対極の先導者
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先導は目の前の友を複雑な表情で見つめていた。
寝苦しい悪夢の中にいるようで、だがこれは紛れもない現実なのだ。
「アイチ、俺はお前を越えて行く」
「櫂君…。幸子さん…」
苦痛の表情を浮かべた先導は、櫂から幸子に視線を移した。まさか幸子までリバースしているとは。
もしかして櫂ならば――
櫂ならば、幸子をリバースする事はないと何処かで高を括っていた。それは戸倉も同じ。
「櫂、なんで幸子をリバースしたの?! よりによってあんたが…!」
「幸子は俺のものだ。何をしようと貴様には関係ない」
「櫂、あんた…!!」
「やめて!」
納得いかず、更に食って掛かろうとした戸倉の言葉を幸子が遮った。
「トシキを責めるのは許さない! トシキが私をリバースさせて何が悪いの?」
「な、何言って…?!」
「私の幸せは私が決める」
「幸子……!?」
普段の彼女から想像もつかない程その表情は険しく、戸倉は怯んだ。
あの時の、電話腰に感じた不安はこれだったのか…。
「これが木梨の愛のカタチだって?」
戸倉の横に消耗し座り込んでいた三和が苦笑した。
何時かの下校時の、幸子の苦悩を思い出していた。
「木梨はなぁ、櫂を誰よりも愛してるからこそ一人でずっと苦しんでたんだ」
「三和…」
「木梨にあんな事言わせて…それでいいのかよ、櫂」
その言葉は櫂には届かなかった。
プレイマットにカードをセットしている櫂の目にはもう、倒すべく先導者の姿しか映っていないからだ。
櫂は対峙する先導を見た。
意識の全てが彼とのファイトに集中する。両者の手はファーストヴァンガードへ。
「「スタンドアップ!「ザ」ヴァンガード!」」
寝苦しい悪夢の中にいるようで、だがこれは紛れもない現実なのだ。
「アイチ、俺はお前を越えて行く」
「櫂君…。幸子さん…」
苦痛の表情を浮かべた先導は、櫂から幸子に視線を移した。まさか幸子までリバースしているとは。
もしかして櫂ならば――
櫂ならば、幸子をリバースする事はないと何処かで高を括っていた。それは戸倉も同じ。
「櫂、なんで幸子をリバースしたの?! よりによってあんたが…!」
「幸子は俺のものだ。何をしようと貴様には関係ない」
「櫂、あんた…!!」
「やめて!」
納得いかず、更に食って掛かろうとした戸倉の言葉を幸子が遮った。
「トシキを責めるのは許さない! トシキが私をリバースさせて何が悪いの?」
「な、何言って…?!」
「私の幸せは私が決める」
「幸子……!?」
普段の彼女から想像もつかない程その表情は険しく、戸倉は怯んだ。
あの時の、電話腰に感じた不安はこれだったのか…。
「これが木梨の愛のカタチだって?」
戸倉の横に消耗し座り込んでいた三和が苦笑した。
何時かの下校時の、幸子の苦悩を思い出していた。
「木梨はなぁ、櫂を誰よりも愛してるからこそ一人でずっと苦しんでたんだ」
「三和…」
「木梨にあんな事言わせて…それでいいのかよ、櫂」
その言葉は櫂には届かなかった。
プレイマットにカードをセットしている櫂の目にはもう、倒すべく先導者の姿しか映っていないからだ。
櫂は対峙する先導を見た。
意識の全てが彼とのファイトに集中する。両者の手はファーストヴァンガードへ。
「「スタンドアップ!「ザ」ヴァンガード!」」