルシファーをたくさんみて、普段とは違うルシファーも、どんどん好きになっていく。
「また看病するから、いつでも熱出していいよ」
「……お前のおかげで体調は戻ったから、もうあんなことはしない」
「ええ〜〜もっと甘えていいのに〜」
「いや、しばらくはいい」
「…しばらくね…」
「次は俺の番だな。お前が体調を崩したら世話してやろう。その時はたっぷり甘やかしてやる」
「…もういつものルシファーに戻った…」
end.
夜、ルシファーの部屋を訪れると中から少し咳払いが聞こえた。ドアを開けて中に入ると真っ赤な顔をしたルシファーが書類を捌いているのが見えた。
「ああ、夢主か」
「まだ仕事してるの?ていうかなんか顔赤いけど…もしかして、熱?」
「まあ少し体が重いが、大したことはない」
そう言った書類に目を移すルシファーを、さすがにそのままには出来ず、怒られてもいいからベッドに連れて行こうと思った。
「ルシファーがそんなに弱ってたら、マモンとかサタンが調子乗るよ?」
「別に弱ってないだろう」
「弱ってる!そんなに真っ赤な顔したルシファー初めて見たし。もしかして私に会えて嬉しくて照れてる、とかだったりするの?」
「…そんなわけないだろう」
「じゃあ、ベッドで寝て!」
「……」
「ルシファー!?……もう、じゃあ添い寝してあげる!」
「は?」
「ね、一緒に寝よ?」
なるべく可愛く言ってみた。恥ずかしいけど、背に腹は変えられない。たのむルシファー寝てくれ…!
「まあ、たまには、お前の言うことも聞いてやるか」
(引っかかった…!)
内心驚くも、きっと熱で弱ってるからこんなに素直なんだと納得する。
布団をめくってルシファーを呼ぶ。
「はい、早くこっち来て」
「……ん」
ちょっとフラフラしながらも私の方に向かって歩いてくる。なんか犬みたいで可愛い。
「じゃあルシファーは奥ね!勝手に起きて仕事されたらたまんないし」
「……わかった」
ベッドに横になったルシファーは、ゴロンと私の方を向いて丸くなった。
「いや可愛い!」
「…は?」
「な、なんでもない!…って、もしかして寒い…?」
「…すこし、な」
そう言いながら布団を首まで引っ張るルシファーに私は思わず
「ルシファー、おいで…?」
「え……」
「寒いなら私が温めるから!今なら無制限で抱きしめ「ああ、ありがとう…」っっ!」
言い終わる前にルシファーが抱きついてきて、思考が止まった。
もぞもぞと気持ちいい抱き場所を探す手に、くすぐったさと恥ずかしさを感じながら、珍しい甘えたに目を細める。
「んんぅ……」
ギュッと強く抱きしめられて私の胸に顔を埋めるルシファー。頭を撫でてあげると、深く息を吸ってそのまま寝息へと変わっていった。
「おやすみ、ルシファー。ゆっくり休んで」
「……すぅ………すぅ…」
〜翌朝〜
「んん……ん…?」
もぞもぞと何かが動くのを感じて目を覚ます。
(昨日は……ああ、ルシファーを看病してて…)
ふと思いまだ寝ているであろうルシファーを見る。
「……ルシファー…?」
ピクッ
なんかルシファー固まってる…?
「ルシファー起きてる…?」
「…………ああ、今、起きた」
「……ルシファー?」
なんか怪しい。
そういえば、なにか動いてたから起きたんだっけ。ん…?もしかして…。
「ルシファー、なんか、してた?」
「!!!」
ルシファーが気まずそうに目を泳がせる。
「……い……でた…」
「え?」
「…においを……嗅いでた…。っお前のにおいがいい匂いで甘くて、……よく眠れたから…」
胸元に顔を埋めたまま言うルシファーに、もしかして照れてるのかな?と思いながら、ゆっくり寝られたならよかったと思う。
「ルシファー、顔あげて?」
「……いやだ」
「もしかして照れてるの?」
「……照れてない」
「じゃあ顔あげられるでしょ?」
ぐ……と唸って、ルシファーはおずおずと私から離れて顔をあげた。
目はそらされたままだ。
そっと頰に手を添えて、目線を合わせる。
「ルシファー、熱は下がった?」
「……ああ、下がった。お前のおかげでな」
(顔真っ赤…かわいい、ほんとに熱下がったの?)
ちゅっ……
「んっ!!!」
ゆっくりと唇を離すと、ルシファーが固まっているのが見えた。
「なんで、おま、熱があったんだ、うつるだろう…!」
「だって熱下がったんでしょ?じゃあ問題ない!」
「〜〜〜っ!」
珍しいルシファーをたくさんみて、普段とは違うルシファーも、どんどん好きになっていく。
「また看病するから、いつでも熱出していいよ」
「……お前のおかげで体調は戻ったから、もうあんなことはしない」
「ええ〜〜もっと甘えていいのに〜」
「いや、しばらくはいい」
「…しばらくね…」
「次は俺の番だな。お前が体調を崩したら世話してやろう。その時はたっぷり甘やかしてやる」
「…もういつものルシファーに戻った…」
end.
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