接触する両者
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対峙する2人を取り巻くように立つ石田が腕を組みながら興味津々で伏せられた幸子のカードを眺める。
「櫂彼女のファイトなんて始めてみるぜ!どんなクラン使うんだ!?」
「こら石田!天下の櫂トシキの恋人である幸子さんに向かってその下品な呼び方はなんなのです!!」
「んじゃ、これからは幸子って呼ぶぜ」
「石田のクセに幸子さんを呼び捨てにするなんて1000万年早いのです!!!!」
「こ、小茂井君…私は全然気にしてないから」
癇癪を起こし、手足をバタつかせる小茂井をなだめ、石田を振り向く。
「私の使用クランはかげろうだよ」
「おおっ、かげろうかぁ。オレのなるかみとは兄弟みたいなモンだな!」
「幸子さんのデッキは櫂君直伝なんだよ」
「櫂トシキもなるかみを使ってるもんな。恋人同士で兄弟クランか」
「――っ…」
先導と石田のやりとりを聞いていた幸子の顔から徐々に血の気が引いていく。
『これがお前の愛のカタチか?』
――三和の言葉がこだまする。
私は……何をしてるんだろう…。
「…幸子さん?」
「幸子?どうしたの?」
カードを持つ手が震えているのに気づいた先導と戸倉が心配そうに幸子を覗き込む。
青ざめた顔で2人を見て、それから幸子はカードを置いた。
「ごめん…。なんだか気分が悪くて。…やっぱり帰るね。アイチ君、今度またファイトしてね」
「それはもちろん。でも幸子さん、本当に大丈夫?」
「シンさんに送ってもらった方がいいよ」
「ありがとう。でも一人で帰れるから…」
戸倉の好意を丁寧に断り、カードをデッキケースに戻すと、幸子は足早にカードキャピタルを後にした。
「櫂彼女のファイトなんて始めてみるぜ!どんなクラン使うんだ!?」
「こら石田!天下の櫂トシキの恋人である幸子さんに向かってその下品な呼び方はなんなのです!!」
「んじゃ、これからは幸子って呼ぶぜ」
「石田のクセに幸子さんを呼び捨てにするなんて1000万年早いのです!!!!」
「こ、小茂井君…私は全然気にしてないから」
癇癪を起こし、手足をバタつかせる小茂井をなだめ、石田を振り向く。
「私の使用クランはかげろうだよ」
「おおっ、かげろうかぁ。オレのなるかみとは兄弟みたいなモンだな!」
「幸子さんのデッキは櫂君直伝なんだよ」
「櫂トシキもなるかみを使ってるもんな。恋人同士で兄弟クランか」
「――っ…」
先導と石田のやりとりを聞いていた幸子の顔から徐々に血の気が引いていく。
『これがお前の愛のカタチか?』
――三和の言葉がこだまする。
私は……何をしてるんだろう…。
「…幸子さん?」
「幸子?どうしたの?」
カードを持つ手が震えているのに気づいた先導と戸倉が心配そうに幸子を覗き込む。
青ざめた顔で2人を見て、それから幸子はカードを置いた。
「ごめん…。なんだか気分が悪くて。…やっぱり帰るね。アイチ君、今度またファイトしてね」
「それはもちろん。でも幸子さん、本当に大丈夫?」
「シンさんに送ってもらった方がいいよ」
「ありがとう。でも一人で帰れるから…」
戸倉の好意を丁寧に断り、カードをデッキケースに戻すと、幸子は足早にカードキャピタルを後にした。