幸せの共有
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その8、誤爆のゆくえ
「たっだいまー
わぁ~!いい匂いぃ~」
…かいちゃんが帰って来た。
予定では、エプロン姿で可愛くパタパタと玄関へ走り出て
「お帰りなさい!かいちゃん!ごはんにする?
それともお風呂?
それとも~(きゃぁーっ)」とか何とか言いながら、
キャッキャするはずだったのに…
「あれ?くみちゃん?いないの?
…うわっ!!」
電気も付けずにリビングの床で座り込んでたわたし。
そりゃ驚かれる、よね…
「なに?!どうした!具合でも悪いの?!」
ガバッと両肩を掴まれ、
正面に心配顔のかいちゃん。
眉間を寄せて。
イヤんっ、そんな顔もとってもカッコイイ。
ちょっとだけ我に返る。
「なんでもっ、…無い、、」
我ながら小さな声。
つるんとした肌のカッコ綺麗な顔を
いつまでも見ていたいけれど
…見ていられなくて、顔を逸らした。
だって、見れば見るほど苦しいんだもの。
「なんでもないのに、…泣いてるの?」
て、優しい声。
「泣いてない、よ…っ」ひぃ~っっ!?
優しい声に釣られて思わず顔を振り上げると、
鼻先3センチの場所にかいちゃんの顔があった。
さっきまでとは比べものにならないくらい近過ぎてて、声にならならなかった。
目が寄っちゃうよ~!!
「くみちゃんはさ…なんでも顔に出るんだよな」
かいちゃんはそんなことを呟きながら
超っ至近距離のまま、わたしの顔を覗き込むようにして
隅々まで観察するように見た。
なんの拷問なんだろう?
違う、拷問どころか…理性を抑える我慢大会?!
とってもいい香りの息が掛かって
…ダメだ気を失いそう。
既に本題を忘れかけてる、わたし。
「あ、あの…っ、かいちゃんっ」
なんとか目線だけを外し、言葉を発した。
頑張れ、頑張れ、頑張れ…くみ!!
「ち、近…っすぎるよ、、」
両肩を掴まれてるから身動きが取れず、
顔を背けるにも近過ぎて首を振って動かすと
ぶつかりそうだっから。
「ああ、ごめん。
クセかな」
クスっと笑いながら、ほんのちょっと顔を引いてくれた気配。
どんなクセ~?!?!
やっと普通に息が吐けた。
恐る恐る目線を戻すと、、
なんだか楽しそうなかいちゃんの顔がやっぱり真正面にあって、
どうして楽しそうなの?!、て
わたしの恋する脳みそは混乱の極み。
ええい!!
「かいちゃん、…LINE」
「ん?」
そんな優しい相槌には騙されないっ
「少し前の時間のLINE……送り先、
間違えてたよ…!」
ついに吐き出した。
「え?」
あ、
早。
シャっとわたしから離れたと思ったら
かっこいい仕草でささっとパンツのポケットからスマホを取り出し瞬時に確認してた。
「ヤベ。」
ヤベって!?
かいちゃんは言葉ほど焦る風でもなく、
そのまま何やらポチポチポチと操作して。
本来送るべき相手、まきさんへ送り直して完了、てところ?
かいちゃんはスマホを元に戻してわたしを見て微笑んだ。
「ダメだね、オレ。送り先間違えてたね。
今、くみちゃんに送ったつもりになってたヤツ、送った。
ごめんね?」
はぁ~お腹空いたぁー!手ェ洗って来よっと!
そう続けて洗面所へ向かったかいちゃんと
わたしのスマホがLINEの着信を知らせたのは同時だった。
…送ったつもりになってたヤツ??
あらためて送られたかいちゃんからのLINE。
送ろうとして送信ボタンが押せてなかった、てこと?
『今日、部屋に帰ったらくみちゃんがいるんだよね。
美味しいごはんとくみちゃんのいる生活。
幸せだよ』
脳内リピート。
『幸せだよ
わたしのいる生活が、、幸せだよ。幸せだよ幸せだよ…』
…うわぁ~ん…!!!
「かいちゃんっ
わたしも幸せーー!!」
わたしはかいちゃんのいる洗面所へ飛び込み
その背中に飛び付いた。
誤爆してどん底にいたわたしの気持ちも一緒に
いともあっさり飛んで行っちゃった。
簡単過ぎる…??わたし。
「たっだいまー
わぁ~!いい匂いぃ~」
…かいちゃんが帰って来た。
予定では、エプロン姿で可愛くパタパタと玄関へ走り出て
「お帰りなさい!かいちゃん!ごはんにする?
