幸せの共有
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その17、重なる気持ち。
「ただいま〜」
玄関のドアが開くのと同時に
かいちゃんの声がした。
かいちゃん…!!
かいちゃんが帰って来てくれた!
パタパタと玄関へ走り出る。
「お帰りなさい…!」
飛びつきたい衝動をなんとか抑えて
精一杯平静を装う。
満面の笑みでかいちゃんを見つめるわたしと
クールビューティーなかいちゃんの視線が絡む。
それだけで体温急上昇。
早速こんなところでで見つめ合っちゃって…
どうなるんだろう、わたし。
「なんだよ?
ここは抱き付く感動の場面じゃないの?」
自信たっぷりに、
ゆっくりと両手を広げたかいちゃん。
と、飛び込んでもいいの…?
わたしが
かいちゃんの胸に。
好き…て言っちゃったわたしの気持ちは
本当にかいちゃんに伝わってる…?
お友達に対する好き、じゃなくて
そうじゃなくて、、
愛してる、ていう
どうしようもないわたしのこの気持ち。
もじもじしている間に
広げていた両腕をかいちゃんは下ろしてしまった。
「やっぱり伝わってないのか?」
ていうかいちゃんの独り言のような呟きに我に返る。
「え?」
伝わってない?
何が?
伝わってないかも…ていうのは
わたしの気持ち、だよね?かいちゃん。
また不安が走った。
そんな気持ちが顔に出てしまい、
かいちゃんを見る目に涙が浮かぶ。
「くみちゃん…!」
かいちゃんはそんなわたしの腕を掴み、
あっという間にわたしはかいちゃんの胸にぶつかるように抱き込まれた。
あまりの出来事に
意識が遠のきそうになる。
「…ちゃんと聞いてたのかよ?」
苦しいくらいにかいちゃんの腕に力が入る。
「非常階段から泣きながら、
ボロボロの顔で電話してきたの、くみちゃんだぞ?
どれだけ心配したか、わかってんのかよ?」
背中に回るかいちゃんの手のひらが何度もわたしの背を撫でる。
「ご、ごめんなさい。
心配かけるつもりじゃ…なかったの、
ただ…、顔を見て話さなきゃ
このままじゃかいちゃんに嫌われちゃう…!て
そう思って、必死だった」
甘いかいちゃんの香り…
その匂いに包まれていることがまるで夢のよう。
「くみちゃんを嫌いになる理由が分からない。
ただ…今の幸せな時間を壊したくなかった。
壊したくなかったから、避けたようとした、
…ごめん。
くみちゃんの気持ちなんてとっくに分かってて
もう少しの間、もう少しの間…て
ふわふわした関係のまま
どこまでもままあやふやにしてたかったのかもしれない。
そんなの…どうせ無理なのにね」
かいちゃんの顔は見えないままだけど、
これが
かいちゃんの本音なのだということは分かる。
本当のかいちゃんの姿を…見せようとしてくれてるの?
「飛び降りたら一生許さない、て言ったけど
そんなことになったら
一生許せないのは自分だ、て思った…」
かいちゃんの胸が大きく上下するのが伝わった。
「もう一回言うよ…?
くみじゃなきゃダメだから一緒に暮らそうて言ったんだ。
分かるよね…?
この意味…」
こめかみ辺りにかいちゃんの息遣いを感じた。
その熱は…全身を駆け巡り
立っていられない程わたしの体を熱くした。
わたしはゆっくりと顔を上げ
かいちゃんを見上げた。
「ただいま〜」
玄関のドアが開くのと同時に
かいちゃんの声がした。
かいちゃん…!!
かいちゃんが帰って来てくれた!
パタパタと玄関へ走り出る。
「お帰りなさい…!」
飛びつきたい衝動をなんとか抑えて
精一杯平静を装う。
満面の笑みでかいちゃんを見つめるわたしと
クールビューティーなかいちゃんの視線が絡む。
それだけで体温急上昇。
早速こんなところでで見つめ合っちゃって…
どうなるんだろう、わたし。
「なんだよ?
ここは抱き付く感動の場面じゃないの?」
自信たっぷりに、
ゆっくりと両手を広げたかいちゃん。
と、飛び込んでもいいの…?
わたしが
かいちゃんの胸に。
好き…て言っちゃったわたしの気持ちは
本当にかいちゃんに伝わってる…?
お友達に対する好き、じゃなくて
そうじゃなくて、、
愛してる、ていう
どうしようもないわたしのこの気持ち。
もじもじしている間に
広げていた両腕をかいちゃんは下ろしてしまった。
「やっぱり伝わってないのか?」
ていうかいちゃんの独り言のような呟きに我に返る。
「え?」
伝わってない?
何が?
伝わってないかも…ていうのは
わたしの気持ち、だよね?かいちゃん。
また不安が走った。
そんな気持ちが顔に出てしまい、
かいちゃんを見る目に涙が浮かぶ。
「くみちゃん…!」
かいちゃんはそんなわたしの腕を掴み、
あっという間にわたしはかいちゃんの胸にぶつかるように抱き込まれた。
あまりの出来事に
意識が遠のきそうになる。
「…ちゃんと聞いてたのかよ?」
苦しいくらいにかいちゃんの腕に力が入る。
「非常階段から泣きながら、
ボロボロの顔で電話してきたの、くみちゃんだぞ?
どれだけ心配したか、わかってんのかよ?」
背中に回るかいちゃんの手のひらが何度もわたしの背を撫でる。
「ご、ごめんなさい。
心配かけるつもりじゃ…なかったの、
ただ…、顔を見て話さなきゃ
このままじゃかいちゃんに嫌われちゃう…!て
そう思って、必死だった」
甘いかいちゃんの香り…
その匂いに包まれていることがまるで夢のよう。
「くみちゃんを嫌いになる理由が分からない。
ただ…今の幸せな時間を壊したくなかった。
壊したくなかったから、避けたようとした、
…ごめん。
くみちゃんの気持ちなんてとっくに分かってて
もう少しの間、もう少しの間…て
ふわふわした関係のまま
どこまでもままあやふやにしてたかったのかもしれない。
そんなの…どうせ無理なのにね」
かいちゃんの顔は見えないままだけど、
これが
かいちゃんの本音なのだということは分かる。
本当のかいちゃんの姿を…見せようとしてくれてるの?
「飛び降りたら一生許さない、て言ったけど
そんなことになったら
一生許せないのは自分だ、て思った…」
かいちゃんの胸が大きく上下するのが伝わった。
「もう一回言うよ…?
くみじゃなきゃダメだから一緒に暮らそうて言ったんだ。
分かるよね…?
この意味…」
こめかみ辺りにかいちゃんの息遣いを感じた。
その熱は…全身を駆け巡り
立っていられない程わたしの体を熱くした。
わたしはゆっくりと顔を上げ
かいちゃんを見上げた。