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その5、出会った瞬間、おちました①
わたしは、かいちゃんが何をしてる人なのかも
何をしていた人なのかも
その日まで、全く知らなかった。
そう、あれはキラキラした初夏の日差しが眩しかった月曜日のお昼。
ゴールデンウィークが終わって
何となくまだ仕事モードでは無かったけれど、
休み前にサンプル提供していたグルテンフリー食品のコメントが届いていたので
お礼がてら得意先出版社を回ることにした。
もちろん、新商品のグルテンフリークッキーも携えて。
最初にアポが取れていた女性誌の副編集長は
わたしの憧れの人でもある。
会うと元気になれる人。
「くみちゃん、お疲れ様。
この前の食品、来月号で特集組んじゃおうかと思うけど、販売先決まった?」
彼女は毎回前向きな話しをくれる。
いつも話が早い。
「はい!ネット通販先選定はほぼ終わりましたので、開始日の調整のみなんです。
でもその前に、百貨店での販売イベントが入りそうです。
雑誌が決まればそちらも日程調整してもらいます!
あの、それからこれ、」
わたしは持ってきたモノを差し出した。
「同じブランドの新作クッキーです。
良かったら食べてみてください。
これについてはまだ納期も定かでは無いので
一先ず、先日のアンケートのお礼です。
たくさん持って来たので、編集部の皆さんでどうぞ」
「いつもありがと、くみちゃん。
美味しそうね」
にこりと。
出来る女副編集長は、何を差し出しても拒みはしない。
「若い女子が好む新しいモノが入ったらいつでも言って。宣伝するから」
その代わり、という
ハッキリとした協力関係がわたしには心地いい。
「お疲れ様です、失礼します!」
はぁあ…カッコイイ
なんて思いつつ
帰りのエレベーターに乗り込む。
数人の先客。
中に1人顔見知りのライターさんが乗っていたから「お疲れ様です」と挨拶をした。
「あ、くみちゃん、この前のグルテンフリーの米粉パンさ、想像以上にイケててびっくりしたよ。
奥さん喜んじゃってさ、もう何処かで買えるのかな?」
またまた嬉しい声。
「ありがとうございます!
先ほど副編集長ともお会いしまして、
来月号に取り上げていただくことになりました!
発売日に合わせて店頭販売イベントが入る予定です。
日本初上陸ブランドなので、会期が決まり次第ご案内しますね。
ご都合が合えば是非お越し下さい!」
ニコニコと話しを続けていた時だった。
「グルテンフリーて、なぁ~にぃ?」
少し上の方から、、
気怠そ~な…男の子の、声??
違和感だらけの声の主を思わず見上げた。
「!!!」
はっきり二度見しちゃった。
わたしの声にならなかった声は
(げ、芸能人っ!)ていう心の叫び。
もちろんこんな場所なので、
出入りしているとたまに見かける。
恐ろしく顔が小さくて綺麗でスタイルが良くて
という、あきらかに一般人と一線を画してる人種。
あまり…というか
TVではお見掛けしたことはないお顔だけど
俳優さんでなければモデルさんには違いなさそう。
わたしは、かいちゃんが何をしてる人なのかも
何をしていた人なのかも
その日まで、全く知らなかった。
そう、あれはキラキラした初夏の日差しが眩しかった月曜日のお昼。
ゴールデンウィークが終わって
何となくまだ仕事モードでは無かったけれど、
休み前にサンプル提供していたグルテンフリー食品のコメントが届いていたので
お礼がてら得意先出版社を回ることにした。
もちろん、新商品のグルテンフリークッキーも携えて。
最初にアポが取れていた女性誌の副編集長は
わたしの憧れの人でもある。
会うと元気になれる人。
「くみちゃん、お疲れ様。
この前の食品、来月号で特集組んじゃおうかと思うけど、販売先決まった?」
彼女は毎回前向きな話しをくれる。
いつも話が早い。
「はい!ネット通販先選定はほぼ終わりましたので、開始日の調整のみなんです。
でもその前に、百貨店での販売イベントが入りそうです。
雑誌が決まればそちらも日程調整してもらいます!
あの、それからこれ、」
わたしは持ってきたモノを差し出した。
「同じブランドの新作クッキーです。
良かったら食べてみてください。
これについてはまだ納期も定かでは無いので
一先ず、先日のアンケートのお礼です。
たくさん持って来たので、編集部の皆さんでどうぞ」
「いつもありがと、くみちゃん。
美味しそうね」
にこりと。
出来る女副編集長は、何を差し出しても拒みはしない。
「若い女子が好む新しいモノが入ったらいつでも言って。宣伝するから」
その代わり、という
ハッキリとした協力関係がわたしには心地いい。
「お疲れ様です、失礼します!」
はぁあ…カッコイイ
なんて思いつつ
帰りのエレベーターに乗り込む。
数人の先客。
中に1人顔見知りのライターさんが乗っていたから「お疲れ様です」と挨拶をした。
「あ、くみちゃん、この前のグルテンフリーの米粉パンさ、想像以上にイケててびっくりしたよ。
奥さん喜んじゃってさ、もう何処かで買えるのかな?」
またまた嬉しい声。
「ありがとうございます!
先ほど副編集長ともお会いしまして、
来月号に取り上げていただくことになりました!
発売日に合わせて店頭販売イベントが入る予定です。
日本初上陸ブランドなので、会期が決まり次第ご案内しますね。
ご都合が合えば是非お越し下さい!」
ニコニコと話しを続けていた時だった。
「グルテンフリーて、なぁ~にぃ?」
少し上の方から、、
気怠そ~な…男の子の、声??
違和感だらけの声の主を思わず見上げた。
「!!!」
はっきり二度見しちゃった。
わたしの声にならなかった声は
(げ、芸能人っ!)ていう心の叫び。
もちろんこんな場所なので、
出入りしているとたまに見かける。
恐ろしく顔が小さくて綺麗でスタイルが良くて
という、あきらかに一般人と一線を画してる人種。
あまり…というか
TVではお見掛けしたことはないお顔だけど
俳優さんでなければモデルさんには違いなさそう。