それともお風呂?
それとも~(きゃぁーっ)」とか何とか言いながら、
キャッキャするはずだったのに…
「あれ?くみちゃん?いないの?
…うわっ!!」
電気も付けずにリビングの床で座り込んでたわたし。
そりゃ驚かれる、よね…
「なに?!どうした!具合でも悪いの?!」
ガバッと両肩を掴まれ、
正面に心配顔のかいちゃん。
眉間を寄せて。
イヤんっ、そんな顔もとってもカッコイイ。
ちょっとだけ我に返る。
「なんでもっ、…無い、、」
我ながら小さな声。
つるんとした肌のカッコ綺麗な顔を
いつまでも見ていたいけれど
…見ていられなくて、顔を逸らした。
だって、見れば見るほど苦しいんだもの。
「なんでもないのに、…泣いてるの?」
て、優しい声。
「泣いてない、よ…っ」ひぃ~っっ!?
優しい声に釣られて思わず顔を振り上げると、
鼻先3センチの場所にかいちゃんの顔があった。
さっきまでとは比べものにならないくらい近過ぎてて、声にならならなかった。
目が寄っちゃうよ~!!
「くみちゃんはさ…なんでも顔に出るんだよな」
かいちゃんはそんなことを呟きながら
超っ至近距離のまま、わたしの顔を覗き込むようにして
隅々まで観察するように見た。
なんの拷問なんだろう?
違う、拷問どころか…理性を抑える我慢大会?!
とってもいい香りの息が掛かって
…ダメだ気を失いそう。
既に本題を忘れかけてる、わたし。
「あ、あの…っ、かいちゃんっ」
なんとか目線だけを外し、言葉を発した。
頑張れ、頑張れ、頑張れ…くみ!!
「ち、近…っすぎるよ、、」
両肩を掴まれてるから身動きが取れず、
顔を背けるにも近過ぎて首を振って動かすと
ぶつかりそうだっから。
「ああ、ごめん。
クセかな」
クスっと笑いながら、ほんのちょっと顔を引いてくれた気配。
どんなクセ~?!?!
やっと普通に息が吐けた。
恐る恐る目線を戻すと、、
なんだか楽しそうなかいちゃんの顔がやっぱり真正面にあって、
どうして楽しそうなの?!、て
わたしの恋する脳みそは混乱の極み。
ええい!!
「かいちゃん、…LINE」
「ん?」
そんな優しい相槌には騙されないっ
「少し前の時間のLINE……送り先、
間違えてたよ…!」
ついに吐き出した。
「え?」
あ、
早。
シャっとわたしから離れたと思ったら
かっこいい仕草でささっとパンツのポケットからスマホを取り出し瞬時に確認してた。
「ヤベ。」
ヤベって!?
かいちゃんは言葉ほど焦る風でもなく、
そのまま何やらポチポチポチと操作して。
本来送るべき相手、まきさんへ送り直して完了、てところ?
かいちゃんはスマホを元に戻してわたしを見て微笑んだ。
「ダメだね、オレ。送り先間違えてたね。
今、くみちゃんに送ったつもりになってたヤツ、送った。
ごめんね?」
はぁ~お腹空いたぁー!手ェ洗って来よっと!
そう続けて洗面所へ向かったかいちゃんと
わたしのスマホがLINEの着信を知らせたのは同時だった。
…送ったつもりになってたヤツ??
あらためて送られたかいちゃんからのLINE。
送ろうとして送信ボタンが押せてなかった、てこと?
『今日、部屋に帰ったらくみちゃんがいるんだよね。
美味しいごはんとくみちゃんのいる生活。
幸せだよ』
脳内リピート。
『幸せだよ
わたしのいる生活が、、幸せだよ。幸せだよ幸せだよ…』
…うわぁ~ん…!!!
「かいちゃんっ
わたしも幸せーー!!」
わたしはかいちゃんのいる洗面所へ飛び込み
その背中に飛び付いた。
誤爆してどん底にいたわたしの気持ちも一緒に
いともあっさり飛んで行っちゃった。
簡単過ぎる…??わたし。