終焉の始祖
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杭を打たれたような衝撃に幸子は立っているのがやっとだった。
「トシ…キ……?」
鼓動が早鐘を打つ。
足は小刻みに震えていた。
酷く混乱しているのが自分でもよく分かった。
(今のはどういう意味…?!)
まるでこのファイトが終わったら、櫂が何処かへ行ってしまうように聞こえるではないか。
……いや、きっと櫂は最初からそのつもりでいた。
全てをリンクジョーカーのせいにして何事もなかったかのように振る舞うなど、この男に出来るはずない。
不器用だが真っ直ぐで、誰よりも他を思いやれる優しい男だ。櫂は。
「いやだよ…」
鼻の奥がツンとした。
考えもしなかった。櫂と二度と会えなくなるなど。そんなの絶対に嫌だ!!
「……うっ」
不意に急激な眠気に襲われた。
リバースしていた影響がまだ体に残っていたのか…。立っていられずに思わず膝をつく。
「トシ…キ……」
強制的に落ちかける意識に抗うように、幸子は櫂の名を呼んだ。
「トシ…キ……?」
鼓動が早鐘を打つ。
足は小刻みに震えていた。
酷く混乱しているのが自分でもよく分かった。
(今のはどういう意味…?!)
まるでこのファイトが終わったら、櫂が何処かへ行ってしまうように聞こえるではないか。
……いや、きっと櫂は最初からそのつもりでいた。
全てをリンクジョーカーのせいにして何事もなかったかのように振る舞うなど、この男に出来るはずない。
不器用だが真っ直ぐで、誰よりも他を思いやれる優しい男だ。櫂は。
「いやだよ…」
鼻の奥がツンとした。
考えもしなかった。櫂と二度と会えなくなるなど。そんなの絶対に嫌だ!!
「……うっ」
不意に急激な眠気に襲われた。
リバースしていた影響がまだ体に残っていたのか…。立っていられずに思わず膝をつく。
「トシ…キ……」
強制的に落ちかける意識に抗うように、幸子は櫂の名を呼んだ。