蝕む焦燥
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VF甲子園予選大会決勝。
先導アイチと雀ヶ森レンの戦いは 雀ヶ森に軍配があがった。
「……」
「トシキ…?」
会場内が2人の若きファイター達の熱戦を拍手と歓声で讃える中、隣の席の櫂がおもむろに立ち上がった。
櫂には幸子の声が聞こえていないようで、返事をせずに会場から消えた。
「ん?どうしたんだ、櫂のヤツ…」
「私、様子を見てくるね」
「あ、ああ。頼んだ」
三和に断りを入れ、幸子は櫂を追って会場を抜け出す。
「いた…! トシキ!!」
会場内ロビー。誂えられた大きな液晶画面を食い入るように見る櫂を発見した。
「……幸子!?」
ハッと我に返る櫂。
「いきなり出ていっちゃうんだもん。心配したよ」
「ああ。すまない」
と櫂はまた視線を画面に移す。釣られて幸子もそれを見た。
液晶画面は会場の様子を映している。
今はちょうど表彰式で、雀ヶ森や先導がにこやかに映っていた。
「………遠いな」
眉を潜めた苦しげな表情でぼそりと呟く。
内容は聞き取れなかったが櫂が何かを呟いたと知り、幸子は画面から恋人に視線を移す。
「トシキ?」
「………行くぞ」
踵を返し、出口に歩いていく櫂を慌てて追いかけた。
櫂の住むマンション。
玄関に入るなり抱きしめられた。
「幸子…」
「ちょ…トシキ!?」
不意の出来事に慌てるが、抱きしめてくる腕は更に強くなる。
「トシキ…どうしたの?」
「なんでもない」
「なんでもないわけ…っ、う…んんッ!!」
それ以上の言葉は聞きたくないとばかりに唇を塞がれ、口内を犯された。薄暗い玄関に響く水音が恥ずかしい。
「俺から離れるな」
濃厚なキスに力の抜けきった幸子を掻き抱きながら、櫂は苦しそうに呟いた。
先導アイチと雀ヶ森レンの戦いは 雀ヶ森に軍配があがった。
「……」
「トシキ…?」
会場内が2人の若きファイター達の熱戦を拍手と歓声で讃える中、隣の席の櫂がおもむろに立ち上がった。
櫂には幸子の声が聞こえていないようで、返事をせずに会場から消えた。
「ん?どうしたんだ、櫂のヤツ…」
「私、様子を見てくるね」
「あ、ああ。頼んだ」
三和に断りを入れ、幸子は櫂を追って会場を抜け出す。
「いた…! トシキ!!」
会場内ロビー。誂えられた大きな液晶画面を食い入るように見る櫂を発見した。
「……幸子!?」
ハッと我に返る櫂。
「いきなり出ていっちゃうんだもん。心配したよ」
「ああ。すまない」
と櫂はまた視線を画面に移す。釣られて幸子もそれを見た。
液晶画面は会場の様子を映している。
今はちょうど表彰式で、雀ヶ森や先導がにこやかに映っていた。
「………遠いな」
眉を潜めた苦しげな表情でぼそりと呟く。
内容は聞き取れなかったが櫂が何かを呟いたと知り、幸子は画面から恋人に視線を移す。
「トシキ?」
「………行くぞ」
踵を返し、出口に歩いていく櫂を慌てて追いかけた。
櫂の住むマンション。
玄関に入るなり抱きしめられた。
「幸子…」
「ちょ…トシキ!?」
不意の出来事に慌てるが、抱きしめてくる腕は更に強くなる。
「トシキ…どうしたの?」
「なんでもない」
「なんでもないわけ…っ、う…んんッ!!」
それ以上の言葉は聞きたくないとばかりに唇を塞がれ、口内を犯された。薄暗い玄関に響く水音が恥ずかしい。
「俺から離れるな」
濃厚なキスに力の抜けきった幸子を掻き抱きながら、櫂は苦しそうに呟いた。
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