風邪の特効薬ネコ
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例えメールでもこうして黒尾と話すのは楽しい。
だが昼休みは限りがある。
そろそろ切り上げないと黒尾は昼食を摂れなくなってしまうだろう。
『鉄朗メールありがとう。ちょっと元気出たよ』
『やっぱり元気なかったんじゃねえか』
言葉じりを捉えてくる黒尾はさすが幸子をよく観察している。なにか誤魔化す文章を作成しようか考えていると、また黒尾からメッセージが届いた。
『後で看病しに行くからそれまでいい子にして待っとけ』
『だ、ダメ!来ないで!』
『なんで?』
『鉄朗に風邪うつるといけないから。そんなの絶対に嫌だもん。だから来ちゃダメ!』
『あ、もーすぐ昼休み終わる。後でな』
なんとなく一方的に黒尾は会話を終わらせた。
来なくていいとちゃんと伝わったか些か不安が残るが…それよりも。
「……鉄朗…っ」
黒尾が恋しくて涙が溢れてくる。
本当は寂しくて堪らない。
今すぐ黒尾に逢いたい。
でも彼に風邪をうつしたくないのも本音であり。
(ちゃんと休んで、早く元気になって。明日は鉄朗に逢うんだ)
決意をして涙を拭い、携帯をベッドボードに置こうとした時、何かが手に当たり寝ている幸子の枕元に転がってきた。
「これ…」
それはミケネコのお面を被った黒ネコの置物だった。
少し前に黒尾と孤爪と3人で祭に出掛けた際、黒尾が射的屋台でゲットしてくれたものだ。
ネコにしては渋いというか哀愁を帯びた顔がなんだか黒尾に似ていて、すごく気に入っている。
あの時の黒尾は本当にかっこよかったなと(…いつもかっこいいが)、幸子は祭を思い出してクスッと笑った。
「鉄朗…」
黒ネコを枕元に置くと、なんだか黒尾が傍にいてくれるようで気持ちが少し落ち着いた。
安心感に包まれた幸子は効き始めた薬も手伝い徐々に眠りへと誘われていった。
だが昼休みは限りがある。
そろそろ切り上げないと黒尾は昼食を摂れなくなってしまうだろう。
『鉄朗メールありがとう。ちょっと元気出たよ』
『やっぱり元気なかったんじゃねえか』
言葉じりを捉えてくる黒尾はさすが幸子をよく観察している。なにか誤魔化す文章を作成しようか考えていると、また黒尾からメッセージが届いた。
『後で看病しに行くからそれまでいい子にして待っとけ』
『だ、ダメ!来ないで!』
『なんで?』
『鉄朗に風邪うつるといけないから。そんなの絶対に嫌だもん。だから来ちゃダメ!』
『あ、もーすぐ昼休み終わる。後でな』
なんとなく一方的に黒尾は会話を終わらせた。
来なくていいとちゃんと伝わったか些か不安が残るが…それよりも。
「……鉄朗…っ」
黒尾が恋しくて涙が溢れてくる。
本当は寂しくて堪らない。
今すぐ黒尾に逢いたい。
でも彼に風邪をうつしたくないのも本音であり。
(ちゃんと休んで、早く元気になって。明日は鉄朗に逢うんだ)
決意をして涙を拭い、携帯をベッドボードに置こうとした時、何かが手に当たり寝ている幸子の枕元に転がってきた。
「これ…」
それはミケネコのお面を被った黒ネコの置物だった。
少し前に黒尾と孤爪と3人で祭に出掛けた際、黒尾が射的屋台でゲットしてくれたものだ。
ネコにしては渋いというか哀愁を帯びた顔がなんだか黒尾に似ていて、すごく気に入っている。
あの時の黒尾は本当にかっこよかったなと(…いつもかっこいいが)、幸子は祭を思い出してクスッと笑った。
「鉄朗…」
黒ネコを枕元に置くと、なんだか黒尾が傍にいてくれるようで気持ちが少し落ち着いた。
安心感に包まれた幸子は効き始めた薬も手伝い徐々に眠りへと誘われていった。