掴み取る未来
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―――――‥‥
「封竜リノクロスで完全ガード!」
「――ターンエンドです」
櫂は手札から一枚をドロップゾーンに捨てた。
ダメージ五枚。なんとか首の皮一枚で繋がった。しかし後はない。
「何とか凌ぎましたか。だが寿命が1ターン分延びただけのこと。結末は変わりやしない」
「いや、次はない」
「くふふ…降伏宣言ですか?」
「勝利宣言だ。ファイナルターン!」
凛とした声が響き渡る。
「コンローのブーストしたバーニングホーン・ドラゴンで星輝兵 "Ω" グレンディオスにアタック!」
「ガードです」
ヴァンガードへの攻撃を虚無は三枚の手札で防ぐ。櫂は大して動揺もせずに次の攻撃に移った。
「ヒートネイル・サラマンダーのブーストしたベリコウスティドラゴンで星輝兵 "Ω" グレンディオスにアタック!」
「くくく…ダメージを与えようと必死ですね。いいでしょう、1ダメージくらいくれてやります。どうせ君のヴァンガードは、お得意の連続攻撃をする事も出来ませんしね。ノーガード」
ベリコウスティドラゴンの攻撃がグレンディオスにヒットし、虚無のダメージが4に増えた。
「満足しましたか?」
「ああ。想定内すぎて些か驚いたがな」
「……何!?」
窮地に立たされているはずなのに、何故か櫂には余裕があった。…いや、勝利への確信とでもいうべきか。
櫂はぎゅっと拳を握りしめた。
「一度は力に溺れた身であるからこそよく分かる。……過信した力の末路を」
「何を今更」
「虚無、貴様は重大な過失を犯した」
「は、戯れ言を」
握りしめた拳を邪悪なる者を薙ぎ払うような動作で振り払い、櫂が吼える。
「ベリコウスティドラゴンのスキル発動!ヴァンガードにアタックがヒットした時、ダメージゾーンから一枚選び表にする!」
カウンターブラストにより裏返されたカードを一枚表にする。
「更にヒートネイル・サラマンダーのスキル発動。ヴァンガードにアタックがヒットした時、グレード1のリアガードを一体退却させる事が出来る。退却せよ、ルイン・マジシャン!」
星輝兵 "Ω" グレンディオスをブーストしていた星輝兵 ルイン・マジシャンがドロップゾーンに消え去った。
「まさか……?!!」
「……見えるものしか信じないから貴様は足元を掬われるのだ。行くぞ、ドラゴニック・オーバーロードのカウンターブラスト!」
ダメージゾーンのカードが一枚表に戻ったことにより、カウンターブラストの発動条件が揃った。
最強竜が再び力を得る――!