誘う虚無
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櫂のダメージゾーンは既に五枚。例えヒールトリガーが出ようとも、一枚は必ずダメージを与えられるであろう。
「チェック・ザ・ダメージトリガー」
追いつめられているにも関わらず、櫂はあくまで冷静にカードを捲る。
櫂が引いたのはヒールトリガー。
土壇場でのこの引き。これこそ彼が櫂トシキたる所以だ。
続いて二枚目のダメージチェックに移る。次は…次は絶対に……!
「ゲット。ヒールトリガー」
「な…っ!?」
心の芯から一瞬の内に凍らされたような感覚だった。ヒールトリガーを連続で引き当てるなんて…信じられない…。
幸子の考えを読み取ったのか、櫂はドロップゾーンにカードを置きながら薄い笑みを浮かべた。
「いつまでも過去にしがみついているから強くなれない」
「……っ」
「スタンド&ドロー」
山札からカードを引いた櫂は、赤く光るまなざしを幸子に向けた。
それはまるで、獲物を仕留める前のようなそれで。
「幸子、お前は勘違いしている。俺は自らの意志で信念を捨て、この力を受け入れたんだ」
「トシキ…!?」
「お前が取り戻そうとしているものなどもう存在しない」
櫂の目の下…頬にかけて赤い痣のようなものが浮かび上がった。
「幸子…お前は黙って俺の腕に抱かれていればいい」
赤黒く禍々しいオーラが櫂を包んでいく…。
「無双の星輝兵 ラドンをリアガードにコール。
そして星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴンのリミットブレイク! ロック・ザ・リアガード」
リアガードサークルにコールされていたバーニングホーン・ドラゴンと約束の火エルモのカードが裏返り、ふたつのリアガードの姿がフィールドから消えた。
「な、なにが起きたの…!?」
「幸子、お前のリアガードはリンクジョーカーによって呪縛された」
「呪縛…!?」
初めて体験するリンクジョーカーの能力に、幸子は震撼した。
「見せてやろう。リンクジョーカーの――俺が手に入れた力を…!!」
「チェック・ザ・ダメージトリガー」
追いつめられているにも関わらず、櫂はあくまで冷静にカードを捲る。
櫂が引いたのはヒールトリガー。
土壇場でのこの引き。これこそ彼が櫂トシキたる所以だ。
続いて二枚目のダメージチェックに移る。次は…次は絶対に……!
「ゲット。ヒールトリガー」
「な…っ!?」
心の芯から一瞬の内に凍らされたような感覚だった。ヒールトリガーを連続で引き当てるなんて…信じられない…。
幸子の考えを読み取ったのか、櫂はドロップゾーンにカードを置きながら薄い笑みを浮かべた。
「いつまでも過去にしがみついているから強くなれない」
「……っ」
「スタンド&ドロー」
山札からカードを引いた櫂は、赤く光るまなざしを幸子に向けた。
それはまるで、獲物を仕留める前のようなそれで。
「幸子、お前は勘違いしている。俺は自らの意志で信念を捨て、この力を受け入れたんだ」
「トシキ…!?」
「お前が取り戻そうとしているものなどもう存在しない」
櫂の目の下…頬にかけて赤い痣のようなものが浮かび上がった。
「幸子…お前は黙って俺の腕に抱かれていればいい」
赤黒く禍々しいオーラが櫂を包んでいく…。
「無双の星輝兵 ラドンをリアガードにコール。
そして星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴンのリミットブレイク! ロック・ザ・リアガード」
リアガードサークルにコールされていたバーニングホーン・ドラゴンと約束の火エルモのカードが裏返り、ふたつのリアガードの姿がフィールドから消えた。
「な、なにが起きたの…!?」
「幸子、お前のリアガードはリンクジョーカーによって呪縛された」
「呪縛…!?」
初めて体験するリンクジョーカーの能力に、幸子は震撼した。
「見せてやろう。リンクジョーカーの――俺が手に入れた力を…!!」