IH予選2日目 午後
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幼少の頃、孤爪と3人で春高に行くと目標を掲げた時からきっと黒尾は何も変わっていない。
変わらずにこうしていつも幸子を想ってくれている。
だからこそ、幸子も変わらず想う。
「ねえ、鉄朗。ここには私達2人しかいないから」
「……?」
「だから私にも、鉄朗の気持ちを受け止めさせて」
あなたがいつもそうしてくれるように。
「――‥っ」
黒尾が幸子を抱きしめている腕に力が籠っていく――。
「ベスト8止まり。……勝ち残んなきゃ意味無えよ」
苦しげに絞り出された本音。
小刻みに震える肩。
ギリッと悔しさを噛みしめた唇。
全てを受け止めるように、黒尾の広い背中に腕を回して強く抱きしめ返した。
それから少しして抱擁を緩めた黒尾は幸子を真っ直ぐに見つめながら告げる。
「春高行くぞ」
「…っ、はい」
「俺達にはラストチャンスだ」
「…そうだね」
それは子供の頃からの目標であり、猫又の念願を叶えゴミ捨て場の決戦を実現できる最後のチャンスでもある。
「全力でサポートするね」
「おう、頼りにしてる」
頷いた黒尾がなによりも愛しくて。
吸い寄せられるようにその唇を受け止めながら――
次は絶対全国に行くのだと強く感じた。
変わらずにこうしていつも幸子を想ってくれている。
だからこそ、幸子も変わらず想う。
「ねえ、鉄朗。ここには私達2人しかいないから」
「……?」
「だから私にも、鉄朗の気持ちを受け止めさせて」
あなたがいつもそうしてくれるように。
「――‥っ」
黒尾が幸子を抱きしめている腕に力が籠っていく――。
「ベスト8止まり。……勝ち残んなきゃ意味無えよ」
苦しげに絞り出された本音。
小刻みに震える肩。
ギリッと悔しさを噛みしめた唇。
全てを受け止めるように、黒尾の広い背中に腕を回して強く抱きしめ返した。
それから少しして抱擁を緩めた黒尾は幸子を真っ直ぐに見つめながら告げる。
「春高行くぞ」
「…っ、はい」
「俺達にはラストチャンスだ」
「…そうだね」
それは子供の頃からの目標であり、猫又の念願を叶えゴミ捨て場の決戦を実現できる最後のチャンスでもある。
「全力でサポートするね」
「おう、頼りにしてる」
頷いた黒尾がなによりも愛しくて。
吸い寄せられるようにその唇を受け止めながら――
次は絶対全国に行くのだと強く感じた。