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三和の話が頭から離れなかった。
ある日突然強くなるカードファイター‥――元々が強いファイターである櫂には関係ない話だと言い切れないのは、その噂には続きがあるからだ。
(性格までも一変する……)
幸子は最近の櫂を思い起こしていた。
一見いつも通りに見える。しかし言動や雰囲気は、やはりいつもの櫂とは何処か違っていて。
『リバース――俺は生まれ変わったんだ』
『自分のものだと誇示するのなら、早くリバースさせて完全に支配すればいいものを』
櫂とタクトの言葉が甦る。
「リバース…」
"リバース"して生まれ変わったという櫂。
幸子を"リバース"させろと言うタクト。
「トシキは……リバース…されてる…」
もう認めざるを得ない。
見て見ぬふりなど出来る状況ではないのだ。
誰かが櫂をリバースした。
(でも…一体誰が!?)
そこで思考は中断した。
目の前の店。
見上げた看板にはカードキャピタルの文字。
無意識の内に来てしまったのは大切な場所。櫂がリバースする前にはよく一緒に通っていた。
通わなくなってから然程長い時が流れた訳ではないのに、なんだか酷く懐かしく感じる。
「っ…」
様々な思い出が甦り、泣きそうになる。
「幸子さん?」
「!――アイチ君…!?」
背後から声をかけられ振り向けば、立っていたのは変わらない優しい笑顔。先導アイチだった。
「やっぱり幸子さんだ!!」
「アイチ君、久しぶり。元気そうで良かった」
「幸子さんも櫂君も、この頃全然カードキャピタルに来ないから心配してたんだ」
「うん…。ごめんね…」
今の幸子には先導の明るさが、思わず目を覆ってしまう程に眩しかった。
「忙しかったんだよね。それなら仕方ないよ。…櫂君は一緒じゃないの?」
「う、うん…。…そう、なんだ」
「でも幸子さんだけでも来てくれて嬉しい。早く中に入ろう? シンさんもミサキさんもカムイ君も、みんな喜ぶよ」
「う、うん…」
先導に促されてカードキャピタルの自動ドアを潜る。
ある日突然強くなるカードファイター‥――元々が強いファイターである櫂には関係ない話だと言い切れないのは、その噂には続きがあるからだ。
(性格までも一変する……)
幸子は最近の櫂を思い起こしていた。
一見いつも通りに見える。しかし言動や雰囲気は、やはりいつもの櫂とは何処か違っていて。
『リバース――俺は生まれ変わったんだ』
『自分のものだと誇示するのなら、早くリバースさせて完全に支配すればいいものを』
櫂とタクトの言葉が甦る。
「リバース…」
"リバース"して生まれ変わったという櫂。
幸子を"リバース"させろと言うタクト。
「トシキは……リバース…されてる…」
もう認めざるを得ない。
見て見ぬふりなど出来る状況ではないのだ。
誰かが櫂をリバースした。
(でも…一体誰が!?)
そこで思考は中断した。
目の前の店。
見上げた看板にはカードキャピタルの文字。
無意識の内に来てしまったのは大切な場所。櫂がリバースする前にはよく一緒に通っていた。
通わなくなってから然程長い時が流れた訳ではないのに、なんだか酷く懐かしく感じる。
「っ…」
様々な思い出が甦り、泣きそうになる。
「幸子さん?」
「!――アイチ君…!?」
背後から声をかけられ振り向けば、立っていたのは変わらない優しい笑顔。先導アイチだった。
「やっぱり幸子さんだ!!」
「アイチ君、久しぶり。元気そうで良かった」
「幸子さんも櫂君も、この頃全然カードキャピタルに来ないから心配してたんだ」
「うん…。ごめんね…」
今の幸子には先導の明るさが、思わず目を覆ってしまう程に眩しかった。
「忙しかったんだよね。それなら仕方ないよ。…櫂君は一緒じゃないの?」
「う、うん…。…そう、なんだ」
「でも幸子さんだけでも来てくれて嬉しい。早く中に入ろう? シンさんもミサキさんもカムイ君も、みんな喜ぶよ」
「う、うん…」
先導に促されてカードキャピタルの自動ドアを潜る。