「「スタンドアップ・ザ・ヴァンガード！！」」
コールと共に両者はファーストヴァンガードを表に返した。
「リザードソルジャー コンロー！」
「ホワイトナイト・フェンリル」
かげろうでもなるかみでもない。見覚えのないユニットが櫂の背後に登場する。
(あれがリンクジョーカー……)
目にするのは初めてだ。
PSYクオリアを持っていなくとも、禍々しい力を感じ気圧される…。
足がすくみそうになるが、臆している暇などない。櫂を取り戻すには このファイトに勝利するしかないのだ。
「ドラゴンダンサー ルルドにライド！ コンローは移動」
先行の幸子がターンエンドを宣言する。櫂は目を細めてこちらのユニットを眺めた。
「……かげろう。三和と同じクランか」
「そう。そしてトシキのクランでもある。三和君と私は、あなたに先導されてこのクランに出逢った…」
「……。ドロー」
その会話には乗らず、櫂は山札からカードを引くと行動を開始した。
幸子のダメージゾーンにカードが一枚置かれ、櫂のターンが終了する。
「楽しみだ」
手札を整えながら、幸子へと視線を移して櫂。
「このファイトに敗北した時、お前は俺に全てを呪縛(ロック)される」
「勝負は終わってみないと分からないよ。ドロー」
山札の一番上からカードを一枚引き、手札に加える。そして別のカードをヴァンガードサークルへ。
「ドラゴンナイト ネハーレンにライド！」
必ず取り戻す！