幸せの共有
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その16、ごはん係の幸せ。
あのあと、ボサボサのアタマで事務所へ帰ったわたしを見た後輩男子。
「ど、どこ行ってたんですか…髪、凄いことになってます…、てか
なんでそんなに嬉しそうな顔してんだよ」
そんな百年の恋も覚めました、ていうような
気持ちの悪い人を見るみたいな目で見ないで欲しいわね!
失礼しちゃうっ
適当に手櫛でセミロングの髪を撫で付け
彼を睨む。
そう、睨みたかったんだけど〜っ
「顔が勝手に緩むのよね〜
いいじゃない!嬉しい時は笑うものでしょ?」
だって。
だってだってだって…!
かいちゃんが
「ご飯作って待ってて」て言ってくれた。
早く帰るから、て。
それから、
それから…くみ、て
呼び捨てにされたよね、わたし。
ぁあ〜んっ!
「だからニヤけ過ぎだろ、て!」
心底呆れた顔をされました、はい。
ツッコんでもらわなかったらわたし、
ニヤケ過ぎて溶けて無くなってたかもしれない。
「具合悪かったんじゃないのかよ、
心配して損した」
どんな憎まれ口も今のわたしにはまったく効き目無しですよーだ。
「ふふ…ぅふふふふ」
駄目。堪えようのない幸せ。
「アタマ痛すぎて…おかしくなったか?」
今度は本当に心配そうな顔してる。
「違うわよ。
でも、そうだね、心配かけてごめんなさい。
死ぬほど具合は悪かったんだけど
たった今、イイことがあったのよ。
だから、もう大丈夫!」
ガッツポーズまでしちゃった。
「なんだよ、、それ。
彼氏と喧嘩したけどあっという間に仲直り、
てくらいの高低差じゃん」
ボソリと言われたその例えがハマり過ぎてて。
「鋭い子…」というわたしの呟きまでも拾われた。
「やっぱりいるのかよ〜っ!!」ていう、
彼のもん絶は放って置くとして。
数時間後、
わたしは終業時間を待ち侘びて
仕事場を駆け出した。
かいちゃんの為に夕食のお買い物をする。
かいちゃんのために美味しそうな食材を選ぶ。
かいちゃんのために…
美味しい、て言いながら笑顔で食べてくれる、
そんなささいな幸せが
こんなにも大切だなんて。
良かった。
元に戻れて良かった。
まきさんていう人は…もちろん気にはなるけれど
だけど、今はもういい。
かいちゃんは
わたしだから一緒に暮らそうと思った、て
そう言ってくれた。
わたしに、ご飯を作って待ってて、て言ってくれた。
かいちゃんのことを「好き」て言っちゃったわたしには
もう何も隠すことが無い。
大好きなかいちゃんの側にいる事を許してもらえた、
それだけで今は幸せ…
スマホを取り出し、かいちゃんへLINEを送る。
「今夜はかいちゃんの大好きなカレーを作るね。
待ってます」
また「くみ」て
呼んでくれるかな。
…呼んでくれると、イイな。
あのあと、ボサボサのアタマで事務所へ帰ったわたしを見た後輩男子。
「ど、どこ行ってたんですか…髪、凄いことになってます…、てか
なんでそんなに嬉しそうな顔してんだよ」
そんな百年の恋も覚めました、ていうような
気持ちの悪い人を見るみたいな目で見ないで欲しいわね!
失礼しちゃうっ
適当に手櫛でセミロングの髪を撫で付け
彼を睨む。
そう、睨みたかったんだけど〜っ
「顔が勝手に緩むのよね〜
いいじゃない!嬉しい時は笑うものでしょ?」
だって。
だってだってだって…!
かいちゃんが
「ご飯作って待ってて」て言ってくれた。
早く帰るから、て。
それから、
それから…くみ、て
呼び捨てにされたよね、わたし。
ぁあ〜んっ!
「だからニヤけ過ぎだろ、て!」
心底呆れた顔をされました、はい。
ツッコんでもらわなかったらわたし、
ニヤケ過ぎて溶けて無くなってたかもしれない。
「具合悪かったんじゃないのかよ、
心配して損した」
どんな憎まれ口も今のわたしにはまったく効き目無しですよーだ。
「ふふ…ぅふふふふ」
駄目。堪えようのない幸せ。
「アタマ痛すぎて…おかしくなったか?」
今度は本当に心配そうな顔してる。
「違うわよ。
でも、そうだね、心配かけてごめんなさい。
死ぬほど具合は悪かったんだけど
たった今、イイことがあったのよ。
だから、もう大丈夫!」
ガッツポーズまでしちゃった。
「なんだよ、、それ。
彼氏と喧嘩したけどあっという間に仲直り、
てくらいの高低差じゃん」
ボソリと言われたその例えがハマり過ぎてて。
「鋭い子…」というわたしの呟きまでも拾われた。
「やっぱりいるのかよ〜っ!!」ていう、
彼のもん絶は放って置くとして。
数時間後、
わたしは終業時間を待ち侘びて
仕事場を駆け出した。
かいちゃんの為に夕食のお買い物をする。
かいちゃんのために美味しそうな食材を選ぶ。
かいちゃんのために…
美味しい、て言いながら笑顔で食べてくれる、
そんなささいな幸せが
こんなにも大切だなんて。
良かった。
元に戻れて良かった。
まきさんていう人は…もちろん気にはなるけれど
だけど、今はもういい。
かいちゃんは
わたしだから一緒に暮らそうと思った、て
そう言ってくれた。
わたしに、ご飯を作って待ってて、て言ってくれた。
かいちゃんのことを「好き」て言っちゃったわたしには
もう何も隠すことが無い。
大好きなかいちゃんの側にいる事を許してもらえた、
それだけで今は幸せ…
スマホを取り出し、かいちゃんへLINEを送る。
「今夜はかいちゃんの大好きなカレーを作るね。
待ってます」
また「くみ」て
呼んでくれるかな。
…呼んでくれると、イイな。