渇望する対決
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「強い…。これでこそ櫂。そう、ずっと君と…こんな戦いをしたかった…」
崩れるように倒れた雀ヶ森は当然リバースの洗礼を受ける。
「レンさん!」
「レン君!!」
先導と共に雀ヶ森に駆け寄ると、彼は苦しそうに顔を歪め呻き声を上げていた。彼の中のPSYクオリアがリンクジョーカーの力に抗っているのだろう。
その光景を遠巻きに見つめる櫂。
「やはりレン、お前は最後の相手に相応しい相手だった。………っ」
リバースの力を酷使した櫂にも当然体への負担はやってくる。急激な虚脱感を感じ立っていられず、思わず片膝をついた。
「――っ! アイチ君、レン君をお願い」
「はい…!」
櫂の異変に気づいた幸子は、先導に雀ヶ森を託して櫂の元へと駆け寄った。
「トシキ!」
櫂の呼吸は乱れ、肩で大きく息をしている。酷く消耗しているようだ。
「大丈夫…?」
「っ、何をしにきた……幸子」
「何って…心配だから様子を見に来たに決まってるでしょ」
膝をついて屈み込み櫂の顔色を伺う。
荒い呼吸を繰り返す櫂は青白く、以前よりやつれたように見えた。支えようと背中へ手を伸ばせば、櫂は驚いたように上体を起こした。
「何をしているか分かっているのか?! ……俺はお前をリバースしてでも留めようとしたんだぞ」
「それは結果論でしょ?私がファイトを望んだからトシキはそれを受けてくれた。そしてトシキに負けて結果的にリバースした」
「?!……」
「リバースなんて関係ないよ。私はトシキの傍を離れない!!」
「?!!」
無意識であろうか。櫂の手が幸子を抱きしめようと自然に動いた。しかし非情な声がそれを遮るように響き、櫂の手は動きを止めた。
声の主はタクト。
「櫂トシキ、先導アイチも君が倒して下さい」
リバースファイターにとって主の命令は絶対だ。だが櫂はタクトを一瞥し言い放つ。
「断る。アイチにはもう勝っている」
「くっ……!!」
歯軋りしたタクトは怒りに顔を歪めたが、辛うじて持ち直し平静を装う。
「まあいい。仕方ありません。後で誰が支配者なのか教えてあげましょう」
そしてゆっくりと先導を振り返った。
「光栄に思うがいい。私が決着をつけてあげるのですから。君に私は倒せない、絶対に!」
地球の終焉を賭けた闘いが今幕を開けた。
崩れるように倒れた雀ヶ森は当然リバースの洗礼を受ける。
「レンさん!」
「レン君!!」
先導と共に雀ヶ森に駆け寄ると、彼は苦しそうに顔を歪め呻き声を上げていた。彼の中のPSYクオリアがリンクジョーカーの力に抗っているのだろう。
その光景を遠巻きに見つめる櫂。
「やはりレン、お前は最後の相手に相応しい相手だった。………っ」
リバースの力を酷使した櫂にも当然体への負担はやってくる。急激な虚脱感を感じ立っていられず、思わず片膝をついた。
「――っ! アイチ君、レン君をお願い」
「はい…!」
櫂の異変に気づいた幸子は、先導に雀ヶ森を託して櫂の元へと駆け寄った。
「トシキ!」
櫂の呼吸は乱れ、肩で大きく息をしている。酷く消耗しているようだ。
「大丈夫…?」
「っ、何をしにきた……幸子」
「何って…心配だから様子を見に来たに決まってるでしょ」
膝をついて屈み込み櫂の顔色を伺う。
荒い呼吸を繰り返す櫂は青白く、以前よりやつれたように見えた。支えようと背中へ手を伸ばせば、櫂は驚いたように上体を起こした。
「何をしているか分かっているのか?! ……俺はお前をリバースしてでも留めようとしたんだぞ」
「それは結果論でしょ?私がファイトを望んだからトシキはそれを受けてくれた。そしてトシキに負けて結果的にリバースした」
「?!……」
「リバースなんて関係ないよ。私はトシキの傍を離れない!!」
「?!!」
無意識であろうか。櫂の手が幸子を抱きしめようと自然に動いた。しかし非情な声がそれを遮るように響き、櫂の手は動きを止めた。
声の主はタクト。
「櫂トシキ、先導アイチも君が倒して下さい」
リバースファイターにとって主の命令は絶対だ。だが櫂はタクトを一瞥し言い放つ。
「断る。アイチにはもう勝っている」
「くっ……!!」
歯軋りしたタクトは怒りに顔を歪めたが、辛うじて持ち直し平静を装う。
「まあいい。仕方ありません。後で誰が支配者なのか教えてあげましょう」
そしてゆっくりと先導を振り返った。
「光栄に思うがいい。私が決着をつけてあげるのですから。君に私は倒せない、絶対に!」
地球の終焉を賭けた闘いが今幕を開けた。