終焉の始祖
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――――‥‥
「そんなの間違ってる!僕が櫂君とファイトするのは別れる為なんかじゃない。櫂君が一人じゃないって分かってもらう為だ!」
ブラスターブレードの刃がオーバーロードЯを絡め取る呪縛を断ち切った!
それは先導の想いが硬くなな櫂の心に届いた瞬間。
「そうか…アルフレッドは仲間を呼び、オーバーロードЯは一人で戦う…。この差が俺達の差だったのか」
敗北したというのに櫂の表情は晴々しく――。
こうして櫂トシキと先導アイチのファイトは幕を閉じた。
「櫂君、このビルは長く持たない。早く脱出しよう!」
「ああ、そうだな。――幸子!」
と幸子を振り返った櫂は、その純粋さを取り戻した翡翠を大きく見開いた。
「また会えましたね」
俯く幸子の口角が引き上がる。
そしてゆっくり、ゆっくりと――顔を上げた。
「逃がしませんよ――櫂トシキ」
残酷な笑みを浮かべた幸子の目元には、赤い痣が浮かび上がっていた。