貫く愛
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
櫂の視線が幸子から突きつけたデッキケースへ。そしてまた幸子へと移る。
「無駄だ、やめておけ。お前の実力では到底俺には及ばん」
誰よりも近くでファイトを見てきたのだ。彼の実力はよく分かっている。
それでも引き下がる訳にはいかなかった。
友情を貫いた三和のように――今度は自分が覚悟を示すのだ。
「やってみないと分からないよ」
「…お前にヴァンガードファイトを教えたのは俺だ。お前の戦い方も癖もよく把握している」
櫂は頑なにファイトを拒否した。
妙だ…と思う。これではまるで――幸子をリバースさせたくないように見えるではないか。
幸子が黙り込んだのを確認し、櫂は一歩距離を詰めた。
「気が済んだか?」
「っ…」
「くだらない事を考えていないで早くこっちへ来い」
「いやっ。今のトシキの許には戻らない!」
「――?!」
空気が変わった。
「……逃がさん」
「えっ…!?」
顔をあげて櫂を見た幸子の顔が強張る。櫂の瞳に狂気にも似た光が宿っていた。
「と、トシキ…?」
「逃げるというのなら……お前の全てを呪縛(ロック)するまでだ」
櫂が懐からデッキを取り出した。
同時に 部屋の景色が暗転し、無限に広がる宇宙へと変化した。
「な、なに…!?」
「これがお前の望んだ世界だ、幸子」
プレイマットにファーストヴァンガードとデッキをセットしながら櫂が静かに言った。
幸子はこくりと喉を鳴らし、デッキケースから自分のデッキを取り出す。
「トシキ、絶対にあなたを取り戻してみせる!」
「呪縛されるのはお前だ、幸子」
ぶつかりあう視線。
2人の手は互いのファーストヴァンガードへ。
「「スタンドアップ・ザ・ヴァンガード!!」」
「無駄だ、やめておけ。お前の実力では到底俺には及ばん」
誰よりも近くでファイトを見てきたのだ。彼の実力はよく分かっている。
それでも引き下がる訳にはいかなかった。
友情を貫いた三和のように――今度は自分が覚悟を示すのだ。
「やってみないと分からないよ」
「…お前にヴァンガードファイトを教えたのは俺だ。お前の戦い方も癖もよく把握している」
櫂は頑なにファイトを拒否した。
妙だ…と思う。これではまるで――幸子をリバースさせたくないように見えるではないか。
幸子が黙り込んだのを確認し、櫂は一歩距離を詰めた。
「気が済んだか?」
「っ…」
「くだらない事を考えていないで早くこっちへ来い」
「いやっ。今のトシキの許には戻らない!」
「――?!」
空気が変わった。
「……逃がさん」
「えっ…!?」
顔をあげて櫂を見た幸子の顔が強張る。櫂の瞳に狂気にも似た光が宿っていた。
「と、トシキ…?」
「逃げるというのなら……お前の全てを呪縛(ロック)するまでだ」
櫂が懐からデッキを取り出した。
同時に 部屋の景色が暗転し、無限に広がる宇宙へと変化した。
「な、なに…!?」
「これがお前の望んだ世界だ、幸子」
プレイマットにファーストヴァンガードとデッキをセットしながら櫂が静かに言った。
幸子はこくりと喉を鳴らし、デッキケースから自分のデッキを取り出す。
「トシキ、絶対にあなたを取り戻してみせる!」
「呪縛されるのはお前だ、幸子」
ぶつかりあう視線。
2人の手は互いのファーストヴァンガードへ。
「「スタンドアップ・ザ・ヴァンガード!!」」