独占する唯一
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その時、けたたましい音を立てて扉が開いた。
入って来たのはスイコでもコーリンでもない。
「ト、トシキ……!!?」
「何をしている」
突如現れた櫂は、驚愕する幸子を余所に隣まで歩みを進めてきた。一方のタクトは、櫂の登場にも然程驚いている様子はない。
「何をそんなに慌てているんです、櫂トシキ?
僕は木梨幸子にリバースの素晴らしさを教えようとしていただけです」
「幸子は俺のものだ。勝手は許さん」
櫂が憮然とした態度で切り捨てると、タクトの笑みが更に歪んだ。
「自分のものだと誇示するのなら、早くリバースさせて完全に支配すればいいものを」
「……」
タクトの言葉には応えず、櫂はただ すう…と目を細めた。それから茫然としたままの幸子を振り返る。
冷たく赤光る瞳が幸子を捕らえたかと思えば、腕を掴まれた。
「あっ…」
「行くぞ」
そのまま櫂に連れられて書斎を後にする。
「木梨幸子――いずれ、また」
含みを持ったタクトの声が背中腰に絡みつき、背筋を震わせた。
入って来たのはスイコでもコーリンでもない。
「ト、トシキ……!!?」
「何をしている」
突如現れた櫂は、驚愕する幸子を余所に隣まで歩みを進めてきた。一方のタクトは、櫂の登場にも然程驚いている様子はない。
「何をそんなに慌てているんです、櫂トシキ?
僕は木梨幸子にリバースの素晴らしさを教えようとしていただけです」
「幸子は俺のものだ。勝手は許さん」
櫂が憮然とした態度で切り捨てると、タクトの笑みが更に歪んだ。
「自分のものだと誇示するのなら、早くリバースさせて完全に支配すればいいものを」
「……」
タクトの言葉には応えず、櫂はただ すう…と目を細めた。それから茫然としたままの幸子を振り返る。
冷たく赤光る瞳が幸子を捕らえたかと思えば、腕を掴まれた。
「あっ…」
「行くぞ」
そのまま櫂に連れられて書斎を後にする。
「木梨幸子――いずれ、また」
含みを持ったタクトの声が背中腰に絡みつき、背筋を震わせた。