矛盾する想い
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翌日。幸子は櫂の腕の中で目覚めた。
結局 櫂が幸子を手放すのを拒み、泊まることになってしまったのだ。今日が週末で本当に良かったと思う。
「出かけるの?」
早朝から幸子を抱いたあと、シャワーを浴び身支度を済ませた櫂に声をかける。
「俺とリンクジョーカーの門出だ」
櫂の手には――昨夜完成したリンクジョーカーのデッキ。幸子は嫌な予感がした。
「お前はここで俺の帰りを待っていろ」
「トシキ…」
行かないで!! ――その叫びを喉の奥で飲み込み、幸子は小さく頷いた。
「……うん」
「それでいい」
櫂は満足そうに微笑んだ。
櫂と約束したものの、制服のままというのもなんなので、幸子は一度自宅に戻り着替えを済ませてから 再び櫂のマンションへ出かけた。
昨日からの出来事を思い起こせば 足取りはつい重くなる。
(カードキャピタルに寄ってみよう)
少し遠回りになるが問題ない。
三和や…そして先導アイチ、戸倉ミサキに櫂の事を相談したい。しかしなんと相談すればいいのか。
(トシキが新しいクランを使い始めてから様子がおかしいの…なんて、馬鹿げた相談だよね)
カードが彼の人格を変えるなど まず有り得ない。本来ならば。
「リバースって…なんだろう?」
櫂は言っていた。
リバースして生まれ変わった…と。
リバース――
これが櫂変貌のキーワードに間違いない。
「あれー。ユッキーじゃないですか」
ふいに背後から聞こえたあっけらかんとした声。ユッキーなどと呼ぶ該当者は一人しか思い付かない。
「レン君!!」
「お久しぶりですね、ユッキー」
立っていたのは白い制服に身を包み、手をひらひらさせた雀ヶ森レンだった。
結局 櫂が幸子を手放すのを拒み、泊まることになってしまったのだ。今日が週末で本当に良かったと思う。
「出かけるの?」
早朝から幸子を抱いたあと、シャワーを浴び身支度を済ませた櫂に声をかける。
「俺とリンクジョーカーの門出だ」
櫂の手には――昨夜完成したリンクジョーカーのデッキ。幸子は嫌な予感がした。
「お前はここで俺の帰りを待っていろ」
「トシキ…」
行かないで!! ――その叫びを喉の奥で飲み込み、幸子は小さく頷いた。
「……うん」
「それでいい」
櫂は満足そうに微笑んだ。
櫂と約束したものの、制服のままというのもなんなので、幸子は一度自宅に戻り着替えを済ませてから 再び櫂のマンションへ出かけた。
昨日からの出来事を思い起こせば 足取りはつい重くなる。
(カードキャピタルに寄ってみよう)
少し遠回りになるが問題ない。
三和や…そして先導アイチ、戸倉ミサキに櫂の事を相談したい。しかしなんと相談すればいいのか。
(トシキが新しいクランを使い始めてから様子がおかしいの…なんて、馬鹿げた相談だよね)
カードが彼の人格を変えるなど まず有り得ない。本来ならば。
「リバースって…なんだろう?」
櫂は言っていた。
リバースして生まれ変わった…と。
リバース――
これが櫂変貌のキーワードに間違いない。
「あれー。ユッキーじゃないですか」
ふいに背後から聞こえたあっけらかんとした声。ユッキーなどと呼ぶ該当者は一人しか思い付かない。
「レン君!!」
「お久しぶりですね、ユッキー」
立っていたのは白い制服に身を包み、手をひらひらさせた雀ヶ森レンだった。