0.真白のセカイ
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「掃除OK、戸締りOK、…よし、自由だ!」
夕日が射し込む広めのリビングで、未夜はWiiを起動した。
会社を経営している彼女の両親はとても多忙で、ほとんど家には帰ってこない。
小さい頃からそんな生活だったので、もう慣れっこである。
「今日はのんも来るしスマブラにしようかな。あー、新作楽しみだなあ。」
鼻歌交じりにソフトを立ち上げる未夜。
初代からプレイをしているスマブラは彼女の大好きなゲームだ。
普段は大人しい彼女も、ゲームをすると人が変わるね、と幼馴染ののんに言われたことがあるくらい大のゲーム好きだ。
だが今日はソフトが中々立ち上がらないでいた。
「うーん…もう寿命かな…。」
「お邪魔しまーす!未夜!ちゃんとご飯食べてるかー!?」
「のん…相変わらず窓から来るんだね…。ご飯はまだ食べてない。ホットケーキを食べるつもり。」
「また?ダメだよ、ちゃんと食べなきゃ!オムライスとポトフ持って来たから一緒に食べよ!」
「やったあ!のん様〜!!!」
「ふふ、もっと讃えてもいいよ!」
料理上手なのんが作る料理が未夜の大好物だった。
だが未夜には今料理よりも大切なことがあった。
そう、ゲームだ。
必死に取り掛かる未夜の姿を見てのんは呆れたように溜息をついた。
「どうしたの、未夜。ゲームとにらめっこなんかして。」
「それが中々立ち上がらなくて…。今までこんなことなかったのに…。」
「接触が悪いだけじゃないの?あたし、家からとってこようか?」
「いや、いいよ。時間置いたらいいのかな…。」
「じゃあ先ご飯食べよ!」
のんは持ってきた料理を机に手際よく並べていく。
未夜は諦めきれないようで、電源を入れソフトを出し入れする一連の動作を繰り返していた。
「未夜ー!食べるよー!」
「うん…!あっ!ついた!」
「本当に?良かったじゃん。」
苦労の末やっと起動した画面に未夜は喜びを隠せないでいた。
のんもそんな姿を見て微笑んだ。
その時、眩い光が二人を包み込んだ。